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September 02, 2018 17:49:23

学問とアンティーク Physicologie

テーマ:ブログ

9月に入り まだまだ暑いものの、秋の気配を感じるようになりました。

今日の名古屋は雨が降ったり止んだりとはっきりしない日曜になりました。

 

さて、世の中には数え切れないくらいの学問が存在します。

長い歴史において新たな学問が生まれ、それを覆す学問が生まれ、の歴史を繰り返し進化してきた訳ですが、アンティークにおいても学問に関するアンティーク品が多数存在します。

 

Physicologie 骨相学』は18世紀にドイツ人のフランツ・ヨーゼフ・ガルによって生み出されて学説であった。

ガルは『脳蓋観察論』と呼んでいたようである。

ウィキペディアによると脳は『色、 音、言語、名誉、友情、芸術、哲学、盗み、殺人、謙虚、高慢、社交』などといった精神活動に対応した27 個の「器官」の集まりとされ、各器官の働きの個人差が頭蓋の大きさや形状に現れるのだとされたと記述がある。

 

画像のモデルはナポレオン1世の専属医が当時の犯罪者の頭の形をモニタリングして、頭蓋の形や大きさと犯罪との関係を研究したと言われているものである。

 

 

オリジナルは60個セットであるが、このセットは19世紀に造られた学習用レプリカで33個セット。

面白いことにオリジナルには含まれていない頭蓋骨モデルがこの33体セットには4体含まれていること。

 

 

この4体が含まれている意図はわからないが、シンボル的なものであったのでしょうか?

理由はなんであれ、この4体があることでオブジェ性が増していることは嬉しい。

 

残念ながら骨相学は徐々に衰退し、20世紀初頭には否定されてしまった。

ちなみに骨相学から見た日本人の人種的な分類は『倫理的に劣り模倣的で独自性がない』と言うことだそうだ 笑

 

学問に関するアンティーク品には専門性や時代背景があってとても面白い。

 

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June 05, 2018 14:12:32

羊皮紙

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いよいよ梅雨に入りそうな予感がします。

梅雨入りが早い分、長い梅雨になるのでしょうか?

 

暑い日も憂鬱ですが、青い空が待ち遠しいです。

 

さて、古いものの中でもとりわけ好きなものの一つに『羊皮紙』があります。

フランス語で『parchemin パルシュマン』 英語で『vellum ヴェラム』と呼び、羊皮紙と『羊』の名が入っていますが羊・山羊・牛など羊の皮以外にも様々な動物の皮が使われています。

 

牛の皮を使っても羊皮紙と呼ぶので違和感を感じるが、これは羊の皮を使うことが多いことから日本では総称して『羊皮紙』と呼ばれているのだと思います。

羊の皮に比べ子牛の皮は滑らかで高品質であり、差別化して『犢皮紙』と呼ばれています。

 

製造過程としては、まず傷などの無い皮を選ぶ選別し、ここで特に厚手のものは太鼓などの張り材として使われるようで、このような用途があるということもあり、日本で言う『羊皮紙』と言う『紙』として考えることに少し違和感もある。

 

選別が終わり毛を抜き油を抜き、薄く剥いでいく。

そして最後に磨き、インクによる滲みなどを防ぐ為に表面に仕上げ材として石膏などを振って仕上げるようであります。

 

画像羊皮紙を表紙とした1722年の古書。

羊皮紙は1000年持つと言われているので、これでもまだまだ新しい方と言えるでしょう。

 

なんとも言えない存在感、紙では決して味わえない表情をしています。

 

 

もともとある皮の表情に、長い年月を経て焼けや人の手も油分が染み込み、オブジェのような塊になります。

そこに記されてインクの手描き文字がまた痺れます。

 

フランス人に『日本人は本を内容で買わず、見た目で買う』とよく嫌味を言われますが、私も羊皮紙の本に関しては見た目で買ってしまいます。

まとめて書棚に置くともちろん素晴らしいのですが、1冊だけテーブルに置いてもとても素敵なんです。

 

是非、生活のシーンの中に羊皮紙を置いてみて下さい。

 

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April 09, 2018 15:47:05

キノコのアンティークについて

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季節外れのようなキノコの話。

秋のイメージであるキノコですが、もちろん春のキノコもあります。

アミカサタケやハルシメジは春のキノコです。

 

アンティークのマーケットにおいてキノコものは意外と見かけます。

私のような博物趣味ではないと手に入れようと思わないかも知れませんが、ヨーロッパの人たちのとってのキノコは日本人の考えるそれとは少し違うのでしょう。

 

19世紀にはパピエマシェや石膏でできたキノコ模型が学習用として造られていてます。

これはヨーロッパの人がよりキノコを食し、毒キノコを食べる危険性が高かったからと言えます。

 

最初の画像は石膏製のキノコ模型です。

木製のベースにジオラマのように造れれていて、とても繊細で質感があります、キノコ模型は石膏模型が最高です。

もちろんドクター オズーのパピエマシェの模型が手に入れば理想ですが ...

 

次の画像は20世紀になってから造られたゴム製のキノコ模型です。

 

パリの模型屋さん DEYROLLEのラベルが貼られていて、フランス名・学名・食せるかどうかが描かれています。

NON COMESTIBLES は『食べられない』という意味です。

 

他に、MORTEL 『猛毒』 VENENEUX  『有毒』 COMESTIBLES  『食用』 などに分類されています。

ちなみに シロタマゴテングタケやタマゴテングタケとともにMORTEL 猛毒キノコ御三家であります。

 

図版も色々と刷られていて、私の一番のお気に入りは18世紀の後半に博物学者 Pierre Bulliadによって発刊された『 CHAMPIGNON DE LA FRANCE フランス植物誌 』です。

 

センスの良い構図・力強い刷り・質感の良い紙とどれをとっても一級品だと思います。

 

19世紀後半にG. Sicardによって出された『Histoire naturelle des champignons comestibles et vénéneux』も発色が良くて好きです。

ファーブルや熊楠のキノコ画が欲しいところですが、いつか出会える日を夢見て ...

 

日本でキノコ図譜をとても解りやすくかつ綺麗に紹介してくれているキノコ本があります。

バイ インターナショナルから発刊されている『キノコ絵』という菌類図譜ばかりを紹介した1冊です。

この本を見て、まだ見ぬキノコ図譜を手に入れる計画を立てるのも楽しいです。

 

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February 04, 2018 17:24:12

Brûlot

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昨日 来て下さったお客様に久しぶりにブリュロをお見せした。

Brûlot  ブリュロは店を始めた頃 結構気に入って買っていたアイテムで、フォルムと機能にとても魅力を感じる。

 

当時 骨董会の諸先輩方も結構紹介されていたので骨董好きの方には定番アイテムではないでしょうか。

 

 

一見 なんでもないカップなんですが、そこには日本にはない魅力的な機能が備わっています。

 

寒い冬 温かいコーヒーを飲み、その後カップの裏の深い高台にコニャック・カルバドスなど強いお酒を入れ、カップの余熱で温まったお酒をグイッと飲むわけです。

その姿を想像しただけで、ゾクゾクします。

 

 

 

もう一つの魅力はスタイルです。

熱を貯めるために分厚く、形は無骨なものもあればエレガントなラインのものもあります。

一番手前の無骨で重いタイプも好きですが、左のブルーのラインで下部の曲線が特徴的なタイプも好きです。

あまりコーヒーが入らない小さな容量なんですが、フランス人はエスプレッソを飲むのでカップが小さくていい訳です。

 

 

1900年代初頭からフランスでもほとんど造られていないようですが、いつかブリュロでコーヒーを出す店をやってみたいと思っています。

 

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February 01, 2018 15:58:25

義眼について その4

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義眼についてのお話 最終章です。

製作からパターン、歴史などの話をしてきましたが、番外編です。

 

実際に人の為の義眼以外にも義眼は存在します。

ご存知のように剥製やぬいぐるみ、人形にも義眼 グラス・アイが使われています。

もちろん用途によって違うわけですが、それぞれ歴史があり興味深いです。

 

下は19世紀末のドイツ ラウシャ製の人形用グラス・アイです。

人間の義眼と比べて各所造りが繊細ではありません。

 

白目部分と虹彩の比率・バランスがアンバランスの物もあり、とても面白いです。

 

ラウシャ製のグラス・アイはさすがに少し違います。

 

次は1900年代初期のぬいぐるみや剥製用のグラス・アイです。

鳥などを剥製にするときには、目が一番腐りやすい為、必ずグラス・アイを使用します。

左右の目が針金で繋がっています。

 

最後に使用目的ではなく学習用に作られた義眼です。

人体学習用解剖模型は昔から造られていて、例えば蜜蝋や石膏、ドクター オズーに代表されるパピエ・マシェによる模型、そして下画像はガラス製の医療用病理見本です。

全て違う眼の病気の症例を再現した物で、42症例あります。

 

 

 

 

詳細はHPをご覧下さい。

アンティーク業界において義眼はかなり異質の存在でありますが、私なりに追求して行ければと思っています。

 

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