antique Salon - Seven Days -8ページ目

文章を締める方法の今と昔

雑誌でクリス・ウェブ佳子さんのコラムで、現代では文章の終わりに句点(丸)をつけることは今や常識ではなく失礼にあたるという興味深い記事が載っていた。

 

娘さんからの苦言であるらしいが、要するに『堅苦しい』→『おこっているのか?』のようなイメージを与えるらしい。

最後は『〇〇ね。』ではなく『〇〇ね〜』で締めるべきであるらしい。

 

なるほどな!と思う部分と、句読点を打つ事は常識である!という部分と半分半分いや40%60%くらいの割合で句読点は打った方が良いとは思う。

なぜ30%は納得するかというと、『〇〇ね〜』と書くこともあるし、実は私のHPの文章には句読点を打っていないのである。

これは違う理由からではあるが、打たないことを批判する立場にないかなとも思う。

 

ところで画像の古文書は1638年に描かれたものでありますが、文章内に日本語の句点にあたる”ピリオド”(フランス語では”ポワン”)が全くないのです。

 

”コンマ”も文章の下にではなく中央に打っている感じです。

 

ページを引いて全体を見ると、どこか締まらないイメージはある。

しかし、流れるような優しいイメージも与える。

 

この時代にも現代のように何か文体の流行があったのでしょうか?

少し気になりました 笑

 

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460-0003 名古屋市中区錦2-5-29 えびすビルパート1 2階
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数字について

アンティーク好きな方の中には古書好きの方も多いと思う。

内容は勿論、紙の風合い、装丁の仕方やデザイン、最近では書き込み好きな方も多いと思います。

 

古い本でまず年代を確認すると思いますが、本によっては数字が見当たらない!?ということも多いと思います。

下の画像を見て欲しい。

 

一見すると数字がなく年代が特定できなく思える。

古書好きな人には『何を今更言ってるんだと』言われるかもしれないが、意外と知らない人も多いのでこの機会に読み方を解説したい。

 

画像の下の方に"M"で始まる1行があります。

これは昔の年代表記ではよく使われていた『ローマ数字』です。

 

M - 1000   

D - 500

C - 100

L - 50

X - 10

V - 5

I - 1   を表します。

 

この本が書かれたのは M. D C. LXXXVIII  1000+500+100+50+10+10+10+5+3   1688年であることがわかります。

 

XとかVは今でも何処かで見たことがあると思います。

時計の文字盤でも使われていますし、シリーズ物の映画やゲームのタイトルにも使われていることも多いでしょう。

生活をしていて日本ではMやDを見ることはまずないので、知らない人も多いと思いますが、知っておくと何かと便利だと思います。

古い本を探すときの参考になればと思います。

 

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立体模型の用途

ぐずついた日々が続きます。

昨日は雨の中 車で帰ると途中、久しぶりに交通違反で捕まってしましました。

それ自体はしょうがないことなんですが、お巡りさんが優しいんです。

 

『お忙しいところ恐れ入りますが...』

『お急ぎのところすみませんが少しお時間下さい』

切符を切られて『とても気持ちのいいことではありませんが、お支払いお願いします』などなど ... ...

 

お巡りさん、そんなに優しくしないでください。

お巡りさん、それに先生はもっと怒っていいんですよ!と心の中でつぶやきました 笑

 

本日のアンティークの話題は博物理科趣味アンティークでとても絵になるアイテムである立体模型です。

 

下の画像を見て欲しい。

4点の立体模型を並べてみました。

 

全て学習用模型ですが、それぞれ内容が違います。

まず、一番左の黒に白い線の入った模型は『鉱物の結晶模型』です。

 

この模型はプラスティック製ですが、木製やベークライト製、石膏製など、結晶模型は昔から多く造られて来ました。

一番有名なクランツ標本の鉱物模型は東京大学コレクション・クランツ鉱物化石標本によると928個の木製鉱物模型が存在するそうです。

 

次の2点は立体の学習用模型です。

体積や表面積、対角線、高さなを求める為の模型です。

 

左側の黒い筒状の模型は表面に数式が書いてあり、Vは体積を意味します。

右側のワイヤー製の模型は辺や対角線を色分けして学習しやすいように線のみで表現しているタイプです。

このタイプの立体模型は手造り感のあるものも多く、画像の黒い模型もおそらく学校の先生が手造りしたものだと思います。

 

4点目は分子模型です。

この模型はオレンジと白い球体がワイヤーで繋がれている複雑な模型です。

 

このタイプは単純な分子構造を持つ小さなものから、複雑な大きなものまで多く造られています。

 

昔から学習の現場では書物で見るより立体での学習の方がよりわかりやすく理解できるということで、多く使われて来ました。

我々博物様式を提案するお店の中でも立体模型は特に人気のあるアイテムで、存在感があります。

 

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ジグソーパズル

雨の日曜日。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

名古屋もさっきまですごい勢いで降ってましたが、今は少し小康状態です。

 

ジグソーパズルというと、小さなピースをいくつも組み合わせて1枚の絵や風景を完成していく人気のパズルですが、そのルーツは意外なところにあります。

 

下の画像は古い世界地図のジグソーパズルです。

箱に7枚に分けられた世界の地図が入っています。

 

実はジグソーパズルは18世紀にイギリスの地図職人によって子供の教育用に世界地図のジグソーパズルを造ったのが最初だそうです。

楽しみながら憶えていけるので楽しい学習方法ですね。

 

この世界地図のジグソーパズルの箱のデザインですが、何やら男性が地球を背負っています。

この男性はギリシャ神話の神『アトラス』であります。

 

アトラスの一族がゼウスに戦争で敗れ、世界の西の果てで天空を背負うという無理難題を言われて背負っているわけです。

神話の世界の話ですが、背負っている地球には人が生活しているのでしょうか?とつまらないことを想像してしまいます 笑

 

欧米では地図帳のことをアトラスと呼ぶことがあるのですが、これは16世紀ごろから地図の表紙にアトラスが描かれていたからだそうです。

 

古い地図は現代と国境が違っていてたり、今は存在しない国があったりと見ていて面白いです。

イランのあたりはPERSE ペルシャ、ドイツのあたりはPRUSSE プロイセンと表記されています。

 

 

日本も勿論ありました。

EMPIRE DE JAPON  大日本帝国 の表記です。

東京は Yeddo 江戸 の表記です。

 

小学校の時から地図を見ることが好きだったんですが、今はナビがあるので地図を見ることも少なくなりました。

しかし、こんなアナログな地図もやはり悪くないですね。

 

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L'Encyclopédie 百科全書 後編

昨日は京都から芦屋へ出張でしたが、激しい雨に見舞われました。

初めて芦屋の駅に降り立ちました。

閑静な駅前の風景で、ちょうど雨が激しくなったのであまり散策できませんでしたが落ち着いていていい街ですね。

月光百貨店さんへ初めて伺いましたが、閑静な街に佇む物語の中のお店のようでした。

 

さて、百科全書のオムニバス版の後半のカテゴリーですが

 

 Section 9はArchitecture(建築)Antiques(古代文明)Salles de Spectacles(劇場)など建築関連

 

画像は古代ユダヤ文明

 

Section 10はTapisserie(織物)

 

Section 11はVerrerie en bois(ガラス製品)

 

Section 12はOrfèvre joaillier(宝飾) Tourneur(回転物)Sculpture(彫刻)など装飾と細工

 

Section 13はMinéralogie(鉱物学)Forge(鍛治)など

Section 14はArt militaire(ミリタリー)

 

18世紀当時の百科全書と違い、装丁は現代的にデザインされている。

フランスは建築や室内装飾などで新しくデザインされた物は今ひとつだと思っているが、装丁は今も昔も美しく洗練されている。

 

最後に私が所有している鉱物の大判の図盤で締めくくりたい。

とても力強い線で鉱物が表現されている。

 

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