90cm水槽で飼育できる大型熱帯魚10種類・全長30cm弱のサイズが限界 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

神奈川県で色々な釣りをしながら、熱帯魚やサンゴ、ウズラ、烏骨鶏と暮らしています。
海釣り全般にルアー、ジギング、ショアジギングからバス釣りまで様々な海釣りに挑戦中。
その他、釣り情報と生き物ペット関係の記事を書いています。

イベントバナー
90cm水槽は一般的な家に床の補強なしで設置できるギリギリの水槽サイズです。こちらもギリ大型熱帯魚と呼べる30cm弱の熱帯魚が飼育できる最低限の水槽サイズでもあり、小さな水槽で大型熱帯魚を飼育をするなら90cm水槽が最低ラインと言っても良いでしょう。

 大型熱帯魚の基準


大型熱帯魚が何センチからなのか明確な基準はありませんが、オスカーなど30cmまで育つ熱帯魚は大型魚水槽の混泳魚・タンクメイトになるので、全長が30cmを超える熱帯魚は大型魚と呼んでも差し支えないないでしょう。
30cmの熱帯魚は十分な迫力と貫禄も備えていますし、人に良く懐く魚も豊富です。

90cm水槽で飼育するなら30cm弱が限界の大きさ

90cm水槽であれば、横幅が30cmの魚の3倍の横幅、1.5倍の奥行きが確保できるので、「小型の大型魚」であれば問題なく飼育が可能となります。
一部、あまり動き回らず、省スペースできる種類なら40cm程度の大きさでも飼育は可能です。

 90cm水槽の特徴

90cm水槽は「横幅90cm×奥行き45cm×高さ45cm」がレギュラーサイズで、150〜160リットルの容量があります。大型熱帯魚の飼育で必要な水槽サイズは、横幅が体長の3倍、奥行きが1.5倍以上あるのが理想的な水槽サイズと言われているので、30cm前後の魚を飼育するなら90cmレギュラー水槽が最低サイズになりますね。
中には30cmの魚を60cm水槽で飼育している人もいますけど、人間だったら二畳間で寝起きするような状態です。本来、大自然の川で自由に泳ぎ回れる魚を人間の都合で水槽に閉じ込める訳ですから、出来るだけ広い水槽を用意してあげたいものですね。大きい水槽が用意できないなら、その魚は飼育しなければ良いだけです。
いつの時代も飼育しきれずに熱帯魚を池や川に捨てる人が沢山います。

 総重量

90cm水槽の水槽設備を含めた総重量は約200kg弱となります。水槽が15kg・入る水量が160リットル・水槽台が15kg・フィルターが10kgです。
これでも軽めに見積もっているので、フィルターのサイズや水槽台の重量次第では更に重くなります。

鑑賞する人が周りに集まると、床にかかる重量は300kgを超えてきますが、90cm水槽を設置して床が抜ける家はありません。よほど老朽化して床下が腐っていたり、シロアリの被害を受けていたら床が抜けるかもしれません。
90cm水槽でも木造住宅やアパートに設置すると若干床は凹み幅木と床の間に数ミリの隙間は開くので、かなりの荷重がかかっているのがわかります。

オーバーフロー水槽は厳しい

例外として、水槽の下に大きな濾過槽を配置する、オーバーフロー式濾過の90cm水槽は、水槽設備の総重量が約1.5倍になるので、木造住宅には設置しない方が良いでしょう。

 価格

90cm水槽の販売価格は単品で16000円前後です。90cm水槽セットと呼ばれる、フィルター・濾過材・ガラス蓋がセットになった、90cm水槽セットの販売価格は25000円から35000円となります。

水槽セット以外にも、水槽台が1万円弱(高い物は数万円)、ヒーターが5000円、濾過バクテリアが1000円と、他にも多少のお金がかかります。

90cm水槽で熱帯魚を飼育するには、全ての設備費用を合わせて5万円程度は必要と考えて下さい。

 ヒーター

熱帯魚の飼育にはヒーターが必要です。90cm水槽の水量を温めるには300W(ワット)の容量が必要になります。電気代は設置場所の気温により大きく変わりますが、1ヶ月に2000〜5000円ほどかかります。

水温が26度を超える夏場は必要ありません。


 90cm水槽で飼育できる大型魚

90cm水槽でも十分飼育できる熱帯魚を紹介します。一部は生き餌など餌を好きなだけ与えると、90cm水槽で飼いきれなくなる可能性があるため注意してください。

オスカー

オスカーは大型熱帯魚の定番とも言えるシクリッドの仲間で、遥か昔から大型熱帯魚マニアに愛されるペットフィッシュです。全長30cm弱なので1匹なら90cm水槽で十分飼育が可能。
大量にブリードされている改良品種のレッドオスカーやタイガーオスカー、アルビノオスカーは安価な価格で入手できる。
ワイルドオスカーと言う天然物のオスカーもおり、アマゾンやペルーの様々な河川から輸入されてくる。産地ごとに模様や体型が異なり、オスカーをコレクションする人も多い。
シクリッドなので気が強く、混泳にはコツと注意が必要です。見た目と遊泳層が異なる、小型ポリプテルスとの組み合わせなら混泳を成功させやすい。


キングコング・パロットファイヤー

キングコング・パロットファイヤーは、パロットファイヤーの大型に成長する個体を品種として固定したシクリッドで、全長25〜30cm弱まで成長します。「崖の上のぽにょ」のような丸っこい体付きが可愛い魚で、正面から見ると口がハート型になっています。
シクリッドの中では温和な性格かつ、口が閉じないので噛み付く力が弱く、サイズも大きすぎず混泳にも適しています。アロワナとよく混泳させられる魚ですね。
パロットファイヤー自体はテキサスシクリッドとフラミンゴシクリッドの交雑種で、繁殖能力は無いと言われています。

キフォティラピア・フロントーサ

キフォティラピア・フロントーサはアフリカに生息するシクリッドの仲間で、弱アルカリ性の水質を好みます。大抵の熱帯魚は弱酸性の水深を好むので、フロントーサとの混泳はやや難しい。状態良く飼育するには、濾過材に大粒のサンゴ砂を使い、弱アルカリ性の水質を維持しましょう。気が強いため成魚は単独飼育するのが無難です。
雄の成魚は頭にコブのような出っ張りが出来て迫力のある姿になります。

フラワーホーン

フラワーホーンは頭に大きなコブのあるシクリッドで、コブが大きいほど良い個体とされています。赤と青に輝く模様が入り非常に美しい魚ですね。非常に気が強い性格なので単独飼育します。

テトラオドン・ファハカ

テトラオドン・ファハカは全長30cm弱まで成長する大型淡水フグで、赤と黄色の縞模様が美しい魚ですね。ファハカは人に良く懐く淡水フグで、非常に目が良く飼い主を見分けられますし、キョロキョロ周りの様子を伺う姿も可愛らしいです。成長するに従って体型が丸くなっていきます。
ファハカを含めた大型淡水フグは齧る癖があるので混泳はできません。成魚はアサリを噛み砕くほど噛む力が強いので、指をかじられないように注意しましょう。ヒーターも噛み砕く事があるのでカバーが必要です。


オセレイト・スネークヘッド

オセレイト・スネークヘッド(フラワートーマン)は飼育下で40cm程度まで成長するスネークヘッドです。全長が長いだけで体は柔らかいので、90cm水槽ならギリギリ飼育が可能です。好き放題餌を与えると大きくなりすぎるので、給餌は空腹にならない程度に与えましょう。
同種同士は喧嘩するので、よほど広い水槽じゃ無いと混泳できません。多少気が強い一面をみせますが、口に入らない魚となら基本的に混泳可能です。体型が良く似たポリプテルスは同種と間違えられてスネークヘッドに攻撃される場合があります。


ポリプテルス・セネガルス

ポリプテルス・セネガルスはポリプテルスで最も小さい種類で、30cm弱までしか成長しないので90cm水槽なら余裕をもって飼育が可能。性格も温和なので混泳にも適しています。

ポリプテルス・デルヘジィ

ポリプテルス・デルヘジィは40cmほどに成長するポリプテルスで、縞柄の模様は個体によって異なるので、綺麗でコレクション性も高い魚です。温和で混泳にも適しています。

セルフィンプレコ

セルフィンプレコはプレコの定番種で、ほぼ必ずと言って良いほど熱帯魚ショップで販売されています。40cm程度と意外と大きくなりますが、普段はあまり泳ぎ回ることはなく、隠れがちで目立つ魚ではありません。大型魚水槽では残餌のお掃除要員として活躍しますし、大きな背鰭と模様が綺麗な魚ですね。
混泳は可能ですが、隠れ家に近づく魚に体当たりする事があるほか、ポリプテルスや淡水エイ齧の体表を舐める(齧る)癖のある個体がたまにいます。餌不足などの原因も考えられますが、これは個体差も大きいようです。

プロトプテルス・アンフィビウス

プロトプテルス・アンフィビウスは最も小型の肺魚で、大抵は50cm弱までしか成長しません。肺魚は元々あまり動き回らず体も柔らかいので、アンフィビウスなら90cm水槽で十分飼育が可能な肺魚です。


こちらの記事もおすすめ