突然の母のすい臓癌ステージ4、

余命2ヶ月宣告からおよそ6週間

私の家の近くの終末医療に対応した施設に

転院して20日くらい

 

息子もサッカーの行きかえりに

ホームに顔をだし

兄も週末には新幹線でやってくる

 

血圧が少しずつ下がり始めた

体温も下がりはじめ、末端が冷えてきた

湯たんぽを入れる


あとどれくらい持つんだろう

数日?1週間?

 

日曜日、たまたま息子もサッカーがオフ

旦那と3人でホームに顔を出した

息子に向けて手を思い切り伸ばして

触れようとする

握手して小さくうなずく

 

お昼になったため、ご飯を食べに外出

いったん出かけるね、またくるね、と

声掛け、母は手を振った

兄からは新幹線に乗ったので1時間

くらいでつく、との連絡

 

そしてたまたま家族が誰もいない中

母はひっそりと息をひきとった

血圧が低下していると電話をもらって

急いで戻ったが間に合わず

 

看取れなかったことは残念だが

意識があるうちに会えたのでよかった

兄が到着し、母と対面

 

この後、ホームに医師がきて

死亡診断がされる

医師を待つ間に葬儀社に連絡

死亡診断後、遺体を引き取りに

くるので、そのまま打合せ

 

10月に父、3月に母と相次いで

両親が死んでしまった

今はもう親を頼る年齢ではないけど

無条件に自分を愛してくれる

存在がこの世からいなくなったんだな

と思うとなんか悲しくなる

突然の母のすい臓癌ステージ4、

余命2ヶ月宣告からおよそ5週間

私の家の近くの終末医療に対応した施設に

転院して10日くらい

 

お茶もあまり飲めなくなってきた

ストローで吸えないし

スプーンでもむせてしまう

思いついたのが氷

氷を小さくして持ってきてみた

そしたらガリガリっとかじって

食べた

むせないで食べられるのがよかった

 

看護士さん、介護士さんにも氷のことを

話すと持ってきた氷を食べさせてくれる

とのこと

ちょっと工夫してポカリやアクエリで

氷を作ってみた

小さく切った氷をスープジャーに入れて

冷蔵庫に入れておく

ここから亡くなるまでの間、ほぼ

このアクエリ氷だけを摂取

 

ガリガリと氷をかじる音が病室に響く

食べる?と聞くと口をあーんとあける

何個かアクエリ氷を食べて最後に

普通の氷で口をさっぱりさせる

 

そういえば

母の家にはいつもリーフメモリーがあった

チョコなら口の中で溶けるから

嚥下が弱っても食べられるのでは??

チョコ食べる?というと口を開けたので

リーフメモリーをさらに半分にして

口にいれてみた

久しぶりの甘味にもう1つ、もう1つ

3個食べた

 

このままアクエリ氷だけしか食べられない

のも悲しかったので

少しでもチョコを食べられてよかった

突然の母のすい臓癌ステージ4、

余命2ヶ月宣告からおよそ5週間

私の家の近くの終末医療に対応した施設に

転院して10日くらい

 

会話がどんどんなくっていく

目線や頷き、たまに言葉が出る

一番元気が出るのが孫(=息子)

息子には悪いができる限り顔を

出してもらう

 

薬を飲む嚥下の力がない

とろみのあるドリンクタイプの

栄養剤を飲むがそれも1口2口

プリンやゼリーを差し入れると

それも1口2口食べる

それも翌日には食べられなくなる

 

できるだけまめに顔を出す

在宅勤務の日は昼休みと業後

出社の日は会社が終わってから

週末は家事以外の時間は付き添い

旦那と息子にもサッカーに行く

前後にホームに寄って顔を出してもらう

 

息子が行くと、手をさっと出す

手をつないで少しだけ言葉がでる

手が冷たいね

がんばって(サッカー?)

 

週末、兄と姪がホームにきた

姪は母を見るなり泣いた

1月の3連休に母の家で会ってから

1ヶ月くらいしかたっていないのに

びっくりするくらい痩せ衰えてる

 

姪が来たことでだいぶ

場が和んだのでよかった

やっぱり孫は最強

 

余命2ヶ月と言われても

今まで健康だった母のことだから

もっと生きていられると

思っていたけど、2ヶ月持たない

のかもしれない