麻生財務大臣、あなたの定義する「放漫財政」とは、何なんですか?  From 三橋貴明 | 護国夢想日記

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 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

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『三橋貴明の「新」経世済民新聞』
 2020年8月10日

 麻生財務大臣、あなたの定義する
「放漫財政」とは、何なんですか?

 From 三橋貴明

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【今週のNewsピックアップ】

 

亡国の消費税
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12616154029.html

 

麻生財務大臣に質問「放漫財政って、何?」
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12616372557.html

 

改めて、財政破綻論者や「緊縮派」の
政治家の特徴は、やたら抽象表現を多用する点です。

 

「国の借金」「財政破綻」「ハイパーインフレ」
「バラマキ」「放漫財政」「通貨の信任」
「国の信用」「身を切る改革」「社会保障の安定」
「財政の持続可能性」

 

政治家は、この種の極めて抽象的な
表現を用いて緊縮財政を主張すれば、
「格好いい」と思っているようです。

 

抽象的緊縮論を主張する政治家には、
是非とも「定義」を問いただしてください。

 

稲田朋美衆議院議員が、
「理念なきバラマキには反対」
とツイートしたならば、「理念って何だ?」
「バラマキって具体的にいかなる政府支出だ?」と。

 

ちなみに、「理念なきバラマキ」は、
あまりにも抽象的過ぎて、
三橋が頑張って頭をひねっても定義することはできません。

 

麻生財務大臣は、
8月7日の閣議後記者会見で、

「財政を放漫なものにおくわけにはいかない。
 財政の持続性確保は重要な問題で、
 一概に消費税を簡単に切り下げる話に
 与しているわけではない」

 

「放漫財政」「財政の持続可能性」
という抽象用語で、消費税減税を否定しました。

 

この二つについては、三橋は定義可能です。

 

◆ 放漫財政:インフレ率が適切な水準を
超えているにも関わらず、財政支出を拡大しようとすること

 

◆ 財政の持続性:国債金利やインフレ率が
適正水準で推移し、国民経済の供給能力が拡大していくか否か

 

例えば、インフレ率が3%、4%、
5%と上昇していく状況であるにも関わらず、
政府が財政支出を拡大しようとしたならば、三橋は、

「放漫財政だ!」
と、批判しますよ。

 

あるいは、昨日のレバノンではないですが、
緊縮財政とデフレ継続で国民経済の
供給能力が毀損していくと、

 

 

将来(遠い将来ではありますが)日本が
財政破綻に陥る可能性が生じます。

 

つまりは、財政の持続可能性が落ちていく。

ところが、現実の日本政府は

 

言葉の定義をせず、抽象論を叫び、

「緊縮財政で国民経済の供給能力を破壊し、
将来的な財政の持続性を危うくしている」

わけでございます。まさに、喜劇の国。

 

参考:日本の中央政府の純負債(左軸)

と長期金利・インフレ率(右軸)


http://mtdata.jp/data_71.html#junfusai

 

長期金利とインフレ率が共にゼロということは、
日本は放漫財政どころか「緊縮財政」であることを示しています。

 

それにも関わらず「放漫財政」という言葉を
使った麻生財務大臣に、問いたいわけです。

 

「あなたの定義する「放漫財政」
とは、何なんですか?」

 

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◆週刊実話 連載「三橋貴明の
『マスコミに騙されるな!』」
第380回 疫病恐慌曲線の上で右往左往

なお、週刊実話の連載は、以下で
(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
https://npn.co.jp/category/society