松山千春コンサート・ツアー2024春  初日!鎌倉芸術館【4】 | Blog ばったもんのめっけもん

☆黙礼~第一部
☆第二部 『オホーツク』&メンバー紹介
☆第二部 「終戦後、俺たちの父さん母さんたちが頑張ってくれた。どんな若い子たちでもあの戦争を知っていてほしい」

☆第二部
◆『山の向こう 
千春の故郷である足寄町は、四方が山の田舎。”山の向こう”に行けば夢もあるしお金も稼げると、思って生きていた。だけど金銭面で成功しても何か虚しい。本当に大切なものは、何もない(と思ってた)足寄町で。貧乏だけど家族全員が一緒に過ごせていた、あの原点だった・・という歌。私たちは、自分のことをちっぽけ・何もないといった「観念の抑圧」から、何かをしなきゃ得なきゃ・何者かになりたい・環境を変えれば自分も変われる・・と思い込んで行動する。ただ、場所を変えても何かを得ても虚しくて疲れてしまって、最終的に”最初からすべてが在った”と気づく。 最後の歌詞の「間違う」も人間だけができること。幸せは最初から「そこ」にあった=ただここに在るだけで幸せである。ということに、欲におぼれて気づけなかったというところで終わる。
「山の中で育った自分にとって、この歌のとおりでした。大切なものは自分のふるさとにあると思い知らされて。銭金の問題ではないな」
 

「銭金と言えばよ」
「自民党の政治資金問題。金がかかるのはわかる。だから、なんで記載しないのか。金額の大小は関係ないだろ」「離党勧告するなら、全員にやって自民党なくして出直せってんだよ。みんな居なくなったら、ちゃんとまた、私にやらせてくれってやつらが出てくる」
「民主主義は、我々ひとりひとりの力。あんな議員が野放しなのは、我々の無関心も原因です。国民の代表として、奴らをしっかり見てほしいと思います」

「俺の親友で先輩に、鈴木宗男という男が居ましてね」
「金をもってるの見たことないのに、金のことで捕まってた」

「俺の通帳は、マネージャーが全部管理してて。俺、それ見たことないもん。なー、元?」(袖に待機してらっしゃるマネージャー井上さんに向かって)

「“公務員ってのは褒められない”っていうんだ。やって当たり前って。でもよ、本当にちゃんとやってくれてる人がいっぱいいる。ありがとうの気持ちを持ちたいよな」
「いずれにしても、我々が次の世代に背中をみせないといけません」

 

 

◆『です 
「つくづく思うんだ。”変わらない毎日”って、特別なんだよ。生まれてから色んな障害をのりこえて、今日に辿り着いてる。だからここに居るんだ。偉いなみんな!」「実に立派なことだと思いますよ」

千春のコンサートには、身障者のかたもいらっしゃる。
「お前が歩けないなら、おれが負ぶうから」「俺たちは誰でも障碍者なんだ。身体や精神障害はわかりやすいけど。みんな誰でも生きてるなかで、見える見えない、気づく気づかない障害(障碍)に立ち向かってる」「目が見えなければ見えるやつが教えてあげればいい。できないことは、それができるやつが手を貸してやる
嘗て病気や身体的な特徴に対して、優劣からの差別が存在した(今も無くなっていない)。その「優劣」も、人の価値観が生み出したもの。私たちはどこまでも、比較と優劣に支配されていて。千春の「みんな障碍者」は、”与えられているものは同じなのに、見え方で違っている”の本質だと思う。

これからもいっしょに生きてくんだぞ。百歳でも。最低でも百歳だぞ
(客席から野太い声)
やだよお前とは(笑)
 

鎌倉芸術館!今度は、9年もお待たせしないからな!


新曲『友よ』は第2部のラストを飾った。この時間と空間を共にした2時間半があって、この曲。コンサート初日。初お披露目にして、本当に見事な、きっとたくさん考えて準備してくださったセトリなんだと思った。



震災への黙礼からの『君を忘れない』、アンコールのアンコール『明日のために』まで。
明日が来るたびに死に近づくけど、明日が来ることは当たり前ではない。気づいてないほどのあらゆる障害を乗り越えて、「明日」は私たちに訪れている。

そんなメッセージが、最初に黙礼の時間が有ったことでより感じられた。ひとが生きていくことの悲しさも辛さも喜びも、全身全霊で伝えてくださった2時間半。
 

桜の満開という、まさに春!を連れてきたかのような千春。
 

千春、バンドメンバー、スタッフの皆様ありがとうございました。

鎌倉から始まった3ヶ月のツアー、良き旅路となりますよう祈っています。