里山を歩くと
いたる所にモンスターを思わせる光景が目につきます
葛(くず)の葉で覆われた
葛の森です
低い木は完全に葛の葉で覆われてしまい
そこにどんな木が生えているかさえ分かりません
高さが20mにもなるこの杉の木も
数年を経ずしてこのように葛のつるが天辺にまで達し
元の木がほとんど見えないようになっています
あと2~3年もすればすっかり葛のつるに覆われてしまい
ほっておくと枯れてしまうでしょう
葛の強さはつるを使ってあらゆるものに絡みつき、
縦でも横でも自由自在に伸びて、
沢山の葉を覆いかぶさるように繁らせるので
蔦に絡まれた木は
よほどの大木で無い限り数年を経ずして枯れてしまいます
冬になると葉は枯れてしまいますが、
木の枝などに絡みついたつるはそのまま生き残るので、
まさに向うところ敵なし、
その勢力範囲はどんどん広がって行きます
里山の葛はまさに
現代のモンスターです