今日はよくわからない写真展を紹介してみます。
“わからない”ものを“紹介する”って変ですよね(笑)
知らずに人にススメるのかいってところですが、
わからないなりにこれは凄そうな予感がするからなのです!
海野隆写真展『少年孔雀』
2023年12月11日(月)~23日(土)
10:00-19:00(最終日17:00まで )
海野隆氏は、春に奥村薫舞踏公演で舞台撮影をされていた方です。
演者が発信する熱のようなものを肉眼で追うよりも鮮やかに鋭く写真に再現される。
ねこ福で撮影された作品へのリンクはこちらに↓
今度のモデルは少年孔雀なのだそうです。
名前を聞いただけで、…もう怪しいっ。
き、気になる!
ねこ福にお届けくださったパンフレットからそのままご紹介しますね。
原田伸雄氏主宰の舞踏青龍會の中核メンバーである天津孔雀さんは
朝唱演という独自の表現を追求している。
孔雀さんは自らを「僕」と呼び、「少年」と認識している。
普段は女性のファッションを身にまとっているが、
それは少年が「女装」しているのだという。
ただ私の目には、「少年」ではなくあくまでも「女性」に映る。
本年7月に天津孔雀さんは文芸同人誌「海」に
「密室薔薇言葉」というエロスとタナトス、
もしくはホモセクシュアルとマゾヒズムが漂う散文詩を発表した。
また孔雀さんは今年、稲垣足穂の短編小説「RちゃんとSの話」や
「チョコレット」をテーマにした「ポンピィとロビン・グッドフェロウ」という
朗噌演戯を披露した。
そこに描かれた少年は、戦争ごっこや泥んこ遊びをする「腕白少年」ではなく、
桃色の花模様のレースに縁どられたハンカチを持つような「繊細な美少年」なのだ。
孔雀さんは「期唱演戯」で、
「少年」はもちろん「少女」、「成人女性」、「老女」を演じ、
そのどれが本当の姿なのかわからなくなる。
天津孔雀さんのつかみどころのない姿を写真として定着させたいと考えた。
●少年孔雀こと天津孔雀さんのプロフィール(抜粋)
イギリスで生まれ、幼少期をドイツ、ルーマニア、ポーランドで過ごす。
国籍、年齢、性別不詳。
幼少よりボードレール、日夏耿之介等に親しむ。
フラアンジェリコとボッティチェリの描く天使の姿に憧憬を抱き祭壇画を学ぶ。
ロックバンドを結成し音楽と言葉による革命を試みる。
画家として点描作品を発表、「孔雀」を画号とする。
2016年 ボードレールの詞華読で舞台デヴュー。
同年 原田伸雄の舞踏に衝撃を受け、「AYU」に参加。
2018年 天津孔雀と改名し初ソロ「怪物胎生者」を発表。
翌年より舞踏龍會の正式メンバーとなる。
2021年伊藤高志監督の実験映画「零へ Toward Zero」に悪魔の美少年役で出演。
綺語錬金、馥郁たる言葉の幻妖を燻り立たせた虚構のリアルに殉ずべく、
幻妖を燻り立たせ、頽廃と官能と死を孕む朗読における現代のカストラートとして朗唱演戯を展開。
天津孔雀さん…、ミステリアスです。
多彩、そして刺激的です!
どんな人物なのか想像するだけでワクワクする。
海野氏がどのように少年孔雀を「写真として定着させる」のかも、確かめたい。
会期終了が近づいてますが、なんとか訪問したいと思っています♪
街のクリスマスイルミネーションも今年は活気が戻ってきてますね。
そちらもあわせて都会の空気を満喫したいと思います。
ご興味ある方、ご一緒しましょう♪
ねこ福にパンフレットいただいています。お気軽にお声掛けください。
最終日はスペシャルプログラムが用意されているようです。
●天津孔雀の朗唱演戯
「ポンピーとロビン・グッドフェロウ(タルホ通信その1)」
12月23日(土)16:00
PIAS GALLERY ピアスキャラリー
●海野隆氏プロフィール
1947年大阪府池田市生まれ
高田鼓三、畑祥雄氏に写真を学ぶ
日本カメラ誌年度賞(1985,1987,1988)
日本フォトコンテスト誌年度賞(1986)
元全日本写真連盟大阪府本部委員
元大阪写真月間実行委員
東京農工大学大学院獣医学専攻課程修了獣医師
医薬品の安全性研究に従事、現在リジェネフロ株式会社前臨床研究部長
日本毒性学会評議員、元理事・監事、日本毒性学会名誉トキシコロジスト
ギャップ萌えであります…。