可愛いロボ神様~流星の赤ちゃん~ / ロボガエル | 安眠妨害水族館

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可愛いロボ神様~流星の赤ちゃん~/ロボガエル

 

1. 可愛いロボ神様~流星の赤ちゃん~

2. はにほへといろは

 

Ba.トマピーさんの脱退により、Gt&Vo.秋輔さんのソロプロジェクトとなったロボガエルによるデジタルシングル。

 

形態が変わっても、電波ゆんゆんの前衛的な音楽性は不変。

打ち込みのリズムに、何が正解なのかは本人のみぞ知る歌とギターのフレーズが絡みつき、不協和音を撒き散らしています。

そのシュールな作風こそ芸術なのか、それとも、ただの狂気なのか。

理解できないとわかっていても手を伸ばしてしまうのは、怖いもの見たさに近い感情なのかと。

 

表題曲となるのが、「可愛いロボ神様~流星の赤ちゃん~」。

昨年10月に赤ちゃんを授かったことを機に、赤ちゃんとロボを融合させた楽曲とのこと。

出だしの歌詞から父親らしさ全開で、路線変更かと思ったのも束の間、それ以降の歌詞は混迷を極めます。

ロボとの融合、という表現については、口で"バブバブ"と"ロボロボ"を繰り返すだけ、という強行突破。

奇怪なリフを背景に、メロディと呼んでいいのかどうかすらわからないフレーズが重なる電波チューンは、拒絶反応になるか、中毒になるか、明暗がはっきりするのではないでしょうか。

 

カップリングの「はにほへといろは」は、忍者をテーマにしたナンバー。

不協和音と不穏なリズムで、やはり聴く人を選ぶであろうサウンドとなるのかな。

サビと言える部分は台詞調。

耽美性のあるヴィジュアル用語が連発するのが、なんだか意外性があって興味深いですね。

ギターのフレーズに揃えて整理すれば、それなりに格好良くも仕上げられそうなところ、あえて電波性を高めていくのがロボガエル流。

やはり、聴く人を選ぶであろうサウンドとなっていました。

 

万人にはおススメできない、現代におけるカルト主義なスタイル。

唯一無二であることには違いなく、好奇心が勝った人は、サブスクやYouTubeで聴いてみては。

 

 

 

<過去のロボガエルに関するレビュー>

愛しの昭和ロックスター☆

ロボガエル匣-バコ-