HUNTER×HUNTER No.398 感想 | ばんぶーのブログ

HUNTER×HUNTER No.398 感想

【No.398 ◆探索】

スタッフの種花です。掲載分とその後の30話は全て4年前に書いた物で早く今書い<義博>

→ているものを見せたいと話していました?

 この感じだとまるで、ツイッターで挙げていた画像や情報も4年前の時点で用意していたもの「今回連載分のNo.391~400とその後の30話分(No.401~430)も実は完成している」みたいに採ってしまう人いそうな気もするんだけど、大丈夫?

(もし本当にNo.430までの完成原稿が4年前の時点であったら4年前に休載する必要ないし、さすがにそう採る様な人はいないのかね…。)

 “ネームがNo.430まではある(4年前の時点であったもの)ってだけで、原稿自体は恐らくNo.401もまだ完成には至っていないと思われる

 そのためNo.400で一旦休載になると思われるんだけど…、全ての読者が作者ツイッター見ているわけでもないし休載が近い中でちょっと期待させてしまう様なことはしない方がいいんじゃないかなぁ…と思ってしまった。

 (もし、No.400で休載にならなかったら“本当にごめんなさい”だけど…進捗状況を見るに…)

 

―そういえば、話は変わりますがジャンプは「3・4号&5・6号」が合併号の年と、「4・5号&6・7号」が合併号の年があって、今年は暦的に前者の方かと思っていたんですが、今年は後者の方らしいのだ(次が“3号”のため)

 

それがどうしたの?と思う方もいるかもしれないが、No.400まで合併号に食い込む(1週間の休みを挟む)ことなく今年を終われるということだ。

 

いや~、これは嬉しい誤算だね!

気になる展開で1週間お預け喰らったら堪ったものではなかった(笑)

 

■旅団追憶編(仮)

先週のラストで現行の時間軸に戻ってきたので「回想終わりかなぁ」とは思っていたものの…実際に終わってしまうとちょっと寂しいですな。

そして「クルタ族虐殺事件の真相」もそうだが、旅団が“件の犯行グループを既に捕まえているかどうか”も気になっている。

 

ただ、もし犯行グループを現在の時間軸の時点で捕まえているのであれば、もっと早くに、あるいはどのタイミングで旅団の回想挟んでも良かった様に思われるのだ。

そのため、まだ捕まえておらず、カキンの王族がBW号にまで持ち込んだ“お宝”を狙って旅団が乗船したことを考えるとやはり犯人グループはカキンの関係者(恐らくツェリ関連)ということなのだろうか…。

 

気になるが…今の進行度的にツェリを追い詰めるのは…本当に気が遠くなるほど先の話なんだろうなぁ…。

(旅団がBW号で死ぬため描いておきたかったという読み方も出来るのかもしれないが、“メタ読み”はその作品を読んでなくても出来る読み方なので個人的に好きではない)

 

■「THE FLY」?

子供の頃、金曜ロードショーか何かで観た気がする。

すごく懐かしいw

 

冨樫さんはこの回というか、空間移動系の能力を描いている時はこの映画を思い出していたのかなぁ。

最近は某アイドルグループのネタが挟み込まれることが多いけど、こういうネタの方が個人的には嬉しいなと思ったのであーる。

 

■意外なフェイの一面

“他人が触ったモノを食べるのが無理”

なだけなら毒を警戒してるのかな?と思ったが、

“他人が喋った真下にあったモノとかもう絶対無理”

とか意外と神経質で、トラップにハメる囮を探す際にわざわざドアをノックするだなんて、旅団追憶編前だったらちょっと信じ難い描写だったかもしれない。

 

部屋に居るのが“気に食わないマフィア”だったらどうなろうと構わないけど、普通の一般人の可能性もあるからノックをしたのだろうか。

もしそうだったら以前、“どちらかというと短気で浅慮”と評価したのを改めなければいけないかもしれない。

…それにしても先週が“アレ”だっただけに緩急がすごい(笑)

 

ちなみにノブナガさんは貝の類は一度ド当たりしてから食べられないとのことですが、実は私も牡蠣を生で食べたことがなく、あと30年近くは食べるつもりもありません。

というのも、私の父親は昭和にありがちな亭主関白的な人で基本無口だったんですが、会社の食事会で食べた生牡蠣に当たって家で悶絶している姿が結構なトラウマになっており、怖くて生で牡蠣を食べられなくなりました(牡蠣フライは大丈夫)

こんなことを言うと「人生の半分損してる!」なんていう謎の勢力が出そうですが、一定の確率でひどい目に遭うモノを食べようとは思えんのです(仕事していると尚更)

 

■ヒンリギの能力について

No.391で触れた疑問に回答が来ましたね。

 

元々「触れた“機械や武器等”を元の機能を有したまま生き物変えて操作する」とNo.390(37巻収録)で触れられていたが、No.391では「“手錠”を鳩に変えて」いた。

そのため機械や武器が“多い”程度の意味合いなのか、“手錠の様な拘束具”も武器の一種としてヒンリギが認識しているのか、と解釈していたが今回のNo.398では、

“道具や機械を生き物に変えることが出来る”とヒンリギ自身が語った(状況から一部説明を省略した可能性もあるが)

つまり、どちらかというと前者の解釈が近かった模様。今後は“等”という表現は注意が必要かもしれないですな。

 

そしてヒンリギ関連で気になったのがもう1つ。

“オーラを使い切ると元の発信器に戻る…この大きさだとおそらく2時間程”

だという。


そしてこれは、

“電池(オーラ)が切れたら普通の血に戻るよ。寿命30~40分くらいかな”

―と、ザクロの能力でも似たような使い方されていた(No.391)

 

神の声(ナレーション)によるとザクロは操作系で、ヒンリギは具現化系。

そして、AOP型の能力は体から離れても(=単純乖離 ≠放出乖離)、発と能力者の間には繋がりがあり、それがあるからこそ能力者は大まかな場所がわかったり、遠隔操作、解除、術者が膨大なAOPを用いる時は分散させているオーラを回収してメモリを回復したり(ピトー)気絶すれば維持が出来ない(ナックル等)

また、作中の描写から遠隔視認を含むオーラの感覚共有は恐らくAOP型でないと出来ない様に思われ(メルエムの円から)、ザクロは感覚共有から、ヒンリギは“殺られて解剖されたら失敗=死で変身解除される”という点からAOP型かと思われる。

 

ただ、ザクロのマックロクロスケはひょっとすると血を媒介にした“念獣”の様なモノで、感覚共有(AOP型)で場所を察知しているのではなく、プログラム操作(=オート操作)で“何かを発見したマックロクロスケが術者に情報を発信している”可能性も否定できず、能力発動から何分でヒソカを発見しどれくらいの間気絶していたかが不明であった(AOP型能力が気絶で維持出来なくなったか、EOP型能力が電池切れを起こしたかが判断出来なかった)ため、保留としていた。

 

しかし、今回新たにヒンリギが同じ様な使い方をしており“殺られて解剖されたら失敗=死で変身解除される”という点からAOP型かと思われるため、検討すべきだろう。

モラウの「紫煙機兵隊(ディープパープル)」はAOP型(ユピー戦の際の“気を抜けば兵士が煙に還り霧散してしまう”ため)、ペイジンを包囲出来る程広げていたが、それはハンターということもあり“正当な念の修行を経た念上級者”だから可能であっただけで、

トチーノが操作可能な限界距離が数メートル程度だった様に、ヒンリギは正当な念修行を経た訳ではないが故の未熟さや、自分なりの工夫や、カキンで独自に発達した念技術の様なモノがあるのではないかと思われた。

(※当ブログでは放出系能力者が人間大のオーラを操作可能な限界距離が数メートルとは採っていない→参照)

 

個人的には未熟さ故の工夫かと感じていて、操作可能な距離がモラウ程の広さはなく、ある一定の距離を超えてしまうと遠隔操作や解除が出来なくなってしまうのではなかろうか。

AOP型のため、その発が生きている間は使用オーラ量に応じてAOP(メモリ)が削られてしまう。

ただ遠隔操作も出来ないため、わざわざ解除するためにその発に指示が出来る距離まで行かねばならない。

あるいは、その発が敵能力者の空間に捕らわれたりして回収ができなくなった時のことを考慮して、予めて時間制限を設けているのかもしれない。

 

今回のケースは術者からの距離は離れていないもの、「体内の発」への遠隔操作が可能なのかという問題があり(作中未出)ヒンリギ自身も試したことがなかったためか、以前やった際に遠隔操作が出来なかったため電池式という制限時間を設けたのかもしれない。

そんなところが今のところの印象。

 

 

―それにしてもヒンリギさん、キャラ立ってますなぁ。

どうも今のBW号の状況的にそれがフラグの様に感じてしまうのだけれど、死なないで欲しいなぁ。

 

■「結界形式」と「地雷形式」の罠

〇結界形式

 札や縄など、念を込めた道具で能力発動をサポートし、より広域で複数の罠を張る事が出来る。

〇地雷形式

 特定の場所に念で直接発動スイッチを設ける。強制力が強い分2~3か所がが限界。

 しかし強制力が強い分、出入り地点のどこかに術者本人が居る縛りが必要だという。

 

どうも、今回のトラップは2つの“合いの子”的なものの様ですな。

No.394でのタッシ、今話のヒンリギ&ノブナガがワープした先にはバミリ(TVや舞台などで立ち位置を確認できる目印)の様なモノがあり、左右のバミリの間のモノには何か書いてるあるので、お札をガムテで貼っている感じなのかな?

 

■教えて!ノブナガ先生!

(恐らく)壁の方から幽かなオーラを感じ取り、実際に壁に触れた結果アジトがあると断言したノブナガ先生は、

ヒンリギに“壁が切れない”ことを実演した。

 

能力者が用意した舞台はカンタンには壊せないというが定番でよくあり、舞台が頑丈な程術者が近くにいるという制約はド定番の様だ。

そして、ノブナガ先生はそれを「具現化系…変化系…特質もありうるな」と考えた。

私の印象としては「操作・具現・そして特質系」なんですけど、何でノブナガ先生は真っ先に「操作系」を入れないどころか外すのでしょうか?

(ちなみに各々が念について自分なりに解釈していると思うが、もし作中の描写やキャラの発言と自分の解釈との間に齟齬が生じたら、基本的に自分の解釈が誤っていると考えた方が良いと思われる。)


今回の能力はゲームなどで、ワープを使って正解のルートを通らないと次に場所に進めない様な場所があるが、

―パッと思いついたのはロマサガ3のウンディーネ宅や、リンダキューブアゲインテイルズ系だが―

当然“しゃらくせぇ”と壁をぶち破ったりして進むことは出来ない。

 

そして、それはゲームマスターによるルールの強制であり、ハンタの世界でいう操作系能力であろう。

そのため、恐らくだがノブナガの言っている念系統は

壁のオーラから感じた“只者ではない”能力者の主系統のことを言っているのではないだろうか。

オーラの感じからルイーニーの様な稚拙さは感じず、

これから戦おうという相手に自らの主系統を簡単に晒す様なマネはしないだろうという考えから、能力的に操作系が含まれているもののそれを主系統から外し、その上で可能な系統を話していると採るならば理解できる。

あるいは操作系の能力は愛用品の様に愛着を持ったモノでないと威力・精度が上がらないことが多いから、何の変哲もないBW号の船内の壁なんていう超・大量生産品では難しいのだろうか。

 

何にしても具現化系の場合は、

先週触れたような“参照コピー(仮)”のような能力であったり、

実際の壁を素に新たなルール付きの壁を出す様な“ツボネ式具現(仮)”でも良いと思われる。

(あるいは、本来隙間スペースに過ぎないところに特殊なルールを組み込んだ拡張空間を創り出しており、その境目が今回の壁という感じでも良さそうだ)

 

特質系の場合も、六性図で位置する場所が「操作と具現の間」変化と具現の間」だったりすれば問題ないだろう。

 

そうして本題。変化系の場合をどう採るか。

ブログでは水見式の結果から見ても、変化系もオーラだけではなく物質にも作用させることは可能であろうことには触れていたが、明確に言及されたのは初めてかと思われる。

 

変化系操作系」は相性は悪いものの、作中で「放出系具現化物(念獣や念空間)」を用いるケースが既に例があるため絶対にないとは言えないだろう。

それも直で一番苦手な系統を使うのではなく間に主系統を挟むことで多少は威力・精度の底上げが図れるならば、「実物の壁」に“オーラの性質”を付加することで、ルールの創出と強制をし易くなっているのかもしれない。

あるいは、

“膨大なエネルギーが爆ぜる様に一瞬消える”現象=放出系に多く起きる

と言った様に操作系のオーラの特徴があってそれから除外された…という可能性もあるかもしれない。

 

■ノブナガ先生、一応は“切って”いるんです?

何気に良くわからない描写。

 

ナックルのポットクリンの様に、

“攻撃が効かない(無敵)”タイプの様にも思われるが、ノブナガが切った後に“ビキビキ”と音が鳴っているから、“一応切れてはいる”のだろうか(再生している?)

 

操作系を主体にした能力の場合「特定のルート以外からは入れない」というルールが適用された物を物理的に壊すことは出来ないだろう(=除念ならば可能。恐らく操作系能力の原則)

つまり、“一応切れてはいる”という現状から操作系は薄いと採ったのかもしれないですね。

 

刀で相手のオーラを切ったからと言って―その手の能力でもない限り―そのオーラが消えることはない(ゴンVSナックル戦でのオーラ計算から)

そのため「壁にオーラの性質を付加した様な能力」だった場合―水を切った様に―すぐ元に戻ってしまい、“切れる”という事実が「変化系もある」という考えに至ったのかもしれない。

 

そしてふと思ったが、

「一定の条件下にある人や物を何でも貫く矛」「攻撃しない代わりに壊せないという盾」がハンタの世界にあった場合、勝つのはの方かもしれないですね。

 

操作系のルールの創出とその強制“早い者勝ち”だと示されており、盾の方には予め“攻撃しない代わりに壊せない”というルールが付されている。

つまり、その盾が“矛側が設けていた一定の条件下”にあったとしても、その盾には盾のルールが既に付されているから“勝つのは盾”となるのかもしれない。

 

…ただその盾であっても、相手が特質系の「一定の条件下にある人や物を何でも貫く矛」だった場合には、特質は“現実の書き換え”の様な要素を持つから“矛が勝つ”様なこともあるかもしれない。

では、特質系の「矛盾」の場合はどうなるのか―それは分からないのである(判断の材料がない)

 

 

今週気になったのはこれくらいかなぁ。

残りは取り敢えず2週…。

 

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