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子供の時からバレエを習っている人に混じって発表会に出るようになった私は、もともと責任感が強い上に頑張り屋だったのですが、
そこに『プレッシャー』というものを、感じるようになり、身体に必要以上に負担がかかるようになっていました。
リハーサルの時など、緊張しすぎて、ほどんど息を止めて踊っていましたから、リハーサルが終わると、必要以上にぐったりしてしまい・・・。
やがて、膝に痛みを感じるようになります。
最初は僅かな違和感でしたが、レッスンを休みたくない私は、その違和感に気がつかないフリをして、レッスンを続けました。
やがて、痛みはハッキリしたものになり、それでも無理をしてレッスンを続けているうちに、どんどん痛みは大きくなっていきました。
このままでは練習に支障が出てしまいます。
焦った私は整形外科のスポーツ外来を訪ねますが、原因がわからないので、とりあえず、膝の周りの筋肉を強化するやり方を教えてもらい、湿布を処方されました。
けれど、湿布を貼っても、筋肉強化のリハビリをしても、膝の痛みは一向に良くなりません。
私は焦りはじめました。
発表会の本番まであと3ヶ月。
たとえケガとはいえ、いまさら出ない訳にはいきません。
どんなに小さな舞台でも、一度『出る』と言ったからには、どんなことがあってもその舞台には出るのが、舞台芸術の掟だからです。
ケガをするのも、熱が出るのも、急な用事が入るのも、全て自分の責任。
プロはもちろん、アマチュアであろうと、基本的にそのような理由で舞台をおりることは許されません。
たとえ、それがプロのステージではなく、小さな街の発表会だとしてもです。
「出られません。」「やっぱりやめます。」
ごくまれに、舞台の世界を知らない人がその言葉を使ってしまうことがありますが、この一言でその人の舞台における信用はゼロになり、2度と舞台に上げてもらえなくなっても、文句は言えません。
そのぐらい、「舞台に出る。」と意思表示をすることは責任があることなのです。
特に私は、これまで舞台演出などで舞台を作る側にいたことがあるので、、こうやって舞台を降りることが、周りにどれだけ迷惑をかけるのか、よくわかっていました。
(どんなに目立たない役でも、舞台に穴をあけてはいけない。)
だから私は必死でした。
整体・鍼灸・カイロプラクティック・・・
腕が良いと聞けば、片っ端から訪ねていって治療してもらいました。
でも、治らない。
この膝の痛みは、特に、どの動きでケガをしたというものではなかったので、余計に難しかったようです。
そうやって、多くの治療家にみてもらっているうちに、色々な事がわかるようになってきました。
・・・この人は良く勉強している。
・・・この人は本当は良くわかっていないのに嘘をついている。
・・・この人の言うことは、理論に限界がある。
ずいぶん、あちらこちらと色々な場所を訪ねましたが、それでも、きちんと治りませんでした。
この頃になると、治療だけでは限界があると考え、治療家達と相談しながら、膝にサポーターをつけたり、思いきってしばらくレッスンを休んで見学に切り替えたら意しましたが、一向に良くなる気配はありませんでした。
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