トランプ氏「北朝鮮はケンカを売っている」
北朝鮮では、金正恩委員長が最高指導者に就任して5年となる11日、最高人民会議が開かれた。最高人民会議は法律の改定や国家機関の人事などを決定するもの。会議の模様は朝鮮中央テレビが報じた。金正恩委員長も出席したが、発言は伝えられていない。
会議では経済政策や教育制度などが話し合われたほか、外交委員会のメンバーとして前外相の李洙ヨン副委員長らが選ばれた。北朝鮮が国際社会から孤立を深める中で、外交を強化する姿勢がうかがえる。
また、今回は、核やミサイルの開発をめぐる新たな決定が行われるか注目されていたが、議題にはならなかった。
一方、中国の王毅外相は11日、北朝鮮が核実験などの新たな挑発行動に出る兆しがあることについて、「現在の緊張した情勢を刺激する行動には賛成しない」と述べた。
その北朝鮮に圧力を強めるアメリカのトランプ大統領は11日、ツイッターで、「北朝鮮はケンカを売っている」と記した。また、先週の中国の習近平国家主席との会談で「中国が北朝鮮の問題を解決すれば、今後の米中の貿易の取り決めは中国にとってはるかに良いものになる」と伝えたことを明らかにした。北朝鮮への対応と米中間の貿易交渉を取引する考えを示したとみられる。その上でトランプ大統領は、「中国が協力しなければ中国抜きで我々が問題を解決する」とけん制した。
(高林 敏之さんのFBより)
先日の米軍のシリア攻撃を朝鮮半島情勢に直結させて、「すわ米軍のDPRK攻撃か」という議論が喧しいが、合理的・客観的に考えれば、米国が少なくとも現状ただちにDPRKに軍事攻撃を仕掛けるとは考え難い(もちろんトランプ政権のこと、非合理的なことが起こらないと断言はできないけれども)。
しかし日本の右翼メディアや右翼ネット民には、米軍のDPRK攻撃を期待する向きもあるようだ。
忘れてはならないことだが、日本の横田基地には朝鮮「国連軍後方司令部」が置かれ、「国連軍地位協定」に基づき7ヵ所(うち3ヵ所は沖縄)の在日米軍施設が朝鮮「国連軍」の使用可能施設として供されている。その「国連軍」の主力は米軍であり、在韓米軍・米韓連合軍司令官が「国連軍」司令官を自動的に兼任している。そして朝鮮戦争は今日まで60年以上も「停戦」状態のままという異常事態が続いている。
つまり、米軍が仮にDPRKに対して何らかの軍事攻撃を仕掛けたなら、それはただちに朝鮮戦争停戦体制の崩壊と見なされ、日本は米軍の作戦に自衛隊が参加・協力しようがしまいが、自動的に朝鮮「国連軍」の後方基地としての機能を再開する(と見なされる)ことになるだろう。当然ながらDPRKのミサイル(ひょっとしたら核搭載)が日本の米軍施設(特に「国連軍」利用可能施設)に向けられることは不可避である。
朝鮮戦争が正式に終戦せず、朝鮮「国連軍後方司令部」が継続的に存在していることは、日本にとって安全保障上の重大なリスクであると言えよう。
こんなことも認識せずに、米軍のDPRK攻撃を安易に期待するのは、正真正銘の「平和ボケ」「脳内お花畑」だと言わざるを得ないだろう。
(東京新聞ツイッターより)
世界のトップの新学期
まあ
様子を見てみましょう