(今までの朝鮮情報)
トランプ氏「北朝鮮はケンカを売っている」&世界トップの新学期
の続き
どこから湧いてくるのか、北朝鮮を知らない北朝鮮専門家
北朝鮮のことなら事実関係を調べようがないし、どうせならず者の独裁国家なので悪いに違いない、だから何を言っても許されるという、スーパーパスポートが与えられている日本。
ジャーナリストで元航空自衛官というお方が、お偉いさんがたがお読みになられる御雑誌に北朝鮮問題について書いておられた。
なぜ「現時点での米朝戦争はない」と断言できるのか
http://president.jp/articles/-/21913
↑こちらも見てください
タイトルにひかれて読んでみて驚愕!
その理由はこちら
「軍事パレード」や度重なる訓練で消耗しきっているから戦争できないらしい。
「戦時用の燃料はほとんど残っていないはずだ」
「戦時用の燃料を残しておくという発想自体が消えているだろう」
「ただでさえ空腹の兵士は、行事の連続で疲労困憊の状態が続き、士気などは消え去っているだろう」
そして結論
「つまり現在の北朝鮮軍は、大半の部隊がこれまで以上にまともに戦える状態ではなくなっているのだ」
いやはやお見事。推測憶測からよくぞ結論を導いた。
それなら、今こそ米国は北朝鮮を叩けばよいではないか。
さて、この投稿でツッコミたい一文はこちら。
北朝鮮では、国民は幼少期からアメリカへの敵愾心を徹底して植え込まれるため、国民の価値観の大転換をともなう「親米」への急転換は極めて難しい。北朝鮮の独裁者は一貫して「反米感情」を利用した統治を行ってきたため、急激な「親米」への転換は、最高指導者が事実上交代したことを意味するか、その前兆である可能性がある。
北朝鮮にほとんど行ったことないから一般市民の感情や考え方など知る由もないのに北朝鮮専門家を名乗るお偉い方々が陥る失敗の代表作だ。
北朝鮮では反米反日教育が徹底的に行われている。これはある意味事実だ。
例えば算数や理科の問題でも、「朝鮮人民軍が米軍のタンクを撃破して、、、」みたいなたとえがよく使われている。
だからといって、北朝鮮の人々が誰彼かまわず反米反日なのかと言えば、そうではない。
日本の嫌韓嫌中は国家、市民の見境なく嫌う傾向が強いが、北朝鮮の人々は帝国主義、資本主義、軍事大国、敵国としての米国に反対し嫌っているが、アメリカ人に対していちいち反応しない。同じく日本という国や保守右翼の政治家を毛嫌いするが、一般市民に対して敵意をむき出しにすることはない。
北朝鮮はの人々は国籍、民族、人種、宗教などに驚くほど寛容、、、というか差別という概念すらない。
自分たちと違う。ただそれだけの感情だ。
北朝鮮に敵意をむき出しにし、制裁や圧力で脅す、政権や国家指導者を嫌うのであって、敵意をやめればすんなりと受け入れる。
良くも悪くも情報が少ないから偏見もないのだ。
だから、カーターもオルブライトもロッドマンも、北朝鮮に手を差し延べたアメリカ人は大歓迎なのだ。
「反米感情を利用した統治」という指摘は正しいが、北の指導者が面会すれば免罪符が与えられるかのように、米首脳に対する敵意はなくなる。
だから、反米から親米は、北朝鮮では転換などではなく、ただ時々の対応に応じた反応があるにすぎないのだ。
北朝鮮のことをが語りたいのなら、とにかく北朝鮮に行ってみればいい。
そして、自分は過去に朝鮮を植民地にし、朝鮮女性を性奴隷にした国の者だけど、私のことをどう思うか、聞いてみればいい。
「北朝鮮では、国民は幼少期からアメリカへの敵愾心を徹底して植え込まれるため、国民の価値観の大転換をともなう「親米」への急転換は極めて難しい」という発言がいかにとんちんかんであるかを痛感することだろう。