益城町に鎮座する木山神宮へ参拝へ行きました。
‘16年の熊本地震を引き起こした布田川断層帯(緑矢印)が通る、被害の大きかった益城町です。(写真はgoogleマップより転載)
木山神宮(赤矢印)も被害がひどく、ネットにも崩壊した社殿などの写真があがっています。
「’21.10月に鳥居が再建された」、「’21年末に本殿が再建された」などと復興の状況がニュースに取り上げられます。
再建された鳥居です。
本殿です。
拝殿が無く、代わりにパイプテントと賽銭箱が設置してあります。
本殿は、外れた木鼻の墨書より、宝暦2年(1752年)建立と判明したようです。
被災前の彫りものや使用可能な資材は再利用しての再建です。
祭神:天照大神, 穂出見尊, 忍穂耳尊, 鵜草葺不合尊, 邇邇芸命, 神武天皇
天正13年(1585年)の島津軍の焼打ち、寛保2年(1742年)の木山町の大火により、資料や文献が消失しているため創建年などの多くが不明となっているようです。
「熊本県神社誌」(昭和56年発行 青潮社)には、創建は「文安5年(1448年)以前?不詳」、「正嘉頃の木山城主木山右近大夫惟興の産土神」「木山, 広安, 稲田, 福原, 飯野村の氏神」と記載されています。
ニュースで取り上げられるのは「再建されました!」という部分が主ですので、実際に参拝へ訪れると、境内には震災から6年経った今でもここそこに被害の跡が痛々しく残っています。
と言うより、鳥居と本殿以外はまだ手付かずな印象です。
狛犬も今はこんなところから御祭神を守っています。
狛犬の周囲にも倒壊した石材が並んでいます。
社務所の軒下には「東大寺のお松明」がかかっていました。
奈良県の東大寺二月堂(修二会)で使用されたもので、さだまさしさんが震災復興の祈りを込めて寄進されたものだそうです。
次は10月から拝殿の再建が始まるそうです。
順を追っての再建ですので、拝殿が無いため直接本殿にお参りできたり、通常は神域を両側から向き合って守る阿吽の狛犬の並んで座る姿を見ることができるのも貴重な体験かもしれません。
おまけ
参拝後にたまたまコンビニで買いました。
アサヒ飲料のダジャレでしょうか?
神社マークが入ってます
神社にエール、ジンジャエールです
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