COLORS(会場&オフィシャル通販盤)/逹瑯
1. introduction
2. COLORS
3. LASTICA type RE:
4. お前だよ
5. エンドロール
6. OVERKILL
7. ソラノカタチ
8. NOBLE
9. 残刻
10. PASSCODE
MUCCのVo.逹瑯さんのsolo worksによる、3rdオリジナルアルバム。
ソロデビュー時にも、「=equal(イコール)」、「非科学方程式」の2枚のアルバムを同時リリース。
通算3枚目となる「COLORS」も、カヴァーアルバム「Pandora Juke Vox」と2枚同時での発表となり、相変わらず、話題性を作り出すのが上手いアーティストですね。
シングル「エンドロール」、「残刻」、「ソラノカタチ」 を含む全10曲。
タイトルのとおり、色へのこだわりがうかがえ、歌詞に登場するアイテムが、それぞれのカラーリングで表現されています。
本作の特徴としては、表題曲である「COLORS」が象徴するように、バンドサウンドの主張が改めて強まっています。
前作は、ソロワークスということで、バンドとの差異を明確にする意図も見えたのですが、そこから再び、フラットに"逹瑯"の音楽性を示していると言えるでしょう。
あざといのは、MUCCの「LASTICA」をΛrlequiΩのGt.奈緒さんがアレンジを施した「LASTICA type RE:」を3曲目に持ってきていること。
デジタルリミックスのような仕上がりになっていて、位置づけ的にはボーナストラックとなってもおかしくない楽曲。
それを序盤にいきなり挿入したことで、バンドサウンドが王道、それ以外が邪道、という先入観を与えることを防いでいて、バラエティ豊富な音楽性により構築された本作を、自然体で聴くことができるようになっていました。
懐の広さで言ったら、MUCCも相当なもの。
その意味では、明確にMUCCはこう、ソロワークスはこう、という仕切りを見つけるのは難しくなったのかもしれません。
例えば、ダークで激しい「OVERKILL」などがMUCCで演奏されていても違和感はない。
それでもソロワークスを敢行する理由としては、結局、関わるメンバーが変われば、出てくるアイディアも変わる、ということなのだろうな、と。
バンドサウンドもがっつり取り込まれた今、より自由を手に入れたと言えるのでは。
なお、会場&オフィシャル通販盤と、通常盤では、一部収録曲が異なります。
前者は先行配信されていた「PASSCODE」がラストを飾っていますが、後者は「ソラノカタチ」でのクロージングとなっていて、「PASSCODE」に代えて「CATHARSIS」が収録。
オフィシャルサイトでも、通常盤の収録曲で表記されてしまっているので、ご注意ください。
<過去の逹瑯に関するレビュー>