この花も最初に出会った時にもびっくりしました。

 なかなかユニークな花というか果実です。

 最近では都市公園のビオトープや水生植物園などで植えられています。

 

 

 「ミズカンナ」です。  漢字では「水カンナ」です。 

 カンナという漢字がありません。

 クズウコン科、ミズカンナ属の多年草です。

 故郷ははっきりしませんが、北米や熱帯アフリカで、湿地や湖沼で暮らしているようです。 なので、ご先祖様の血統からすると、日本の寒さは辛いかも。

 

 

 日本には昭和初期に連れて来られたようです。

 とにかく葉っぱがカンナに似ているのと、水のあるところで育つので付いた名前でしょう。でも葉っぱは日本で暮らすカンナよりも何倍も大きいくらいです。 

 

 

 葉っぱは根生して50~70cmくらい、とにかくデカイ。

 全縁で葉先は尖った感じです。なんか料理を盛り付けるにもいい感じ・・。

 そして、花茎もまっすぐに天に向かって伸びます。

 

 

 花の時期は場所やその年の条件で長いようです。

 運が良ければ6月くらいから10月中旬くらいでも見られるようです。

 

 

 茎先に集散花序を出して、紫色の綺麗な花を10個~30個くらい付けます。

 苞が特長があって、1~1.5cmくらいですが、赤味のある褐色や紫色です。

 そしてたくさん粉をふいたようになって白く見えます。

 

 

 萼片も1~1.5cmくらいです。

 カンナの花と似た感じで、暗紫色で花びらのように見えるのは仮雄しべが変化したものだそうです。 雄しべはさらに奥に隠れるようになっています。

 

 

 この花のつくりは、図鑑では「花は3mmくらいの間隔で2個ずつ枝の横軸に並んで付く。一対の大きな苞葉は白い粉をかぶり、花の各対の基部につく。各花は3つの萼、花びらが3つ、稔性のある1つの雄しべと、稔性のない3つの仮雄しべがある」

と書かれています。

3つの花びらは元でくっついています。

 そして紫の花びら状になったものが雄しべが変化したものとは・・・どうしても想像出来ません。

 

 

 そして果実も出来ていました。

 球形に近い形です。

 果実は蒴果です。