日本は3月が確定申告月ですが、韓国では5月に行います。
日本と同じように12月ころに職場で年末調整をしてくれます。が、日本より処理時期が遅いのか、だいたい年末から年明け頃に年末調整の処理をするようです。
で、たいていいつも、冬休みにはいった直後くらいに「年末調整しますか?」というお知らせが仕事場から来るんです。で、お願いする場合、直接職場に持参しなければならない書類があり、長期休みは職場の近くからはできるだけ離れて過ごす(笑)私としてはその書類を持っていくためだけに半日から一日つぶして小旅行するのをめんどくさがりいつも
「自分で確定申告しますから」
といって年末調整はお断りします。 単にめんどくさいからだけではなくて、仕事柄単発のお仕事がちょいちょい入るなど年末調整で全て解決しない処理が多いからでもあるんですけどね
でね。
韓国、確定申告がすごく楽なんです。
住民登録証(外国人登録証:常に持ち歩く義務がある)をもって近場の税務署へ。
銀行のような待機番号表をもらって、番号が呼ばれるまで待ちます。パソコンのあるデスクに係員さんが座っているのでその向かいに座り、住民登録証を提示。あとは係員さんが全部やってくれます。時々、例えば
「あ、ことし結構病院代がかさみました」
とか
「転職したので仕事場は〇か所あります」
とかいったり
「税金は〇〇銀行〇〇支店の××××の口座に振り込んでください」
っていうだけ。
自分の管轄の税務署に行く必要すらないんです。
なので、いつもは5月のどこかで、出かけた先の隙間時間で申告終了。
な の で す が
ことしは、コロナ感染拡大防止のために、確定申告の窓口申請サービスはやりません
って4月末に来た
去年はやってくれたのに
(参考画像:2020年ソーシャルディスタンスを保ちつつ窓口受付してた中税務署)
いや、だから、わかってたら年末調整お願いしたよ
ぴえん
以前から対面の申請だけではなく、オンライン申請という方法がありました。ひとえにめんどくさいという理由で上記の方法をとっていたんですね。 ←どこまでめんどくさがりなのか…
だってさ~税金関係の計算、ほんと、めんどくさいんだもん(←商業高校出身
仕方なくオンライン申請したんですね。
5月の中旬に
でも、終わってから、 がきえなかったのです。
一か所、収入あったはずなのにどうしても呼び出せず反映できなかったところがあったことに…。
というのが気になって気になって気になったので
月末のこの滑り込みタイミングで再度申請作業をすることにしました。
これが、確定申告するときに使う国税庁の税金申請サイトです。ホームタックスって言います。
この紫色のところをクリックすると
本人確認ページが出てきます。
今は一番左側の本人確認方法が選択されていますが、左川二番目の「かんたん本人確認」でログインすることにしました。
簡単本人確認。例えばカカオトークとかで本人確認つまりログインできます。これを選んで、カカオトークに送られた「本人確認許可しますか」をぽちっとして、暗証番号を入力したらカカオトークは閉じます。そうすると
最初のページに戻ってきますが、この時は内番上の青い文字3つのうちの一番左が「ログイン」から自分の名前に変更されています。つまりログイン成功ということになります。
そしたらまた紫をクリック。
カラフルな作成フォームボタンがたくさん出てきます。
個人だけでなく、個人事業主とか、いろんな人が申告できるようになっています。前回、最初に「勤労所得」のフォームから作りかけて、「あ、雑収入というか、単発仕事とかもあるから一般申告」にしたほうがいいかなとおもい、一般申告のところから申告書を作ったのでした。
ここから入ると、進捗状況が左側に示された状態で次々作成するようになっています。
最初は自分の名前とか住所、会社登録している人は会社の住所とかそういう情報を入れていきます。といっても、最初のログインの時点で本人確認できているので、「照会」ボタンだけぽちっとすれば、一番最後のほうだけ****マークで個人情報を伏せられた住所とか必要な情報は一気に転記されます。
所得の区分の該当するところをポチポチ選んで、無かったら一覧表からぽちっともってきて、最初のページ終了。
で、わかりました。
最初の申請の時、所得の区分のところ、
①勤労所得
②その他の所得
の二か所を選んでいたんです。そしたら、どうやら
③不動産関連以外の事業者所得
という区分で処理されてた収入が1か所あったんですね。
で、この時に2つしか選んでいなかったので、ここのがどうしても反映されなかったの。
なので、こちらを選んで動かしたらすぐに解決しました。
いや、ね。
부동산입대등의 소득
부동상입대외의 소득
とかならべられるとね 외とか読み落とすんですよ。
はい、
単純にハングル読み落とし案件でした。
自分の申請の合間に、地方に住んでいる友人の申請の手伝いもしたんですけど、その時思ったのが、
スキーマっておっきいな
意味わからないですよね
スキーマ:背景知識
私の韓国語運用ってほんとスキマー頼りなんですよ。
というのは、上にちらっと書きましたが、一応商業高校出身で、日商の簿記検定も高校1年で3級、2年の春に2級とっているんですよね。家業の関係もあり、手伝いという名の見習いもしていたことがあります。まあ、その結果、我ながらあまりにも合ってないなと思ってそちら方面にはいかなかったわけですけど…。
で、申告の作業をもちろん韓国語でですがやっていて思ったこと、例えば근로소득とかいてあったら「ああ、勤労所得か。給料でもらった分ね。」とか、給料以外の収入の可能性として事業者所得とか利子などの不労所得、投資(金融もあるし株や不動産もある)のとかうっすらあたりがつけられます。
ついでに、次のフォームに入った時も
「あれ、これって控除計算するページか…。としたら、勤労学生控除とか住宅取得控除、扶養家族控除辺りは対象外になるからこの辺りは読むのをスキップして…、可能性があるところだと医療費控除とか、このあたりかな…。あ、寄付もあるんだ。適用されるようなものあったかな?」
みたいにあたりをつけて読んでいけるということです。
以前、とある会社の株主総会のお手伝いをしたときにも思ったけど、勘定科目の概念とか、貸借対照表、損益計算書のどこにどのような項目が来る可能性があって、それが韓国語と日本語でほぼ直訳できるものなのか、直訳にはならないけど概念は同じなので、この中のどこかに置き換わった単語があるはず、と探したりできます。
たまたま、申告を手伝った友人はそういうのに明るくなかったため、日本語から韓国語に翻訳(通訳)するところより、日本語の単語を彼女が理解できる日本語に説明しなおすところにより時間がかかった感じがしました。
今回のことでもつくづく、スキーマで生きてるよな~と実感しつつ、スキーマって大事だよ、だから、日本語側の知識を更新していくのって外国語生活の中で重要だったりするよと再度思ったのでした。