八朔のひな祭り
漸く暑さも峠を越したのでしょうか、今日は大分涼しいですね。
皆様、お盆はどういう風にお過ごしになられましたか。故郷にお帰りの方、旅行やレジャーなどお疲れの事と存じます。夏バテに十二分にお気をつけ下さい。
私は久しぶりに実家に帰りました。
6年前に亡くなったおふくろの墓参りもありますし、お盆は必ず帰省するようにしています。
さて、今日は、不肖私 坂 上 明の〝ふるさと〟の紹介をさせて頂きます。
・・・とにかく、い・な・かですよ。
平成の大合併で、
この「室津」ですが、何と港町として1300年の歴史があります。奈良時代に行基法師により5つの港(播磨五泊)が整備され、その1つが室津港です。海上と陸上交通の要衝として「室津千軒」と呼ばれるほど栄えました。江戸時代になると栄華を極め、参勤交代で西国からのほとんどの大名が船で室津に到着し、陸路江戸へ向かいました。港は当時日本最大級の宿場となりました。通常宿場におかれる本陣は1軒・2軒ですが、室津には6軒ありました。しかし、明治になり参勤交代が無くなり、鉄道や幹線道路が内陸部に敷かれた為、残念ながら衰退したとの事です。
私は、この漁師町に8年前まで住んでいました。
今となっては、〝なつかしい〟ふるさとです。ひとり住まいの親父も、「老いて益々盛ん」で、自分達が帰る事を楽しみに待っています。
「美味い海の幸」の宝庫としても有名なのですよ。春はいかなご、夏はサワラにアジにサバにあなご、秋は渡り蟹やシャコ、冬は牡蠣。1年を通して「うまいもん」が水揚げされ、テレビ等でもよく紹介されています。
そしてもう一つ、室津には『八朔(はっさく)のひな祭り』と言う古くからの言い伝えがあります。
八朔とは、旧暦の8月1日の事で、古くから重要な節目として各地で様々な行事が催されていた様ですが、室津ではこの八朔にひな祭りを行います。
「室津追行記」によると、永禄9(1566)1月11日、室津にある室山城主 浦上正宗の弟の宗景の祝言の夜に、かねてから対立関係にあった龍野城主赤松正秀の急襲にあい、花嫁が殺され、正宗は自害しました。室津の人々はその悲劇を悲しみ、非業の死を遂げた花嫁の鎮魂の為に、3月3日ではなく半年遅れの八朔にひな祭りを行う事とし、桃(桃の節句)ではなく梅を植えたのだそうです。
その他にも歴史に充ちており、「こんな田舎に京都がある」と高倉上皇に言わしめたとされる国の重要文化財の賀茂神社や法然上人ゆかりの浄運寺、また〝法然上人貝掘りの井戸〟、また遊女発祥の地とも云われるなど、今でも〝数々の歴史〟に彩られております。
ごたぶんにもれず少子高齢化が進み、村おこし事業にまちを挙げて取り組んでおりますが、今後の発展を心より念じる毎日です。
ところで、この八朔のひな祭りですが、来週22日のNHKの18:00のニュースの後、紹介されるそうですので是非ご覧頂きたいと思います。
それともう一つ、来年のNHK大河ドラマは「平清盛」だそうですが、その平清盛が治承4(1180)年、室津に寄り、賀茂神社に参拝するなどの資料があるとの事で、大河ドラマに私の故郷室津が〝晴れて登場〟となるそうです。楽しみです!
皆様。
「ふるさとは遠きにありて想うもの」。大切にしたいですね。
室津港
町並み
賀茂神社
8月15日と靖国参拝
またまた久々です。
早速ながら、皆様は、閣僚の靖国神社への参拝について、どうお考えですか?
今日、先の大戦に関わりある会合に私は出席を致しました。出席者は、全員が戦争体験者です。
この靖国問題に対しましては、感慨もひとしおの方ばかりです。
私はもちろん参拝については大賛成派と言うより、「日本人として当然である。」と考える者のひとりです。
そして、毎年8月15日の終戦記念日には、恒例の全国戦没者追悼式が日本武道館で。それに合わせ、全国各地で追悼式が挙行されます。
年を追う毎に追悼式の参加者は当然の如くお年をめされ、今年は全国戦没者追悼式では、参列予定者4896人のうち昨年1人おられた戦没者の父母はゼロになり、また最年長は戦没者の妻の97歳。
さて、66回目の終戦記念日、この猛暑の中、多くの国民が九段の靖国神社に行かれました。
今日のある会合である戦争体験者は、私に対し「終戦記念日ではなく敗戦記念日だ。」と言い、涙を流されました。御年83歳の吾人であります。併せて、今年も昨年に続いて菅総理をはじめ、閣僚が一人も靖国参拝をしなかった事を、激しく非難されました。私も同感です。
靖国神社には、幕末以降に主として戦争で亡くなった246万余柱の霊が祭られており、
そのうち213万柱が、先の大戦で亡くなられた方です。
この時期になると必ず問題視され、閣僚の参拝に対する中国や韓国の批判を恐れ、これ以上の政治的問題化を避けたいという事でしょうが、菅総理をはじめ、閣僚が誰ひとり靖国参拝をしなかった事は誠に残念の極みであります。
我が身を捨て、祖国の為に散華された方々に対し、心から感謝をし、哀悼の誠を捧げる事こそ、国を代表する人達の在るべき姿であると私は思います。
政治や外交のカードにされるべきでは無いでしょうし、他国の内政干渉に対し、逆に痛烈に抗議し毅然とした態度で“日本国の代表”として振る舞って頂きたいものです。
私は上京すると、必ずといって良い程、靖国神社を参拝します。時間があれば、神社内にある資料館に入ります。
「出撃前にお母さんや家族や恋人に書いた遺書」を読む為です。何度読んでも涙が止まりません。
占領下にあった他国が批判するのはまだわかりますが、この日本国内で「参拝」に対し反対する日本人が居る事は、どうしても理解出来ません。
「明日死にに行く」人の気持ち、そしてどんな思いで遺書を書いたか。その遺書を読んだ遺族の無念さを思います時、参拝反対など考えられません。心から手を合わせ、御礼を言い、ご冥福をお祈りする事が日本人の努めであります。
私は、8月15日の参拝は、それ程大きな意義を持つものであると思います。
「終戦記念日ではなく敗戦記念日だ。」と言い、涙を流された御年83歳の方のあのお顔は、私は忘れる事はないでしょう。そして、私達は、先の戦争を絶対に風化させない事も、大きな仕事の一つである事を改めて確認しなければならないでしょう。
いつの間にか〝ひん曲がってしまった日本人の心〟。
総理以下閣僚はもちろんの事、またいつの日か、天皇皇后両陛下の参拝を是非実現して頂きたい。
国家プロジェクトとして…。
ところで、全国戦没者追悼式に於いて・・・
当時国旗国歌法に反対し、総理就任早々の昨年6月の参議院本会議で「A級戦犯が合祀されている問題などから、首相や閣僚の公式参拝には問題がある。首相在任中には参拝するつもりはない」と明言し、当然ながら参拝をしない菅総理は、天皇皇后両陛下をはじめ、年老いたご遺族を前にし、この日本国の総理としてどんな気持ちで式辞を述べたのか。また参列した閣僚の率直な思いも聞いてみたいものです。
何とも情けなく、腹立たしいの一言です。
真の政治家を・・・
・党内からも「ペテン師」のレッテルを貼られ、求心力を失った首相の言葉を信じる者はもういない。
今日のある朝刊の一節です。
まだあります。
・今や野党だけでなく民主党でさえそっぽを向き、「裸の王様」となった首相に怖いものはないのか。等々
とかく「時の政権」は批判されるものでありますが、菅首相の手腕の無さ、識見の無さ、人望の無さが最大の原因でしょうが、ここまでひどく言われるのも珍しいですよね。
この度は、民主党の安住国会対策委員長が首相を公然と批判するなど、身内から見放されても未だ玉座にしがみついているご本人もたいしたものですが、国対委員長をはじめ幹部連中はもちろん、地盤も何も無く次は確実に落選するであろう一期生までも公然と自分達の代表を「けなし続ける」民主党議員の体質に呆れかえります。
政治の世界は〝一寸先は闇〟です。誰が失脚しようが悲しむ者などおりません。しかし、苦節10年で掴んだ政権で、自分達が選んだ首相をここまで罵れる性格が信じられません。
国会議員がこんな有様だったら、助け合う事や信じる事、他人を尊重する事の大切さを、次代を担う子供達に一体誰が教えればいいのでしょうか。
国会中継での〝やじの応酬〟も子供達に見せたくないですが、今の国会はそれ以上です。
〝重い〟政治家の出現を更めて懇願致します。