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さて、バレエと平行してジャズダンスも習い始めた私ですが、この頃の私はバレエもジャズダンスも絶好調に楽しんでいました。
バレエのクラスもあちらこちらの支部に出かけて行って、週4~5クラスは受けていましたし、ジャズダンスも先生にお願いしてクラスをあちらこちらに増やしてもらって、週に2回・3回と通っていました。
踊ることが楽しので、レッスンを休むはずもなく、毎日、仕事が終わるとスタジオにすっ飛んで行って、レッスンを受けて家に帰り、家でもまた振り付けを練習したりして、バレエ三昧、ダンス三昧の日々でした。
さらに、スタジオに来ている人達とも仲良くなり、レッスンが終わった後や、お休みの日にも、皆で集まって食事をしたり、お茶を飲んだり、買い物をしたりするようになりました。
年齢や職業は違っても、バレエやダンスという共通の好きな事を通して、話はつきません。
そうなると、スタジオに行くのが益々楽しくなります。
もう、朝から晩まで頭の中はバレエ&ダンスです。
周囲の人達に「桜は今、青春真っ只中なんだねぇ。」などと冷やかされながらも、
「あら、夢中になれることがない人生なんて、何が楽しいの?」とばかりに、踊ることに夢中でした。
やがて、とある支部教室で小さなステージに立つことになり、ジャズダンスで1曲とバレエで1曲、私も参加させてもらうことになりました。
その舞台で、私はジャズダンス初舞台ながらに、いきなり1列目に立たせて頂くことになり、
バレエでは曲の中で、わずか30秒ほどですがソロを踊ることになりました。
・・・これは緊張しました。
特にバレエは、出演者の中には小さい時からバレエを習っている人もいたので、その人達を差し置いて、私がソロを踊っても良いのかしら?という迷いがあったからです。
それでも、先生は出来ると思って私にそのパートを下さった訳ですから、何とか期待に応えよう、私にソロをまかせて良かった、と思ってもらえるようにと、必死で練習しました。
そして本番。
どうにか、そつなく踊り終わりました。
この時のDVDを見ると、もう本当に下手っぴで、『一生懸命』を絵に描いたような踊り方をしているのですが、それでもバレエやジャズダンスを楽しんでいることが伝わってきて、見ていて清清しいですね。
そうして、どうにかソロや1列目を踊った事で、ほんの少し自信もつき、この頃はもう踊る事が本当に楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。
夢中で踊り続けた日々。
・・・けれども、楽しければ楽しいほど、この頃から、ある疑問が浮かぶようになります。
「・・・私はなぜ、こんなに踊っている?」
「・・・私はバレエやジャズダンスの何が好きなの?」
「・・・今さらプロになれる訳でもないのに、こんなに一生懸命踊って、私は何を目指しているの?」
頑張れば頑張るほど、夢中になればなるほど、自分の行き着く先が見えなくなってきていたのでした。
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