続・英語の散歩道(その17)-産業翻訳者への挑戦-「まだ見ぬ春」に向かって | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

GEOSの講師、キャラが帰国したのは2006年の春頃だった。送別会には生徒や同僚の講師など30人以上が集まった。

 

このとき送別会の幹事をしたが、キャラの素直な人柄からかファンが多く初級・中級クラスからも参加希望者が膨れ上がり、当初上級クラスの「オール・イングリッシュ」の宴会を想定していたが、それどころではなくなった。

 

まあ賑やかな宴会だったがキャラが帰国した後、講師が替わったタイミングでGEOSをやめた。軍歌の証券マンや mild-faced gentleman などGEOSのユニークな仲間たち、様々な英語プレゼンの経験、「なべげん」などでの飲み会の想い出、そんなものが散りばめられた2年半余りが終わった。

 

 

2007年に入った。法律英語の勉強を模索する中とりあえず以前から持っていた①「英文契約書の基礎知識」(宮野準治・飯泉恵美子著/ジャパンタイムズ)を通読することにした。

 

また文法書を通読したことが無かったので、定評の高い②「英文法解説」(江川泰一郎著/金子書房)を読み始め、加えて和文英訳の基礎として、随分昔に高校時代の英語教師のD先生が推薦した③「英文構成法」(佐々木高政著/金子書房)を読むことにした。

 

 

①②③を同時に進める英語漬けの日々が2か月ほど続く中、ネットで、

・国内には結構数多くの翻訳会社があること

・翻訳者を養成するための通信講座を提供している翻訳会社があること

・翻訳者となるための資格試験があること

を知った。

 

①を読み終え②③も軌道に乗った2007年3月、ある翻訳会社の通信教育を受講することにした。サン・フレア アカデミーの「ビジネス法務・契約書総合講座」というものである。受講と同時に、そのアカデミーが翻訳者の登竜門として「翻訳実務検定(TQE)」という試験を行っていることを知った。

 

更に、このTQEに合格すれば、翻訳会社㈱サン・フレアの登録翻訳者となって産業翻訳の仕事が受託できるシステムとなっていた。

 

 

こうして2007年春、「契約・法務分野の産業翻訳者」を目指すという方向性がやっと見えた。退職して半年近くが経過していた。

 

 

ユーミンの大ヒット曲「春よ、来い」は、1994年のアルバム「THE DANCING SUN」に収録されたものだが、2007年のベスト・アルバム「SEASONS COLOURS -春夏撰曲集-」にも収録されている。

 

 

「♪~ 春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき 夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く ~♪」

 

 

「北予備」に入学した1977年春から30年、今度は産業翻訳者を目指し、まだ見ぬ春に向かって一大決戦が開幕することになった。

 

https://ameblo.jp/sasurai-tran/entry-12683298697.html