キャンセル待ちに一縷の望み
気が付けばホノルルにもどって1か月を過ぎ、
またまたやってきた日本出張。
そのうち、きっと空くはず、とタカをくくっていたキャンセル待ちのアップグレード、
待てど暮らせど連絡がなく、出発当日。
今回は、残念ながら吉報はとどかず、
予約した席での渡航が決定です。
ちょっと困るのが、運び込める荷物の制限数。
ビジネスクラスなら、ひとつ余計に預け入れできるのに、
予約したプレミアムエコノミーは、
マイレージのステータス優待含めて荷物は3つまで。
何とか、収まるように、ひとつひとつがチョーヘビーになります。
スケールに載ったスーツケースの重さは?
29Kgなり。
ぎりぎり、でもセーフ。
それより、機内持ち込みのリモワのキャリーバッグの重たいこと・・
こっちは重さの計量がないから、
重たいものばかり詰め込んだので、きっと20Kgなんて遥かに超えています。
「キャンセル待ちなさっていたのに、空きがなくご用意できませんでした」
アップグレードの最後の微かな望みも露と消え、
それも覚悟の上の荷物の数にして正解です。
アメリカ人の空旅に新しい規則
どうやらヒコーキは満席で、
きっとセキュリティのチェックポイントも忙しそう、の予想通りで、
セキュリティエリアから溢れだした行列がターミナルのロビーに伸びます。
昨年まではこの長ーい出国手順の通過は避けられなかったけど、
日本人も晴れてグローバルエントリープログラムの承認国の仲間入り。
アメリカ入国の審査簡素化のおまけで、
プリアプルーバルというTSA Preプログラムも同時参加可能。
出国時にTSA Pre専用のチェックポイントレーンを利用すれば、
長い行列を横目に、らくちんできます。
アメリカ人にとってそのセキュリティのチェックポイントを通過するための仕組みが大きく変化。
5月7日をもって、”リアルID”提示が義務化され、
提示なければ、セキュリティポイントを通過することができなくなります。
運転免許証だの、ステートIDだのに、印字される金色の星マーク、
がリアルIDである目印。
連邦施設や原子力発電所への入館、
民間航空機への搭乗、
空港保安検査セキュリティ・チェックポイントを含む連邦施設、
アクセス時に、5月7日以降リアルIDなくして、
通過できなくなります。
つまりリアルIDがないと、もうヒコーキに乗ることができません。
日本人の場合は、パスポートもリアルID扱い。
アメリカ人だけが、てんやわんや、になっています。
ひさびさのプレミアムエコノミークラス
そろそろ出発時間。
落ち着いたのは、ひさびさのプレミアムエコノミークラスキャビンです。
エコノミーよりちょっとだけ広く、足もともゆったりしたシート。
エコノミーと違うのは、座席だけで、
サービス内容はたぶんエコノミーと一緒。
かつてのシートから、
なにか変わったかな?
9時間弱のながーい旅路。
エコノミクラスより、ちょっと余裕で、
ビジネスクラスとはだいぶ居心地の違うプレミアムエコノミークラス。
羽田までは、あえて機内は仕事、と割り切って乗り込みます。
ホノルルは今週から来週にかけて芳しくない天気予報で、
この日のお空も雲だらけ。
ぐいーん、と加速し始めたヒコーキはその雲に向かってまっしぐら。
翼は時々薄い雲を切り裂きながら、そうそうに雲の上に抜け上がっていきます。
シートの座り心地は?
かっちりしたシート地で姿勢よく乗っている分には良い座りごこちのシート。
リクラインして、寝ちゃえればいうことなし、
とちょっと期待します。
まずは足置きを跳ね上げ、
背面を倒します。
ラクチン、かと言うと、
斜めになったシートからは、お尻も滑り落ちようとしてしまい、
シートベルトがなければ、カラダごと下にどんどんずれます。
どうやっても平らにはならないのなら、
せめてお尻が落ちていかないような角度を考えてくれればよいのに、と
ちょっともやもや。
数年前に乗ったシートの印象とあまり変わりなく、
ビジネスクラスのシートは進化している割に、プレミアムエコノミーシートは停滞している感じ。
中途半端なクラスの悲哀です。
寝るのはあきらめてPCをカタカタ。
どうやらお隣の一人旅のアメリカ人も、ずっとお仕事。
気になったのは、スマホに貼ってある”I 埼玉”のスティッカー。
埼玉が好きなの?
でおしゃべりが始まります。
埼玉で大学の先生を数年務めたことがあって、
今はホノルルで大手ローファームの弁護士さん。
日本には大学時代のボスを訪ねるんだとか。
ビジネスクラスでお隣さんとおしゃべり、の機会はないから、
これはエコノミークラスのお愉しみだったりします。
お仕事して、
ビーフシチューランチをいただいて、
おしゃべりして、
またお仕事して、
もう日本の上空。
晩春の日本に到着
筑波山の真上を通過して、関東平野の北側から東京に近づきます。
ここかしこにピンク色が差す季節は終わってしまったらしく、
もう平野は晩春。
ちょっともやーとした空気の中を降下していくと、もう眼下はビルばかり。
やがて、どしん。
ここからがちょっとばくばく。
沖止めになってしまうと、余計に時間がかかるのはもちろん、
20Kgを超えるキャリーバッグに、大きなバックパックに、
なので、持ち運びが一苦労。
幸運にも、今回はターミナルのゲートに到着!
良かったあ。
ホノルルでは出国の長い行列、
きっと入国審査のフロアもえらいことになっちゃうのかな、という予想は外れ、
外国パスポートのレーンの列もほどほどの長さで、
あの弁護士さんもきっとホっとしています。
日本パスポートでの入国は、いつもの通り渋滞なし。
すいすい通過できます。
ちなみに海外在住の日本人が必要とするパスポートのスタンプは、
入国審査の出口の手前にブースが新設されていて、
そこにパスポートを差し出して、ポンと捺印してもらいます。
すんなり顔パスした税関
事前申告したVisit Japan Webの税関申告用QRコードは、
スクリーンショットでOK。
Wi-Fiつなげて、アプリを開いて、なんて手間を省けます。
段ボールは相変わらず怪しいけど、今回の荷物はカート1台。
毎回2台のカートに段ボール満載、で、税関にもれなく引っかかるKIKIパパ、
ほぼ初めて、そのまま顔認証の税関ゲートを通過です。
ここまで順調だと、
入国もほんとうにスムーズ。
着陸 15:47
降機 15:55
そして
出口 16:08
と、ぴゅーと通り抜けてきました。
幸運のとどめ、
なんと今回は空港宅配も、ほぼ待ち時間なし。
こんな帰国もあるものです。
宅配で大荷物を送り出してしまい、
パーキングで小弟にピックアップしてもらったのは、16:17なので、
着陸してちょうど30分。
プレミアムエコノミーで、ヨコにもならずの空旅も、
下りてからこんなスムーズなら、
そんなにへこたれないし、
なんだか得した気分。
ゴールデンウィーク目前の日本での時間を
これから楽しみます。
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