天神でクラシック(天クラ)新シーズン第1弾はシューリヒトくんの登場です
それにしても以前のこのブログでも書きましたが、私の右隣の老婦人が毎回着席するなり秒で爆睡し大いびき、注意しても「仕方ないじゃない!」と逆ギレ
迷惑をかけられる方が退散するのもモヤモヤしますが、平和を求めて新シーズンで席替え、好みではないのですがグッと12列目と前に移動しました
今回の初顔合わせで隣人が上品なご婦人でホッとしました
14時開場を荒天で前倒し
2024年5月12日FFGホール
九州交響楽団
天神でクラシック
音楽発見!ラボ#5
Cond:松本宗利音
Vc:ルドヴィート・カンタ
【第1部】
管楽セレナード ニ短調Op.44
(A.ドボルザーク)
第1楽章 moderate quasi marcia
第2楽章 minuett:tempo de minuett
第3楽章 Andate con molt
第4楽章 Finale:Allegro molt
リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲P.172
(O.レスピーギ)
1.イタリアーナ(Italiana)
2.宮廷のアリア(Arie di corte)
3.シチリアーナ(Siciliana)
4.パッサカリア(Passacaglia)
【第2部】
チェロと吹奏楽のための協奏曲
(F.グルダ)
1.Ouverture
2.Idylle
3.Cadenza
4.Menuett
5.Finale alla marcia
音楽主幹の趣味なのか、はたまた指揮者の意向が一部はいっているのか、今回はとても変態的なプログラムに期待度大で参上しました
目当てはグルダ~演奏会の鑑賞も優に1000回を超える状況では記憶もますます曖昧模糊ですが、過去1回実演を聴いたような今回初めてのような何だかモヤモヤ
でもカンタさんと九響の演奏は素晴らしくGood Jobでした
前半ステージ配置
まず第1曲目はドヴォの管セレは、Ob2・Cl2・Fg2・Hr3・Vc・CB編成の指揮者あり
佐藤Ob首席はコンマス役で奮闘していましたが、松本さんの指揮もスタイリッシュで小粋な演奏を展開、ドヴォらしい民族色も織り交ぜながら色々なテイストを味わえる楽しい楽曲です
ただ弦セレのほうが有名曲なので、管セレはレアなぶん馴染みがないのも確かかなあ
第2曲のレスピーギはボローニャ生まれだけに、イタリア後期ルネサンス~バロック期の古楽研究と復興にも尽力した作曲家ですね(ローマ三部作の方が超々有名ですが)
その具体的成果が「リュートのための古風な舞曲とアリア」の第1・第2・第3組曲ですが、1&2が管楽合奏、そして今回の第3組曲が弦楽合奏となります(弦5部)
Liuto(ルネサンス期テナー)
弦楽合奏でピリオド奏法ではないものの優しく柔らかい弦楽合奏で、大河ドラマではないですが雅な調べの世界が現れ、特にシチリアーナは私の好みですね~So Good
後半ステージ配置
メインのグルダは、Fl1(Picc持替え)・Ob2・Cl2・Fg・Hr2・Tp2・Tb・Tuba・CBS・Drセット・Gt・Tamb・Triが中央のソロVcを囲んでいます
ご存じのようにグルダ本人はウィーン3羽ガラスと謳われた大ピアニストですが、途中からジャズに傾倒を見せ自作自演を始めたことでも有名ですね
そんな背景のなか生まれたのが本作品ですが、何でもアリのごった煮か闇なべか
OEKで首席Vcだったカンタさん
第1楽章はいきなりドラムスが入ってジャズ風に始まりますが変形3部形式で展開、なんだなんだと行っている間にゆったりとしたレントラー風の第2楽章へ
もうこのころになるとソロVcのカンタさんもいよいよ本領発揮で自由自在の独奏を聴かせます
中間の第3楽章は完全Vcの独奏~2カ所Vc奏者のアドリブ指定がありますが、現代曲風やフュージョン風やいろいろな曲想が目まぐるしく目の前を通り過ぎていきます
アタッカで始まる第4楽章は活発な舞曲というよりはやや愁いを含んだメヌエット
そしてラスト第5楽章は躍動する行進曲風のフィナーレここでいわゆる市民有志による町の小編成ブラスバンド(日本語で吹奏楽っちゃあそうですが)が楽しく賑やかに演奏するなか、いっしょにもりもり盛り上がるVcソロが聴き所で、いや~カンタさんスゴッ
カーテンコール(自席から)
いや~ともかくラストの追い込みも凄く、グルタを聴けただけでも来場した甲斐があるというもので、カンタさんと九響メンバーの管楽器陣は無論ですが、何気にガットGtが効果的だったのが印象に残る楽しく素敵な演奏でした~ブラヴィッシーモ!
終演
グルダ聴いた演奏会思い出しました
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