所長の伊藤です。
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大学入試も国公立大学の前期日程が終わり、ピークを越えたようです。
大手予備校は、早いところは数日たたないうちに解答速報をWeb上でアップしていたりします。
私は大学入試から離れてもう20年以上経つので、今となっては入試問題を見たところでほとんど解けなくなっていますが、何となく、有名どころや難関どころの入試問題を見ては、「へ~、難しそうだね、若者たちも大変だねぇ」なんてほざいたりしています。
私は現役、1浪時とも、国立大学は東京大学を受験しました。
郊外の「自称」進学校出身の私にとって、東京大学の入試問題はなんだか普通の試験問題とはひと味もふた味も違うような、結果としてものすごく手こずった覚えがあります。
しかも、私は理系でしたが、理系なのに国語の試験があったんです。
最も苦手とする国語…、本当につらかったです。
※)理系の入試で2次に国語があるのは、東京大学と京都大学ぐらいでした。
かつて、東大入試の国語の第2問には、文系理系とも「200字作文」という東大独特の設問がありました。
これは、文章を読み、意見などを160字以上200字以内で書く、という問題でした。
これねぇ、短い時間の間に200字の作文をするのって、とんでもなく大変だったんです。
理系の国語は現代文2問(うち1問が200字作文)、古文1問、漢文1問の全4問構成で、試験時間は100分だったから、単純計算でこの200字作文をたった25分でやらなければなりませんでした。
まぁ、漢文は毎年少しウエイトが低かったので、ここから5分持ってくるとしても、30分しか時間がありませんでした。
どんな問題が出ていたかと言うと、1999年の問題を引用しているnoteがあったので、リンクを貼っておきます。
私が合格したのが1999年だったので、まさにこれは私も解いた問題。
何となく、ようわからん文章を読まされた記憶はありますが(今読んでもよくわからない文章…)、どう書いたかは全く覚えていません。
この200字作文、当時はいろいろな噂がありまして、ほかの問題がいかによくできたとしても、200字作文が空欄だったり0点だったら即不合格になる、というまことしやかな噂なんかもありました。
この真偽は不明なのですが、同様に、英語の第1問も名物の英文和要約というヘビーな設問があり、これも空欄だったら即不合格という噂もありました(これも真偽不明です)。
なんかね、東大はこういった作文などの重厚な問題によって、受験生の能力の奥底のところを測っていたようなのがあるみたいなんです。
受験生と採点教官のガチンコの闘い、みたいなものでしょうか。
ですから、私は予備校でこの200字作文(と英文和要約)はかなりみっちり練習・対策をさせられました。
現役のときは、この問題の恐ろしさをほとんど知らずに受けたため、撃沈してしまいましたが、浪人のときは、まぁあまり自信はなかったのですが、合格したということは、及第点はとれていたということでしょう。
それにしても、たった30分で200字も作文させたり、東大入試はほかの教科も含めて本当に忙しい。
満点を取るなんてとんでもなく、問題の難易度を見極めて取捨選択して、取りこぼしてはいけない問題をいかに取り、ボーダー以上の点数を獲得するかが勝負の分かれ目でした。
勉強の力というよりは、体力・集中力・忍耐力・瞬発力・持久力の勝負だったような気がします。
さて、200字作文は良くも悪くも印象に残る問題だったわけですが、入学後も後輩が入学するたびに、「そうか、君たちもあの問題をクリアしてきたんだね」と思ったものですが、ほんのさっきまで知らなかったのですが、200字作文は1999年を最後に出題されなくなったんだって?!
えっ、ってことは、私は200字作文の最後の出題の年に受験して、以降の後輩たちはこの東大入試名物を知らないってこと?
なーんだ、そうなのか…
まぁ、採点するのも大変だろうしなぁ。
結局、200字作文は30年ほど続き、今は伝説の問題として語り継がれているようです。
こんな本も出たそうです。
国公立大入試の2次試験の時期になると、毎年この200字作文のことを思い出します。
「受験なんて暗記ができればいいんでしょ?」と言う人がまだたまにいるのですが、とんでもない、もっと深遠なものを試される(しかも短時間で)、とても怖い問題でした。
あのときはまだ根性や胆力があったんだな、私にも。
今は? さあね(笑)
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