今日は、スタジオ生へSAKURA BALLET新聞や振替チケットの郵送準備をしています。
スタジオ生の自宅へ何かを郵送するのは、スタジオが始まってからはじめてのことなので、何だか新鮮です。
みんなの住所を見ながら、
「えっ、この人、こんな遠くから来てくれていましたちょっと前まで、自転車じゃありませんでしたか」
「あれっ、この人とこの人の家、歩いて10分くらいの距離じゃない」
「おやっ、この人、うちのOGのあの人とあの人と3人で、同じマンションじゃない」
などと、新たな発見があって、なかなか面白いです。
さて、オンラインレッスンの準備も同時進行中ですが、ふと思ったのが、スタジオ生たちは、レッスン中に生徒同時が画面で見えた方が良いのか、それとも私からは全員見えるけれど、生徒からはそれぞれ私しか見えない方が良いのか・・・。
近日中にオンライン生徒会を開きたいと思っていますので、メンバーに聞いてみたいと思います。
さて、今日のお話テーマは、お家でのバーレッスンについて。
私は先日、「今回はお家でバーレッスンをしても良いですよ!」とスタジオ生たちにお伝えしているのですが、これがちょっと気をつけて欲しいことがありあます。
お家でバーレッスンする時に、私のレッスンを思い出しながらしてもらえればそんなに問題はないのですが、最近はYouTubeやInstagramなどで、世界中のプロバレエダンサーや他のバレエ教室の先生が配信されているレッスン動画などを簡単に見ることが出来るようになりました。
新しい情報を目と耳から入手出来たり、プロの美しいレッスン風景を目にすることが出来るなど、メリットも沢山あるのですが、デメリットもまた同じくらいあります。
もっとも気をつけて欲しいのが、
「プロのレッスン動画を絶対に真似しないで欲しい」
ということです。
とても、危険なのです。
確か、レッスンの時も直接お伝えしたことがあると思うのですが、プロのバレエダンサー、動きは美しいですが、プロのレッスンは、バレエが上手になるためのものではありません。
プロのバレエダンサーには、もうバレエの先生はいません。
バレエ団でレッスンをつけてくれている人は、『指導している』というよりは、ダンサーが自分で考えなくても良いように、アンシェヌマン(順番、コンビネーション)を組んでくれる人、といった意味合いの先生です。
フォームがくずれようが、順番を間違えようが、途中で違う動きにチェンジしようが、間違えた身体の使い方をしていようが、基本的には一切指導されません。
すべて、自己責任です。
また、プロになってからのレッスンというのは、その後の舞台のリハーサルと本番に向けてのウォーミングアップという意味合いですから、プロは好き勝手動くクセが身体についています。
それを、バレエ教室に通っている生徒がマネをするのは、とんでもないです!
これでついたクセは直すのが本当に大変です。
たとえば、歌手を目指している女の子いたとしましょう。
歌を歌う基礎を一から学ぶとすると、まずは発声方法を学び、リズム、音階を学び、暗譜を学び…など、いわゆる、『声楽』といわれるような訓練がベースになることが一般的だと思いますが、それが、いくら歌が上手だとはいえ、天童よしみさんや北島三郎さんの歌をCD聞きながら、動画を見ながら、ひたすらマネをしたら?例えば、歌手の綾香さんやGacktさんも素晴らしい歌声ですが、初心者がこの方たちの歌をひたすらマネして、将来歌手になれますでしょうか?
そっくりさんタレントにはなれるかもしれませんが・・・。ということです。
せっかく、うちで、変なクセが出来るだけつかないよう、地道にトレーニングを積み上げてきているのに、台なしになってしまってはもったいないので!
今、世界中で子供達がプロのレッスン動画をマネすることが問題になっています。
どうかどうか、大人も子供も、プロのレッスンのマネをしませんように!
また、日本の他のバレエ教室のレッスン動画も同じようにうちとはメソッドが違っていたり、先生の指導ポイントが違っていたりして、参考になりません。
唯一、うちのスタジオ生がマネをしても良いレッスン動画があります。
それは、『ワガノワバレエ学校』『ボリショイバレエ学校』など、ロシア国立バレエ学校のレッスンです。
うちの初心者クラスはロシア国立バレエ学校の1年生クラスと同じカリキュラムを日本人の大人向けにしたものですので、ベースは同じです。これはそのままマネしてもらって大丈夫です。
プロと違って、バレエ学校の生徒たちは毎日毎日、バレエ教師が目を光らせて指導しています。
変なクセがある人、好き勝手レッスンしている人はいません。
これなら、バーレッスン、センターレッスン、アレグロ(ジャンプ)、ポワント(トゥシューズ)すべてのアンシェヌマンを参考にしてもらって大丈夫です。
ちなみに、マネして良いのは、バレエ学校の生徒だけです。先生方は元プロバレエダンサーで動きにクセがついていますし、またこれらの先生方は動きのお手本ではなく、言葉で生徒たちを指導しますので、先生のレッスン動画はあったとしても(かなり貴重ですが)、そのままマネしちゃダメですからね!
また、うちの基礎クラスはバレエ学校の2年生クラス、うちの初級クラスは2年生と3年生の内容がほぼそのまま同じカリキュラムで行なわれていますので、やったことのある内容でしたら、そのままアンシェヌマンを参考にしてもらってかまいません。
どうか、おうちでバーレッスンをするなら、サクラバレエのレッスンを思い出しながら、又は、ロシア国立バレエ学校の動画を参考にレッスンしてください。
とはいえ、ロシア人の子供と日本人の大人では、まったく同じことは出来ませんので、順番だけを参考にする形ですよ。
お家のバーレッスンは上達することではなく、筋力を落とさないことが最大の目的ですので、そこを忘れないようにしてください。
ただ、そう考えた時に、これらのことが出来る人は、やはりうちでの在籍年数が長い人だけだと考えた時に、スタジオ生がお家でバーレッスンは1人でやるにはちょっと大変かもしれないと思い、急遽、オンラインレッスンを行うことにしました。
もうちょっとだけ、待っていてくださいね!
ついでに、プロのレッスンの上手な活用法もお伝えしておきますね。
それは、“イメージトレーニング”に利用する方法です。
まず、プロの方のレッスン動画を見ます。
コンビネーションの順番などは大体で大丈夫です。
レッスン動画を見ましたら、リラックスして立ちます。(つまり、心と身体の準備をするということです)
そうしたら、目を閉じて、自分がその人になったつもりで、頭の中で同じようにレッスンをします。
順番はめちゃくちゃでもかまいません。その気になるのがポイントです。また、音楽をかけた方がイメージしやすい人は、動画をもう一度かけて音楽を聴きながらおこなってください。
さあ、あなたは先ほど動画で見た、憧れのプロダンサーになっています。
身体の感じはどうですか?
どんな景色が見えますか?
音楽はどんな風に聞こえて来るでしょうか?
音楽の他に、何か音は聞こえますでしょうか?(一緒にレッスンしている人の呼吸など)
心の中は、どんな感じですか?どんな気分でしょう?
そこではどんな匂いがしますか?
あなたの周りの空気やオーラはどういった感じでしょうか?
こんな風に、5感をつかって、その人になったイメージでレッスンします。
すると、不思議なことに、そのプロダンサーの良いところを自分の中に取り込むことが出来るのです!
詳しいコツなどは、いつかレッスンやYouTubeなどでご紹介出来れば良いなと思っているのですが。
NLPという脳神経言語学における、イメージトレーニングの方法です。
うまくいくと、私たちは頭ではなく、5感で色々なものを受け取っていることに気がつくことが出来ると思います。
もしよければ、少し、動いてみてください。
効果が出やすい人だと、これをやるだけで、脚が高くあがったり、身体が柔かくなったりするんですよ!
興味があったら、ぜひ一度やってみてください。
プロのレッスン動画を見て、モチベーションを高めて、ドキドキ、ワクワク、キラキラするのはとても良いことなので、上手に利用しながら、おうちタイムを楽しんでくださいね!
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