この頃は、ことのほか月日が経つのが早く感じられてしかたがありません。
「光陰矢のごとし」と似た意味で、英語では “Time and tide wait for no man.”などと言うそうですが、そんなものではありません。SFではないですが、まるでワープでもするような感じさえするくらいです。

WHITE WATSON F10 / HOLBEIN
今からほぼ1ヶ月前、南魚沼市の池田記念美術館の池で写生をしました。まだあたり一面白の世界で、池はごくゆっくりとした水の動きのために、雪や水が不思議な模様をつくりながら凍っていました。
ここからわずか数キロ先に1800mもそそり立つ、越後駒ケ岳と中ノ岳などはまだ真っ白です。少しずつ雪どけは始まっているのでしょうが、何日かおきに雪が降っているらしく、いつも真っ白に神々しいばかりです。
数日前美術館に行ってみると、山のほかにはすでに白いものはほとんど見当たらず、道端のオオイヌノフグリやタンポポのまわりなどにはシロチョウが舞い、高曇りの空ではヒバリがのどかにさえずっていました。わずか1ヶ月でこの変化!歌舞伎の回り舞台ではないですが、季節の移ろう早さにあらためて驚いてしまいました。
山の残雪の白い部分が、これから急ピッチで少なくなっていきます。新緑と残雪のコントラストを絵に描きとめるのに、忙しくも楽しい季節がやってきました。





