やっぱりキクの花たちも花の時期が多少、後ろにずれていたようです。

 いくつかのノギクも12月になってもまだ咲いています。

 

 「イソギク」です。  漢字では「磯菊」です。

 

 

 キク科、キク属の多年草です。

 優しい日本固有種です。

 暮らしているのは主に黒潮で温暖な太平洋側、関東では千葉県以南、伊豆半島、伊豆諸島、静岡などです。

 よく名前が似ているのが「ハマギク」です。ハマギクはイソギクよりももっと西、南の四国で暮らしています。

 

 

 温かい気候ですが、海に近いので本当は植物にとっては厳しい環境です。安易に景色がいいからと引っ越しても暮らしていけません。

 強い潮風、乾燥などとの闘いが待っています。なので、他の植物が暮らせないところで環境に適応する工夫、努力をしているそうです。

 

 

 面白いもので、このイソギクとハマギクの中間的な性質ノキクがあり、「キノクニシオギク」というそうです。暮らしているのも中間の紀伊半島の南部の海岸地域だそうです。

 

 

 葉っぱは楕円形や倒楕円形です。厚みがあって大きく丸い鋸歯があります。

そして、表面は緑色ですが、裏に白い細かい毛が密生していて、これが表から縁が白く縁どられているように見えます。

 この毛は海岸で生きる独特の工夫のようです。

 

 

 花は秋~初冬にかけて咲いてくれます。

 みんな小さい筒状花たちです。ひとつひとつの花冠の先が5つに裂けています。

 

 

 このイソギクの周りに小さい舌状花のある「ハナイソギク」があるそうです。

なんか、センダングサみたいです。

 ハナイソギクは、イソギクと園芸種で花壇にたくさん植えられている「イウギク」との交雑種といわれています。 園芸種として赤花もあるとか・・。