ラグビー】22歳SO李承信の足から17点、１ゴール5PGの成功率100％「ポジティブに」

＜ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ2023 パシフィックネーションズシリーズ：日本22－24サモア＞◇22日◇札幌ドーム◇観衆2万2063人　日本代表（世界ランク10位）がサモア（同12位）との前哨戦に敗れた。　9月開幕のワールドカップ（W杯）フランス大会1次リーグ同組の相手に22－24で敗戦。前半30分にNO8リーチ・マイケル（34＝BL東京）が危険なタックルで一発退場となり、数的不利に加えてノックオンなど個々のミスも重なった。強化試合を含めて23年の実戦はここまで3連敗。次戦は29日に大阪・花園ラグビー場でトンガ（同15位）と対戦する。8月15日のW杯メンバー33人発表まで、残されたアピールの場は2試合となった。　22歳の先発SO李承信が1ゴール5PGの成功率100％で17点を挙げた。後半は2、7分とPG成功で流れをもたらし「自分の役割としてポジティブに捉えている」と手応えをにじませた。前戦のオールブラックスXV戦も3ゴール2PGと失敗なし。ジョセフHCは途中出場の松田と合わせ「2人とも（試合の）状況がなかなか難しかった」と経験値の上積みを期待した。

■前回アップした分■

■プロフィール

李承信（り・すんしん）／2001年1月13日、神戸市生まれの21歳。176センチ・85キロ。在日コリアン3世で、幼稚園から朝鮮学校に通う。父親と2人の兄の影響で、4歳からラグビーを始める。小中はサッカー部に所属しながら、ラグビースクールに通う。神戸朝鮮初中級学校からラグビー強豪校の大阪朝鮮高級学校に進み、3年時には花園に出場。高校2年時から高校日本代表に選出。帝京大学に進学し、ジュニア・ジャパンの主将を務める。大学を辞めてニュージーランド留学を決意もコロナ禍で渡航できずにいたが、縁あって2020年にコベルコ神戸スティーラーズに入団。加入2年目のリーグワン元年にチームの副将として13試合に出場（11試合先発）。代表キャップ数は「3」。