高校2年時、音楽でもう一つの出会いがあった。荒井由実(ユーミン)である。四人組のYから勧められて「ユーミン・ブランド(YUMING BRAND)」というアルバムを購入した。ユーミンの当時の名曲が散りばめられたものだった。
大学時代は恋から遠ざかっていたようで、ユーミンは全く聴かなかったが、社会人になってドライブ中などで再びユーミンを聴くようになった。明るくも切ない恋の歌が多く20代の心にすんなりと入った。今も当時を思い出しつつよく聴いており、彼女のアルバムは殆ど持っている。
閑話休題……。「ユーミン・ブランド(YUMING BRAND)」に「魔法の鏡」という曲がある。「魔法の鏡」という言葉と、日経朝刊に連載中の小説「ふりさけ見れば」に出てくる唐の政治家・詩人の張九齢という人物から、ブログに以前書いた記事を思い出した。
タイトルは「『照鏡見白髪』(張九齢)-今年の大学入試問題に寄せて」というもので、ちょっと前の東大の英作文の問題と張九齢の漢詩を対比させてみた。ご一読いただければ幸甚である。
再び閑話休題……。高校1年の1学期の終わり頃、「夏休みに英単語を徹底的に覚えちゃろう!」という野望からある単語集を購入した。辞書くらいの厚さでABC順に5,000語くらいあったように思うが……、一週間くらいで見事に挫折、本のタイトルすら覚えていない。
また、英語のT先生に勧められて買った「総解英文法」も読みだしたが、最初の数ページで挫折。最初の方の名詞の説明に以下の文があったことを覚えているが、以後1年くらいは本棚で埃を被っていた。
The dove is the symbol of peace.
「ハトは平和の象徴である」
英語については挫折ばかりの高校1年だったが、この年の11月に英検3級を受験し合格した。試験会場は3級も小倉商業高校で今回は英語で面接があったと思う。
所詮、中学校卒業程度のもので難しくは無かった。まだまだ、千鶴さんから授かった英語力の遺産で何とかなっていた。