ペットフィッシュという言葉をご存知でしょうか?。魚と言うと無表情で人には懐かないイメージを持たれる方もいらっしゃるでしょうが、実は熱帯魚の中には頭が非常に良く、飼い主を覚えたり喜怒哀楽、表情豊かな熱帯魚も沢山存在します。
熱帯魚は犬猫にアレルギーのある人がいる家庭でも飼育できるので、癒されるペットフィッシュを家族に迎えてみてはいかがでしょう。
今回は、人によく懐く熱帯魚を紹介します。
懐く熱帯魚とは?
懐く熱帯魚と聞いて、どんな魚を想像するでしょうか。水槽の前に立つと集まってくる魚の姿を想像するかもしれませんが、大抵の場合は人が水槽の前に経つと集まってくるのは「条件反射」である場合が多く、人影が見えると餌が貰えると刷り込まれているからです。
ここで言う「懐く熱帯魚「お花見」の定義は飼い主を判断する能力がある熱帯魚かつ、仕草や性格に個体差があるものを選んでいます。
懐きやすい熱帯魚の種類
熱帯魚も種類によって懐きやすい熱帯魚と、全く懐かない熱帯魚がいます。
目が良い熱帯魚
まず懐くには目で飼い主を判断できないといけません。目が良い熱帯魚として代表的な種類だとシクリッド、淡水フグ、アロワナは目が良い魚として有名ですね。
肺魚やポリプテルスのようにあまり目が良く見えない魚でも、飼い主の存在を感じると、餌の投入場所に寄ってきたりしますが、足音の振動や人を認識しついるパターンが多いです。
サイズが大きい
サイズが大きな熱帯魚ほど知能が高い傾向にあるので、仕草や表情により知性を感じます。魚のサイズと知能の関係は不明ですが、アピストグラマのような小型シクリッドと比べると、大きくなるオスカーの方が表情や仕草もより豊かな印象をうけますね。
大型熱帯魚は長生きする
サイズが大きい大形熱帯魚のメリットとして長生きするので、より長い付き合いが可能です。あまり長生きしても困る方は、中型熱帯魚を選んでおくと良いでしょう。
大型魚のデメリットとして、水槽が大型になり広い飼育スペースが必要になり、設備代や電気代のコストも割高になります。
人に懐く熱帯魚20種類
人によく懐く熱帯魚を厳選して20種類紹介します。
オスカー
ブラジルのアマゾン川やペルーに生息していますが、ブリード個体が大量に流通しており、「レッドオスカー」、「タイガーオスカー」、「アルビノオスカー」は価格も数百円と安いのも魅力。
大型シクリッドですが30〜35cmと大きくなり過ぎず、90cm水槽から飼育が出来るのも人気のポイントです。
コツさえ掴めば混泳も可能ですが、シクリッドなので混泳に向かない性格の個体もいるため注意が必要です。
キングコング・パロットファイアー
パロットファイヤーは、丸っこい体つきとハート型の口をした可愛らしいシクリッドで、人工的に異なる2種類のシクリッドを掛け合わせた改良品種である。レッドやイエロー、ホワイトなどカラーも豊富。
シクリッドなので温和ではないが、口がしっかり閉じない関係で攻撃性は低くく、サイズ差にさえ注意すれば、大型シクリッドの仲間では比較的混泳させやすい種類である。大型シクリッドと言っても20〜30cmと小型の部類となる。
キングコング・パロットファイアーと呼ばれる種類はよりボリュームのある大型個体になり、そのぶん愛嬌もアップ!。
フロントーサ
フロントーサは縞模様が特徴的なアフリカ原産の大型シクリッドで、全長30〜40cmほどまで成長します。オスはコブが発達して、コブダイに良く似た迫力のある姿に成長します。もともと気が強く、成魚に近づくにつれて喧嘩しやすくなるので、基本的には単独飼育がおすすめ。シクリッドの混泳に慣れた人なら様子を見ながら混泳は可能性です。
飼育には中性から弱アルカリ性の水質が必要になるので、敷砂ぬサンゴ砂を敷くか、濾過材に大粒のサンゴ砂を加えると良い。
フラワーホーン
フラワーホーンは頭のコブが発達する大型シクリッドで、まるで宝石を散りばめたような、赤と青の綺麗な模様も相まって、大型シクリッドの中でも人気の高い種類です。フラワーホーンは攻撃性が高いため、基本的に単独飼育することになります。60cmワイド水槽から90cm水槽で飼育が可能です。
ミドリフグ
ミドリフグは小型のフグで、30cm水槽から飼育が可能ですが、飼育には海水の3分の1の濃度となる「汽水」が必要です。汽水を作るには人工海水の素と、比重計が必要です。
テトラオドン・ファハカ
テトラオドン・ファハカは別名リネアートゥスとも呼ばれる淡水フグの仲間で、目が非常に良くキョロキョロと周りの様子を伺う姿が可愛らしく、人にも懐きます。淡水フグの中でも大型フグに分類される「ファハカ」と「ムブ」は懐きやすい熱帯魚ですね。
全長35〜40cm程まで成長するため、最終的には60cmワイド水槽か90cm水槽が必要です。
テトラオドン・ムブ
テトラオドン・ムブは60cmまで成長する大型淡水フグです。厳つさと可愛らしさを備えており、飼い主家族を見分ける能力があり、餌をくれる人と別人は簡単に見分けられます。サイズが大型なだけあり、表情や動きにも知性を感じます。
横幅120×奥行き60×高さ45cmの大型水槽が必要となるため、最終的には小型犬を飼うくらいの設備投資と覚悟が必要です。
アジアアロワナ
アジアアロワナは赤や金色の綺麗な品種が多く、アロワナの中でもサイズが60〜70cmと大きすぎない種類なので、120×60cm水槽から飼育出来るため人気の高い。赤色(紅龍)系のアジアアロワナはやや大型に育つ傾向があるので、あまり大型に育てたくないなら金色(金龍)を選ぶと良いでしょう。
シルバーアロワナ
シルバーアロワナは最も安い販売価格で売られているアロワナですが、最も大型に成長するアロワナのため、実は水槽設備に最もお金が掛かるアロワナでもあります。狭い水槽でストレスを貯めると暴れたり、飛び出したりしてボロボロになってしまうので、寿命まで良い状態を保って終生飼育されている個体は多くありません。
シルバーアロワナは飼育に相当な覚悟が必要
最もポピュラーなアロワナである「シルバーアロワナ」は、価格は安い代わりに全長80cm以上と大型に育つため、横幅150×奥行き75cm以上の水槽が必要になるため、一気に飼育のハードルが高くなります。アジアアロワナの水槽サイズであればマンションでも充分飼育が可能ですから、よほどスペースとお金に余裕がある人以外は、シルバーアロワナを飼育するべきではないでしょう。
オスフロネームス・グラミー
オスフロネームス・グラミーは大型に育つグラミーの仲間で、60〜80cmの巨体とグレーの体色から巨象との愛称もあります。成魚の分厚い下唇と体は凄い迫力がありますね。
また、何でも食べる雑食性の魚でもあり、人工飼料以外に口に入る生物、果物、水草と何でも食べるのもペットフィッシュとしておすすめするユニークなポイント。
体高もあるので飼育には最終的に120×60×60cm以上の水槽が必要になります。
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