卒塔婆立ての最下段柵を製作 | ささのブログ

ささのブログ

ブログの説明を入力します。

3月最後の土日、ここ2-3日で急激に暖かくなってきているので桜が一気に咲くか、と思ったら全然だめ。飛鳥山や石神井川遊歩道など、都内の桜の名所の一つである王子も、まだ1部咲きにもなっていない。さすがに、王子駅からすぐの親水公園にも、宴会をやっている人たちはほとんどいない。私が子どもの頃は、入学式の頃に桜が満開だった記憶があるが、今年の桜の開花はそうなるかもしれない。

 

今月は、始めに折りたたみ傘の改造を3本立て続けに書いて、その後もタブレットのベルトを改良ハンディクリーナーを新調こたつフレームの修理、とここまで8本中6本が、何らかの改造や修理のブログになった。ならば、だめ押しにもう1本、改造ネタで書こう。

 

今月11日は父の一周忌。死後、半年経ってようやく墓が完成したが、卒塔婆を立てる物が何もなく、ネットで購入した。石が土台の卒塔婆立てを、石製の墓石に接着せねばならず、専門家のアドバイスに従って自分で接着したのが翌月の10月。これで、卒塔婆も安心して挿せる、と思っていたら、あるとき、墓石の後ろにずれ落ちていた。卒塔婆を通す枠が2カ所、上の方に寄っているために、最下段でずれて落ちてしまった。なんで下にもう1カ所、枠を設けないのだろう?

 

ずれ落ちて、隣の墓にでも倒れたらまずいので、とりあえずインシュロック(結束バンド)を使って簡易な枠を作った。これで当面は後ろにずり落ちることはないが、やはり『やっつけ仕事』感が一杯でかっこ悪い。木材か金属できっちりとした枠を作りたい。そこで、実家の、かつての楽器製作室の在庫を探すと、頃合いのアルミの棒が出てきた。アルミならば錆びないので、材料として申し分ない。これで卒塔婆のずり落ち防止柵を作ることにした。

 

まずは半分の長さにカットして、角を面取り。卒塔婆立てのポールの位置や、枠にしたい箇所に電気ドリルで穴開け加工。楽器や楽器スタンドをよく作っていた頃は、道具もいろいろ揃えてあったが、今は東京で作っているので、実家には父が持っていた、保存状態の悪い工具しかない。それでも、グラインダーがあったので、アルミ棒のカットと面取りはそれを使った。ただし、グラインダーは騒音がすごく、昼間でも東京ではとても使えない。

 

加工が終わったアルミ棒を墓に持って行って、卒塔婆立ての2本のポールを挟むように設置したら、インシュロックを通してぎっちりと固定。これで、卒塔婆の最下段がずり落ちることはもうない。本当は間に木材を挟んで、両側から木ねじで固定するのが一番いいのだが、インシュロックもそこそこ丈夫だし、今回はこれでいい。墓が出来るまでに半年、卒塔婆立てが完成するのにさらに半年、結局丁度1年でコンプリート。