つましくても、ささやかな幸せ -2ページ目

つましくても、ささやかな幸せ

地位もお金も能力も無くても得られる、日々のささやかな幸せを記します。
内容は、映画・演劇・美術鑑賞&読書感想文&旅行記&趣味の手品&日々の出来事などです。

 

 仕事帰りに、映画「ブラック・ショーマン」を観た。私は東野圭吾さんの小説が大好きで、マジシャンが主人公のこの映画の原作は、発売直後に読んだ。ぜひ観たいと思っていた映画なので、公開が終わらないうちに観られて良かった!
 冒頭のラスベガスの和風マジックショーの映像が凄かった。主演のマジシャンを演じた福山雅治さんが、上手に指でコインを転がしていてビックリした。飲み込んだ免許証が出てきたり、知らない間にスマホを抜き取ったり、興味深い手品の技が随所に見られた。
 コロナ禍で、開発から置き去りにされた小さな街の殺人事件。信頼の厚い元中学教師が殺された背景には、この街を何とかしようとする若者たちの苦悩ともがきも潜んでいた。殺された元教師の弟でマジシャンのブラックショーマンの見事な推理と卓越した手品の手さばきには、驚かされるばかりだった。手品だけでなく、人の心を読む術にも卓越していた。
 早世した親友のアイデアから漫画をヒットさせた釘宮克樹の苦悩もよく分かるが、不運が重なり恩師の殺害に至ってしまったことは、救いようのない悲劇だ。
 叔父ブラックショーマンと共に、父が殺害された事件の真相を解明したは神尾真世は、今度は婚約者にまつわる疑惑のわだかまりを解いてほしい。
 この映画の手品の監修と指導は、私の尊敬するマジシャンKiLaさんだ。素晴らしいマジックシーンも演技も、KiLaさんのお力の賜なのだと納得した。
 この映画を観て、再び原作の小説を読み返したくなった。

 

 

 文化祭のマジック発表会が、盛会のうちに幕を閉じた。全員が一丸となって取り組む文化祭は、演技が成功してもしなくても、本当にいいものだとしみじみ思った。サークル員の演技する姿は、本当に生き生きとしていた。
 私は8月初旬から、文化祭めざして金輪の12本リングに取り組んだ。今まで金輪もリングも1度もやったことがなかったので、不安だった。でも、渋谷慶太さんの演技解説のDVDを信じて、毎日DVDを繰り返し見ながら練習を重ねたら、少しずつ手応えを感じてきた。金輪やリングは、ちょっとした向きで成功したりしなかったりと難しいと思ったが、その対応も少しだけ分かってきた。
 発表会本番の「折り紙と金輪」の演技は、113回練習したにも関わらず、緊張して連理の紙が繫がなかったり、金輪を落としてしまったりとミスが続いてしまったことは残念だった。でも、金輪の12本リングの8つの形が全て成功したことには、やり切ったという気持ちでいっぱいだ!練習では失敗することが多かったので…。
 今年の発表会には、思いもよらず、10人の友達や職場の方がいらしてくださり、感謝感激した。遠路をいらしてくださった方や職場の管理職までいらっしゃり、本当にビックリした。だからこそノーミスの演技をしたかったというのが本音だ。
 これからも、「好き」を大切に、細く長く楽しく手品を続けていきたいと思う。

 

 高田馬場の歌声喫茶ともしびで開催された「卓上とステージのエンタテインメント」に参加した。カラオケの歌声と共に始まり、アットホームで気軽にマジックを楽しめる、ほのぼのとした温かい雰囲気のマジックショーだった。
 1番感動したのは、和田奈月さんの和妻だ。語りが上手で歌もあり、楽しく引き込まれながら、凄い技をいくつもやってくださった。こよりで指を縛っていろいろな物を間から通してしまう技は、全く仕掛けが分からなかった。
 次に感動したのは、ダーク和秋さんのメンタルマジックだ。予言やトランプを当てるのが物凄くて、まるで超能力者のようだった。楽しいおみやげマジックもいただいた。
 マジックバーのマジシャン原山進さんは、ステージでカードマジックをやってくださった。トランプが変化するのが、すごく不思議だった。白い紙がお札に変化するのも面白かった。
 大御所のケン正木さんは、シンブルを解説も交えて巧みに演じられた後、楽しそうにカラオケマジックを披露された。その演技を見て、マジックが彼の元気の源だと感じた。
 参加して、マジックは温かくて理屈抜きで楽しいと実感した。私も文化祭で、緊張しながらも、笑顔で楽しく演じたい!