シルバーアロワナは最もポピュラーなアロワナで、輸入量も多くホームセンターの観賞魚コーナーでも数千円で買う事が可能です。
安価な割に大型に育つため、粗末に扱われている個体が目立つ悲しいアロワナでもあります。
何年かに一度は日本の何処かでシルバーアロワナが捕獲されたと言うニュースを目にします。
日本国内にて捕獲されたシルバーアロワナ
シルバーアロワナ自体は非常に安価ですが、飼育設備はアジアアロワナよりも高価になる魚ですから、しっかり終生飼育が可能な飼育設備を準備できるか検討してから導入して下さい‼︎。
シルバーアロワナの飼い方
分布:南米
学名:Osteoglossum bicirrhosum
全長:自然界では100cm以上
寿命:7〜10年
性格:基本的に温和
水槽:150×75×45(H)cm
水温:26〜28℃
PH:6.0〜7.5
アロワナは硬骨魚類の中でも最も古い時代に出現したグループだと言われています。アロワナが現れたのは化石から中生代である事がわかっている。
現生するアロワナ類の中ではシルバーアロワナが最も大型であり、自然界での最大全長は100cmを超える。
シルバーアロワナは中層〜水面下のエサを捕食しているため、自身より上に居るエサを捕食し易いよう、上方向を向いた超受口のユニークな口を備えている。
アロワナの中でもシルバーアロワナは非常にジャンプ力が高く、木の枝に止まった昆虫を捕食するために水面から60cm以上飛び出すほどの大ジャンプを繰り出す。
この生態により驚いたりストレスが溜まると飼育下でもジャンプするので、水槽から飛び出さないように厳重に対策を施したい。
水槽
シルバーアロワナは普通に飼育していれば1年で50cmを超えるため、直ぐに120cm以上の大型水槽が必要になり、最終的には150×75×45(H)cmの水槽が必要です。
一部のサイトに奥行き60cmでも飼育が可能と記載されていたりしますが、シルバーアロワナは全長が50cmを超える辺りから胴の厚みが急に増して分厚くなり、幼魚の時のように柔軟な旋回が苦手になってきます。
最低でも全長に近い75cmの奥行きは確保してほしいですね。
アロワナはジャンプが得意で、蓋や照明は容易く跳ね飛ばされてしまう。蓋は割れにくいポリカーボネート製やアクリル製の頑丈な物を選択。
筆者は重りとして2ℓの四角いペットボトルに砂を入れた物を乗せて対策していた。
アクリル水槽にはオーダーメイドで蓋の跳ね上げ防止加工をしているメーカーもあるので、そういった水槽メーカーのアクリル水槽を探して利用するのも手だろう。
幼魚期は60〜90cm水槽で大丈夫。
大型に成長するシルバーアロワナも、幼魚のうちから広い水槽に入れてしまうと怯えてしまったり、生き餌の捕食が難しくなる。
魚体の大きさに合わせた水槽サイズを選択して徐々にステップアップしていこう。
セパレーターを活用しよう!
あとはシルバーアロワナの成長に合わせてセパレーターをズラしスペースを広げれば良いのだ。
フィルター・濾過
幼魚の育成に用意られる120cm水槽までは、上部式フィルターに外部式フィルターや内部式フィルターを組み合わせて使用するのがおすすめです。
150cmを超える水槽には、オーバーフロー式か大型の上部式フィルターが使用されます。
濾材には目詰まりし難い大粒のリング状の濾材を使用する。
水質・水温
水質はPEが6.0〜7.5の間で維持します。大型魚は硝酸塩の蓄積によるPEの降下が早いので、水換えでPEの維持が間に合わない場合は、濾過槽の水通りが良い場所にネットに入れた大粒のサンゴ砂を投入してPEの低下を抑えましょう。
水換えは週1〜2回、1/2〜1/3の量を必ず交換します。
水温は26°Cを基準に、成長を早めたいなら28°Cと少し高めに設定すると良いでしょう。
餌
生き餌は与えなくても構いませんが、留守中でも食べられるので長時間不在にする人は役立ちます。
幼魚期:5〜30cm
30cmまでの幼魚期は体力の溜めが少ないので、餌は日に最低3回は与えたいですね。大きく育てたいのなら、可能であれば4時間おきに給餌したい所。
忙しく留守がちな人は、自動給餌機や生き餌を活用して、留守中でも餌を食べられるようにしておきましょう。
生き餌は10cmくらいまではアカヒレ、10cm以上ならメダカを与えます。出来るだけ大きな個体に育てたいなら、生き餌が常に水槽内を泳いでいる状態を維持しましょう。
若魚期:30〜60cm
この大きさまで成長すれば3〜5日の断食にも問題なく耐えられます。旅行に出かけても安心ですね。
給餌の頻度は朝夕2回で良いでしょう。大きく育てたい人は生き餌を常に水槽内に泳がせておきます。
30cm以上の個体には金魚(小赤)や雑魚(小型の川魚)を餌として与えます。
成魚:60〜90cm
成魚なら1日1回の給餌で構いません。人によっては2日に1回のペースで与える人も居ます。
70cmを超えると狭い水槽内の環境では太りやすくなるので、給餌の頻度には注意しましょう。
自然の魚は人の様に日に2〜3回と規則正しく食事をすることはありませんからね。
生き餌は以下のショップが安い‼︎
敷砂
低面からの反射はアロワナのストレスになるので、ガーネットサンドや川砂などを底面が隠れる程度に砂を薄く敷くのがおすすめです。
混泳
シルバーアロワナは比較的大人しく、シルバーアロワナが混泳は魚を傷つけることは少ないと言えるでしょう。
逆にシルバーアロワナを驚かせない温和な魚との組み合わせが重要です。シルバーアロワナは攻撃されたりストレスを感じると飛び上がり、怪我をしたり水槽から飛び出す可能性が高くなるのです。
お勧めの組み合わせは遊泳層の異なる中層、低層を泳ぐ魚。
ポリプテルス、淡水エイ、温和な大型プレコ、カラープロキロダス、オキシドラス、カイヤン、シノドンティスは混泳させ易いですね。
病気
・目タレ
目タレと言うアロワナやピラルクーなどオスティオグロッソム特有の症状が目に現れる事があります。
目タレの原因は幾つか考えられますが、その一つとしてアロワナが水槽の下を意識して見るためと言われており、底面のガラスからの反射や、水槽の設置位置が高い場合に起こりやすい。
アロワナが下を意識して目タレになる証拠として、両目ではなくアロワナの旋回方向、外側にあたる方の目だけが垂れることが多い点で、これは水槽の外を見る側の目であることから、水槽の外にある要因が関係していると思われます。
水槽より下に居るペット、子供、低層の混泳魚も影響があるでしょう。
自然界でアロワナは上か水平方向の獲物を捕食するため、この方向を常に意識して生活してします。
飼育下では水槽は高さのある台に乗せられ、混泳魚の存在も含め下を意識しがちになってしまい、結果的に一つの癖として目が垂れてしまう訳です。
底面からの反射は解消法として薄く砂を敷けば解消できます。
・顎ズレ
エサが少なく身体が育たなくても顎の成長速度は変わらないためだろう。
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