2021年8月13日 21時 850hPa面(高度1500m前後)の気温分布

 

  猛暑が一息ついたと思ったら、九州州北部、中国地方西部を中心に豪雨が続いています。

  細かい地形の影響が現れにくい高層天気図で、あまり多くない地点データーから、内挿外挿して、高度1500m付近の気温の等温線を引いてみました。通常3℃間隔で表現するようですが、1℃ステップで引いてみると  のように東シナ海から、19℃(以上)の温かい湿った空気が舌(湿舌)のよう(ブルー部分)に九州北部方面に流れ込んでいるのがわかります。そして、日本海上空方面からの冷たい空気とぶつかり、秋雨前線上で強い対流が連続的に起きて、同じような気象状態が続くのでしょう。

  いつまでこの状態が続くのか、より高層のジェット気流などの動きも見る必要があるようです。いずれにしても、被災地での被害がこれ以上大きくならないように祈るばかりです。

 

 

  昨日6日の暑さ__と言うより  熱さと言ったほうが実感的でした。県内各地で、観測開始以来の最高を記録した高温だったようです。

 

 

 もちろん、自宅での最高気温も更新され、2019年8月13日の37.9℃を0.8°上回る 38.7℃が記録されていました。

 

 

 当日午前9時の石川県輪島の上空1500m前後では、気温が22℃。そこから上空の5000m以上までも、比較的乾いた太平洋高気圧に覆われていること、気圧配置からフェーン風が予想されることなどから、この日の高温はある程度予想はしていました。

                        2021年8月6日 午前9時  850hPaの高層天気図

 

 今日7日も朝から気温は急上昇。その上がり方から、最高気温はもしかすると40℃か、と不謹慎ながらちょっと期待をする気持ちもありました。

  その後、台風の影響で上空にやや湿った空気が入ってきたようで、次第に雲が多くなり、結局今日(7日)は12:40に37.4℃が最高でした。

  

 「熱中症警戒アラート」は連日でいささか慣れ気味です。これこそ不謹慎かなとも思いましたが、この暑さの記念に?と、芝刈りや草の刈り払い作業をしました。乾いたフェーン風はけっこう気持ちよく、作業も思いのほかはかどりました。

 ところが、片付けの際に気づいたのですが、なんと、刈り払い機の燃料タンクのふたを忘れたままやっていたようです。時々ガソリン臭かったわけです。作業が終わってから気づいたくらいの不注意さですから、やはり熱中症気味だったのかもしれません。不真面目さを大いに反省し、明日は炎天下でキャップ探しです。

  昨日ラジオで、54年前の1967年8月1日、長野県松本深志高生のパーティーが西穂高岳で落雷で遭難したことを放送していました。生徒11人が死亡、生徒と引率教師13人が重軽傷を負うという痛ましい出来事ごとでした。

 

 夏山と言うとすぐに雷を思い浮かべますが、その雷が当地では今年の7月はとくに多かったように思います。去年の7月は1日(回)、今年の7月は昼間だけでも7日も記録していました。とにかく、午前は良く晴れていても、午後には急に積乱雲が発達して夕立となり、夜には星空になるといったリズムでした。雷注意報はほぼ毎日発表され、「上空の寒気」、「湿った空気」、「大気が不安定」という言葉が、テレビの気象情報で毎日聴かれました。

 たしかにこの「上空の寒気」は、1週間は日本の上空に居座ったような感じで、珍しい気象状態でした。

 

        2021年7月.27日.09時   700hPa面 高度3100m前後 9℃の寒気(ブルー)が数日前から

 

 28日も29日も本州上空の寒気は抜けません。

 

                   2021年7月.29日  09時  700hPa面 高度3100m前後の寒気(ブルー)

 

 この寒気と午前中からの強い日差しで暖められて空気で大気に強い対流が起き、毎日夏の風物のように夕立が繰り返されました。

 

 ところが、ようやく7月31日頃からその寒気が消え、今日8月2には日本の上空は一転して12℃の高温域となり、終日湿度も低いかんかん照りの猛暑日となりました。涼風をもたらす期待の夕立もなく暑くて大変な一日でした。
 

                8月2日  上空まで高気圧による高温域

 

   

 

 本州上空は白い部分で、気温と露点温度の差が比較的大きくて上空まで本州は乾いた空気に覆われていたことがわかります。

とにかく今日8月2日は暑かったわけです。

 

 

  ちなみに、「アメダス小出」の記録は、県内第2位、全国第7位の暑さでした。しかし、盆地のために夜はグッと気温が下がり、窓は開けたままでは眠れません。この日、最低気温と最高気温の差の日較差は14℃以上でした。

『昼夜の温度が大きい山間部ならではの気候が、米の旨味となるデンプンの夜間消耗を抑えて食味の良いおいしいお米を育てます。』___と、JA農協のサイトにありました。

 

  雷放電により窒素酸化物が合成され、稲の肥料となり成長を促進させるとのこと。気温の大きな日較差と相まって、今年の「魚沼コシ」はまた一段とおいしいものが、たくさん収穫されることでしょう。明日もまた一段と暑くなりそうです。

 

                           7月28日午後4時

 

 台風8号は、発生当初から複雑なコースを辿り、とうとう統計史上初めて宮城県に直接上陸するというめ珍しい台風となりました。

 通常、8号のような場所で発生した台風は、日本列島には近づかずに東へ逸れていくことが多いということです。今回は高気圧が東の海上から北日本を中心に張り出していたために、それにブロックされる形で東へそれることことができなかったことが主な原因ということです。

  西側の上空の寒気と台風がもたらした湿った空気の混じりあいによって、昨日今日の当地では写真のような対流による積雲が発達して、きれいな空模様が広がりました。

 

  

                    

                       統計史上初めて台風が宮城県上陸

 

 今回は幸い大きな被害がありませんでしたが、いよいよこれから本格的な台風シーズン。気象情報から目が離せない季節がやってきます。

 

 うつぼぐさ(靫草)を見ると、いつもなにか郷愁といったような気持ちを感じる不思議な植物です。子供の頃蜜を吸ったりして野遊びをしていた記憶が、どこかに残っているのかもしれません。

 

 夏になると枯れたように見えるため夏枯草(カコソウ)とも言われるシソ科のウツボグサ__

日当たりのよい山野の草地に群生し、道端などでも見かけます。散歩コースの堤防の法面に群生しているところがあり、毎年楽しみにしていました。今年は昨年より5日早く6月3日に咲き出し、先日、そろそろ花が見ごろかと、堤防一面に紫のウツボグサが広がっている風景を楽しみに出かけました。

 

 

すると・・・、なんと、辺りはきれいにゴルフ場のようになっています。近くには、自走式の無線操縦の大型の刈り払い機が仕事を終えて停まっていました。残念でした。

 

 中国では、夏の暑気払いにお茶代わりにこの夏枯草を用いたり、ヨーロッパでも民間薬に利用されているとのこと。日本ではハーブティとして用いられ、若葉を摘んで酢の物や和え物、天ぷらにするなどと、なかなか重宝される植物でもあるようです。

 

 

来年は刈り払いの作業日程をちょっと遅らせるなど、河川管理事務所の粋な計らいか偶然をひそかに期待したいと思います。

 

ちなみに、花言葉は、「感謝」「協調性」とありました。