明日は「大寒」です。寒さが最も厳しい頃と言われています。

ところが、この冬は気温が高く、雪がほとんど降りません。例年は積雪が2メートル前後の豪雪地のコシヒカリの田んぼは、遠くから見ると、麦秋のようにも見えるほどです。公園の広い芝生などは草紅葉のようなままで、それはそれで美しく見えます。この時期の風景としてはまったく珍しい光景です。

 

  

               記録的な小雪の2020年1月16日 八色の森公園から越後駒ケ岳

 

地域のアメダスのデーターでは、観測開始以来の39年ぶり(?)の異常な小雪の冬となっているようです。自分の記憶では50年以上のことかもしれません。コシヒカリの水不足とならないようにと祈るばかりです。記念にもなるかと思い、寒さに震えながらスケッチと野鳥観察をしてみました。

 

《 この日の野鳥観察の結果 》

【調査地】 新潟県南魚沼市 八色の森公園

【天 候】 曇りのち弱いにわか雨

【観察日時】2020116 1420分から2時間程度

【観察概要】Nよりの風、風力2程度。気温4.5℃。日差しがないのでやはり寒い。平地部は雪がまったくなく、公園の芝生や  田んぼは一面黄土色。この時期としては異様な風景に見える。確認できた鳥は、場所と時期的にはこの程度なのかも。

【観察種】   1.ダイサギ   2.マガモ  3.カルガモ   4.チョウゲンボウ  5.セグロセキレイ

 6.ヒヨドリ  7.ツグミ  8.カワラヒワ  9.スズメ    10.ハシボソガラス 

♪ 真綿色したシクラメンほど
   
  すがすがしいものはない
   
  出会いの時の君のようです・・・・♪

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FABRIANO STUDIO 20 X 25 cm / HOLBEIN

と、小椋佳によって歌われたシクラメンの花は、冬を代表する花といっても過言ではないでしょう。
  冬が始まる頃(花期は10月~4月)、花びらがそり返った個性的な花を咲かせ始めます。我が家でも毎年このシクラメンの夏越しをさせ、色彩の乏しい冬室内で楽しんでいます。
 ところが、昨夏のあの暑さのためか「夏越し」を失敗。この冬は数えるほどしか花を見ることができません。暮れに買ってきた新しいシクラメンは、さすがに商品に仕上げられたものだけあって華やかです。
  花びらが反り返ったようなこの花は、カタクリなどのような花とともに、とても絵には描きづらくいつも敬遠しています。細部にこだわらずに雰囲気が出るようにと、ダーマトグラフと透明水彩絵の具でやってみましたが、歌のような、「すがすがしい」とか、「まぶしい」などとは程遠い、またしても重たく、面白みのない絵になってしまいました。

 

 

新年あけましておめでとうございます。

 暮れの大掃除で、ヤシの実を描いた絵が出てきました。小笠原村父島の知人から昨年の夏いただいたヤシの実を描いたものです。この年になってもヤシの実というものを見たことがない、などと以前言ったことを覚えてくれていたのだろうか。

 

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「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ・・・・」
と、島崎藤村の詩「椰子の実」を思い出した。そこはかとなく潮騒が聞えてくるような風情を感じる。

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知人が住む父島では、そこいら中に(種名は忘れたが)ヤシの実はごろごろとあり、時には落下の危険さえもあるらしい。なるほどかなりの大きさだ。大人の頭くらいある。何よりも重い。こんなのに直撃でもされたらそれこそ命の危険もあるというものだ。
  一面銀世界の正月に、こんな絵を見て文を書きながら、今晩の初夢は珊瑚礁の浜辺でヤシの葉が風にそよぐ風景でも見たいものだなどと思った。

 

二十四節気の「大雪」を過ぎてもう4日。あと数日で冬至だ。穏やかな天気続きで雪が遅く有難い__などとは、雪に関係する仕事の方々の前で言いはばかれるような天気が続いている。 20191211120514c16.jpg

 暮れる妙高連峰        FABRIANO STUDIO 20.3 X 25.4cm /HOLBEIN

「大雪」とは、「雪が激しく降り始めるころ」とか、「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」などとWEBで読むことができる。また、鰤などの冬の魚の漁が盛んになり、熊が冬眠に入り、南天の実が赤く色付くころなどとも言われているようだ。
 つい先日は、隣の南魚沼市のある診療所の倉庫の中で、あろうことか熊の親子3頭が冬眠状態で見つかったという。住宅街の我が家の近所では、襲われて重症を負った方もおられる。診療所を冬眠場所に選ぶとは熊もなかなかだ、などと言っている場合ではない。もう、なんともはやである。
 雪が少なく山の風景も絵にはどうも描きづらいなどと思いながら、雪の上でスケッチを始めたが、夕方の凍えるような寒さに耐え切れず、避難小屋に飛び込んで仕上げた。やはり暑い、寒いなどという現場で思い切りよく一気に___という感じがなくなってしまった。

 

  

 

 毎日時雨模様の天気が続き、庭の木々もすっかり葉を落としました。昨日は、急な雪で辺りは一気にモノトーンの世界に。あまりにもあっと言う間で、さながら歌舞伎の回り舞台のようです。おかげで落ち葉掃きからは開放されました。

WATSON SM / HOLBEIN

 落ち葉というと、最近「濡れ落ち葉」という言葉がほとんど聞かれなくなり、何故かほっとした気分になります。第二のステージを有意義に過ごす高齢者が多くなってきたからなのでしょうか。はたまた、単にそういう表現に飽きてきただけのことかも知れません。
 いずれにしても、あまり気分の良くない言葉を見聞きしないで済むのはけっこうなことです。役目を果たしてなお凛として見えるサクラの花びらやイチョウの散り方などは見事です。
とくに、イチョウなどはいつまでも色を保ち、遠くから見るとまるで黄色の絨毯を敷いたように見えるくらいです。
自分もああなりたいものだ、などと余計なことを思いながら、逆光に光り輝くイチョウを車の中からスケッチしてみました。

   彩りの光りに染まり銀杏散る   (木村宏一)