単独行は危険なのか!? | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

土曜日の岩菅山は久しぶりに単独での山スキーとなった。

普段は地獄メンバーとハードな山行にチャレンジし続けているが、たまには指向を変えてみるのも気分転換になって良いと思った。

 

「単独行は危険なのでやめましょう」

 

登山では一般的によく使われる言葉である。

 

本当にそうなのか?

 

ある意味正しいが、ある意味誤解を与える表現だと思っている。

 

まずは単独行とパーティー登山のメリット、デメリットを整理してみたい。

 

◆単独行のメリット

  • 自分のペースで歩ける
  • 計画変更がしやすい
  • 同行者に気を使わなくてよい
  • 撤退の判断がしやすい
  • 他人に頼れないため主体的、保守的に行動できる
  • 本当の意味で山と向き合える
  • パーティー登山より達成感が強い
◆単独行のデメリット
  • いざという時に助けてもらえない
  • 共同装備を分担することができない
  • 車2台を使った縦走がしづらい
  • 他人から技術や知識を学ぶことができない
  • 話し相手がいないのでちょっと寂しい
  • 交通費を折半できない
◆パーティー登山のメリット
  • ワイワイ会話できるので楽しい
  • いざという時に助け合える
  • 他人から知識や技術を学べる
  • 共同装備を分担することで荷物が軽くなる
  • 車の乗り合い等で交通費を節約できる
  • 車2台を使った縦走計画が立てやすい
  • 新しいルート等にチャレンジしやすい
◆パーティー登山のデメリット
  • 撤退の判断がしづらい(メンバーに遠慮しがち)
  • 自分のペースで歩けない
  • 足を引っ張ったり、引っ張られるリスクがある
  • 直前の計画変更等が柔軟にできない
  • 山に集中できないことがある
  • 周りの人に気を遣う
  • 他人を頼って準備を怠ったり頭を使わないことがある(緊張感が薄れる)
このように、単独行、パーティー登山共にメリットとデメリットがあるので一概に「単独行はダメ」とは言い切れない
特に重要なポイントがパーティー登山のデメリットの最後に記載した「他人を頼って準備を怠ったり頭を使わないことがある」という部分だ。
単独なら人に頼れないので準備を万全に整えてGPSや地図なんかもこまめに確認しながら慎重に行動するはずだが、パーティー登山故にどこか他人に頼ってしまいがちだ。
 
つまり、「単独行は危険なのでやめましょう」という言葉の裏には「個人個人がやるべきことをしっかりやった上であればパーティー登山の方が安全です」という解釈なのだと考えている。
逆に、「パーティー登山だから安全だ」と安易に考えてしまうこと自体が危険なことで、それなら自律した単独行の方がはるかに安全だと思う。
 
単独行は単独行なりの、パーティー登山ならパーティー登山なりのリスク管理が必要なんだと思う。
単独行は単独行なりのメリットがある。