教えて!サクラバレエ その67 ~質問コーナー⑰~ | サクラバレエ 

サクラバレエ 

サクラバレエは岡山市にある“大人からはじめる本気のバレエ教室です。
ワガノワメソッドに基づいた大人向けカリキュラムで段階を踏んで上達
出来るよう1人1人丁寧に指導しています。未経験の方ぜひどうぞ!
※スケジュールや料金は“テーマ”から♪

 

毎週水曜日連載中の『教えて!サクラバレエ』シリーズ。

 

今週も、

 

『サクラバレエ』や『大人からはじめるバレエ』に関する

素朴な疑問・質問にお答えする、Q&Aコーナー

 

です音譜

 

Q.

いつもブログを読ませていただいております。

大人バレリーナに参考になることばかりで、更新を楽しみにしています!

4月のお知らせの中に、ポアント試験を廃止したように書かれていましたが、どうしてそのような経緯に至ったのですか?

大人の、特に初心者がポアントを自己判断で履くのは危険だとおもっていたので驚きました。

ポアントの許可を貰える喜びもありますし! 回答楽しみにしています!!

 

まりあんぬ

 

 

A.

はじめまして、まりあんぬさん。

いつもブログを読んでくださって、ありがとうございます。

4月のお知らせまで読んでくれているということは、このブログを隅から隅まで読んでくださっている、かなりのサクラバレエ通の方ですね!

ありがとうございますニコニコ

 

このポワント(トゥシューズ)試験の廃止については、思いのほか反響が大きくて驚いています。

私としては、(自由になって、みんな喜ぶかな?)と思っていたのですが、逆にスタジオ生からも、外部の方からも、「どうして!?」という声が多くて、びっくりしました。

 

まず最初に、私がポワント試験をおこなうことにした理由というのが、まさに、まりあんぬさんの言われるとおり、

 

“大人の初心者がポワントを自己判断で履くのは危険”であるということと、

 

“大人も子供達と同じように、ポワントを履けることを楽しみにレッスンに取り組めるように”ということ、

 

そして“試験に合格する喜びと達成感”を味あわせてあげたい!という私の想いから、でした。

 

ではなぜ、ポワント試験を廃止したのか。

 

その理由は、『ポワントを履く、履かない、いつ履く、の決定権を生徒本人に渡すため』です。

 

子供でしたら、時には大人(先生や親)が決めてくれるのを待つことも必要だと思いますが、うちは

みなさんもう大人ですから、ポワントについて自分で本やインターネットで調べて知識を仕入れることが出来ます。

それをもとに、自分で考えて、自分で選び、自分で決めることができます。

 

それからうちの場合、困ったことや分からないことがあれば、気軽に先生や他の生徒たちに聞いたり相談することが出来ます。

これは普通のバレエ教室ではなかなか出来ないことです。

普通のバレエ教室では、大人子供関係なく、先生と生徒は上下関係がかなりハッキリしています。

生徒が先生に質問やお願いをする、ということが出来にくい雰囲気が伝統的にあります。

 

けれど、サクラバレエでは、生徒は先生に質問やお願いはとてもしやすいと思います。

スタジオ生たちは、忘れ物をした時に、普通は他の生徒に助けを求めると思いますが、うちでは皆さん、まず私に相談しにくるくらいですからにひひ

 

普通のバレエ教室みたいに、先生の顔色をうかがわなくても、自分の意思と判断でポワントを履くことが出来る方が自由で良くないですか?

 

それはつまり、自分のバレエに自分で責任を持つ、ということです。

 

自由と責任はセットですから。

 

そもそもうちはミニケーションが本当に密なので、おそらく、(気がついたらあの人、黙ってポワントを履いていました!)ということにはならないと思うんですね。

まず私に、

「先生!私もポワントを履きたいな~と思うのですが、大丈夫でしょうか?」と、相談に来てくれると思うんです。

 

さらに、普通のバレエ教室では、通常レッスンや発表会の練習中にいきなり

「はい、じゃあポワントを履きましょう!」と言って、クラス全員がポワントを履き、一斉にレッスンする、ということがスタンダードなのですが、これはうちでは考えられないんですね。

なぜなら、バレエ教室としてはとてもめずらしいと思うのですが、すべての通常レッスンの後に、ポワントクラスがあるんですね。(受講者がいない場合は休講していますが)

 

しかも、“ポワント入門(15分)・ポワント基礎(30分)・ポワント初級(30分)”とレベル別に3種類もあり、それぞれ、直前のクラスでやったステップをポワントを履いて同じように動きますので、全く知らないステップが突然登場することはなく、一つずつとても丁寧に教えてもらえます。

人数は1人~3人程であることが多く、私の目が行き届きすぎるくらい、行き届いています。

リアルな話ですと、いつも私がスタジオ生の真後ろにいて、何かあったらすぐに手が届くほど近い距離で手取り足取り指導しています。

 

ですから、(この人はポワントを履くにはちょっと早いけれど、履いてみないとわからないこともあるから、とりあえず履いたほうが良いかな)という状態の人でも、普通のバレエ教室ほど危ないことにはならないですし、(これはどう考えても危険!)だと判断した場合は、ポワントを履くことを一旦止めるようにアドバイスして、一緒にポワントを履くためのエクササイズやレッスンの受け方のポイントを指導して、また準備が出来たら再挑戦する、などといった指導をしています。

 

このように、うちの場合は、たとえ自己判断でポワントを履いたとしても、かなりしっかりとサポートをしてあげられるので、ポワント試験をやめても安全面についてはクリア出来ると判断しました。

 

そして、これがポワント試験をやめた最大の理由なのですが、ポワントを履いても良いのかどうかの決定権を先生が持っている場合、生徒は“待ち”で“受け身”の姿勢になってしまうことが多いんですね。

うちでは入会と同時に、『ポワント試験に合格するためのガイドライン』というA4用紙2枚の案内を渡しています。これは、(将来ポワントを履きたい人は、その用紙を参考にレッスンに取り組んで欲しい)という思いがあるのですが、ほとんどの人は、この用紙を渡されると、何をすれば良いのかがわからずに、(その時が来たら、先生が教えてくれるのかな?)と先生を頼って“待ち”の姿勢に入ってしまいやすい気がします。

 

だからそうではなくて、ポワントを履きたいなら、履くために、自分で考えて、自分で工夫して、自分で行動してほしい。

先生に「そろそろポワント試験受けますか?」と声をかけてもらうのを待つのではなく、「どうやったら私もポワントが履けるんだろう?」と、自分で調べたり、他の生徒に聞いたり、先生に相談したりして欲しい。そして、自分で決断して欲しい。

 

そう、だから今回ポワント試験をやめたのは、まとめるならそれぞれの生徒が、

“自分で考えて”“自分で行動して”“自分で決断する”ことを経験してもらうためなのです。

 

先生主体から、生徒主体へ。

 

サクラバレエをより、生徒が主役のバレエ教室にしたい。

そういった私の想いから、今回のポワント試験廃止への流れとなりました。

 

決して、試験するのが面倒だから生徒に丸投げしちゃえとか、もうみんな好き勝手にすればいいとか、そういうことじゃないんですよ。

 

しっかりとしたフォロー体制がある今だからこそ、あなたの自由にすればいいよ。

 

そういう考え方からです。

 

スタジオ生にはレッスンの時に直接話をしたのですが、スタジオ生以外でこのブログのPDFを貼り付けてある“お知らせ”の文字をここまでしっかりと読んでくださる人がいるとは思わなかったことと、バタバタしていて説明不足でごめんなさいね。

 

これで、伝わりましたでしょうか。

 

とはいえ、これでやってみてあまり良くなければ、またポワント試験を再開すると思いますし、チャレンジのうちの一環ですね。

 

本当に、隅々まで読んでくださって、鋭いご質問をありがとうございましたドキドキ

 

 

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