感想記録帳

感想記録帳

小説、映画、ドラマ等の感想を書いています






​ノートルダムの鐘Ⅱ

​ディズニー


あらすじ 


ノートルダム大聖堂の鐘つきであるカジモドは、エスメラルダやフィーバス、その息子のゼファーと共に暮らしていた。そんなある日、街にサーカス団がやってきて、カジモドはマジックの助手を務めるマデリンに心奪われる。






​感想 


エルメラルダの色気減った?笑


大人になったというか、母になったんだなって思う部分が多々あった。それでも美しいけれど!


踊ってる姿とか、母になった姿を見れたのはすごく嬉しかったな。子供も二人にそっくりだし、すごく可愛い。


カジモドの恋愛模様が見れるのもすごくよかった!

やっぱりカジモドいい人だし。


最初はマデリンもカジモドのこと怖がってるところがリアルで。それでも優しさに触れて、葛藤しながらも惹かれていく描写がとてもいいなって思った。


最後マデリンが言った、「ただ突っ立って微笑んでいるだけよ。」のセリフがとてもカッコよくて、このシーンだけ何回も見たいくらい。


ちょっとフェビュス隊長の嫌な部分(無意識にサーカス団のことジプシーみたいって言っちゃったりとか)が見え隠れした部分はリアルとはいえ複雑な心境になったけど、全体的に見てよかったなと思える続編でした。






こんな人におすすめ 


ノートルダムの鐘を見たことがある人におすすめ。


カジモドのその後の恋愛模様がわかるのは、ハッピーエンド好きにはとても嬉しいはず。











​なれのはて

​加藤シゲアキ


あらすじ 


ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動になった守谷は、異動先で出会った吾妻が母から譲り受けた古い絵を使ってイベントを実施しようと試みる。その絵の権利者を探していくと、ある一族の秘密に繋がっていた。





​感想 


これだけの内容を一冊に詰め込めたのがまず凄すぎると思った。かなり濃い。


最後までどういった結末になるのかがわからなかったこともあって、400ページ越えの文章を一気に読んでしまった。


賄賂、パワハラ、戦争、自閉症、犯罪、いろんなことを取り扱いすぎなくらい扱っているのに、物語としてしっかり帰結してた。繋がってる、というか。


参考文献の多さを見て、内容の濃さの理由が分かった、新たな代表作とはまさにその通り。


勇が経験した爆撃のシーンは、とんでもなく臨場感があって恐怖を感じた。爆弾が降ってくる情景が目に浮かんでゾッとした。目の前で人が死んでいく情景のリアルな表現に苦しくなった。


大切な人が亡くなって精神がおかしくなっていく人たちの描写、戦時中に怪我や病気で入院した人の心情も気が狂いそうになる程リアルに感じて。


絶対に繰り返しては行けない歴史を改めて思い知らされた。






戦争の描写以外にも、報道のあり方とは、正義とはなんだろうということについて守谷が考えているシーンが多々出てくるし、ラストに関しては何度も自問してたので、そちらも印象に残る。


正義は矛にも盾にもなる、正義を振りかざすのが正しいとは限らない。


報道の意味ってなんだろう、正義ってなんだろう。正しいってなんだろうって作中で何度も問いかけられている気がした。


誰かを守るために嘘をついたり、知っていて黙る選択をしたり。正しいってなんだろうね、わかんないや。




これはちょっと小説の感想としてはズレるかもしれないけど、”道生のしたことが犯罪と認められたとしても、これらの絵に罪はないのではないか”の文にドキッとした。


守谷のセリフ”俺の居場所はやっぱり報道局なんだろうな”の部分も、どうしても連想してしまったし、グッときてしまうのは仕方ないよね。

書いてるの加藤さんですもん。小説に集中しろよって話ではあるんですが(笑)


自分の経験をダイレクトに書いたものではないのはもちろんだけど、加藤シゲアキにしか描けない小説だと思った。全作読んだけど、これが一番好きかも。





こんな人におすすめ 


ページ数も多いし、長文で読み応えある作品探してる人にもおすすめだけど、場面や視点が変わっていくテンポ感が良いので長編小説初挑戦の人にもおすすめ。


伏線がたくさんあるような、濃い作品が好きな人も納得の一冊だと思う。


アイドルが書いた小説だと思って読むと確実に度肝抜かれるので覚悟して読みましょう!









ジャイアント・ピーチ

ディズニー


あらすじ 


両親を亡くし、2人の叔母にこき使われていたジェームズ。ある日老人からもらった不思議な袋で巨大な桃を出現させ、小さくなって桃に乗り込み虫たちと共にニューヨークへ旅に出る。





感想 


ナイトメアーのジャックが出演してると聞いて思わず見てみたけど、結構びっくりな作品だった。


まずサイに親が食べられるってどうゆう状況なんだ……!


タイトル通り巨大な桃が登場してから物語が進んでいくんだけど、最初実写なのかな、と思いきや突然人形劇に変化するし、虫が話し出すし、どんどん場面転換するしで内容を追うのが大変なくらいでずっと楽しかった。


ジャックも海賊として登場したので、本当に出てる!て感じでびっくりしちゃった。


ちょっと虫ならではなの言い回しが出てくるので、グロいなーとか感じる人もいるかもしれない。基本的に蜘蛛とかムカデとかミミズが画面にずっといる感じなので。


最後は実写と人形劇の融合の形になって、ジェームズが幸せになって終わる展開も良かったな、最初と最後はちゃんとつなげてある感じというか、見終わった後になぜか納得できるあの感じはすごいと思った。





こんな人におすすめ 


ナイトメアーが好きな人にはおすすめ。監督同じなのでテイストは似てる。ジャックも出るし!


気軽に見れる作品を見たい人はぜひ、かな。

悪夢見てる気分になるので虫嫌いな人は覚悟がいるかと思いますが。




​関連作品 







​18歳、新妻、不倫します

​ドラマ


あらすじ 


三条グループの一人娘である明花は、親に決められたお見合い結婚が嫌で、ボディーガードの煌と不倫OKの偽装結婚することに。煌は明花を一途に愛しているが、何か秘密もあるようで……?






​感想 


久しぶりに恋愛ドラマ見た気がする。

元々原作漫画を読んでいたので、気になって見てた。


1話見た時これ大丈夫かと思ったのが正直なところだけど、慣れてきたら明花と一緒にドキドキできて楽しかった!


後半の煌の視点で描かれるストーリーは、前半ずっと明花の視点でドラマを見てきたせいで漫画で読んだ時よりもうわああってなった。


これ、ドラマの2話くらいまでしか見てなくて見るの辞めちゃった人いたら勿体無いので最後まで改めて見てほしいくらい、後半のテンション感変わるよね。


最後原作と違う終わり方にするのかなとも思ったけど、そこまで大々的に違うわけではなかったのはちょっと嬉しかったかも。


後、普通に流星くんの藤宮煌かっこよかった!笑


偽装結婚系の漫画をドラマ化するの流行ってるのかな?





こんな人におすすめ 


偽装結婚系のストーリー好きな人におすすめ。


前半と後半で視点が変わるスタイルが好きな人も気にいると思う。





​関連作品 









【メーカー特典あり】「Believe-君にかける橋-」Blu-ray BOX<メーカー特典:A4クリアポスター> [Blu-ray]


Believe-君にかける橋-

​ドラマ


あらすじ 


龍神大橋建設現場事故の真実を隠蔽し、責任を被って実刑判決を受けた狩山陸。しかし、妻の玲子が出所する頃には帰らぬ人となっている可能性が浮上。狩山は刑務所を脱走し、真実を明らかにしようと奔走する。






​感想 


正直、最初の3話くらいまでこのまま見続けて面白いのだろうかと言う気持ちになっていた作品。笑


でも、そこから龍神大橋の事件の裏側が少しづつ見えてきて、いろんな人の裏切りが明るみになるたびにどんどん面白さが増していく構成だった。


誰が味方なのかもどんどん分からなくなるし、伏線が張られているんだろうけど、見落としてしまっていそうな感覚がして見ている間ずっとハラハラしていた。


最終話を見るまで、狩山は脱獄しているのでこの事件で無罪だったとしても罰は受けるだろうから、どう物語が収束するのか気になっていて。


刑期自体は短かったけど、奥さんのことがあったからそこは罰を受けたことになるのかなと。


ちょっと役者の当て書き感が強い終わり方にも感じて(斎藤工が木村拓哉を裏切る配役にはならないだろうなとか他にも色々と)若干展開が予想ができてしまったのは個人的に複雑な心境だったのだけど、面白かったからよし!







磯田社長が最後に狩山に言った、「人は金と地位で動く、なのに君は夢、夢って……」


このセリフかなり刺さるものがあった。

仕事は夢を捨てることっていうのも。


狩山は本当に人たらしって感じの人で、影響力があって周りを巻き込んで進んでいく人。


作中でも多くの人が味方になったけど、それをよく思わない人だって存在するのは当然で。


どっちも間違ってはいないんだよなと思う。狩山が言うように、誰かの犠牲の上で成り立つ正義は正義ではない、だけど、誰かが犠牲になることで大多数が助かることって世の中物凄く多いもん、現実問題。


都知事は裁かれず、帝和建設は橋の再建に携われた結末を考えると、磯田社長の言い分も狩山の言い分どちらが正解だった訳でもないのが表現されていて良かった気がする。





こんな人におすすめ 


役者がとにかく豪華!なので、気になる人がいたらとりあえず見て見てほしい。


ドラマだけど、映画を見終わった後のような満足感を得られる作品だったので、普段ドラマより映画の方が好きなんだよなって人にもおすすめです。