ロボガエル匣-バコ-/ロボガエル
1. ロボロボ1
2. ロボロボ2
3. ロボガエル
4. はらぺこドクロ
5. 愛の戦士ドールちゃん
6. 酒乱
7. 雪-yuki-
8. キラーハッピー
9. メアリークリスメルマス
10. お花
11. SMチック
12. いつもの空
13. 狂いガエル
14. Why don't you love me do,pierrot?
15. 酒乱らんらん
2019年にリリースされた、新潟の奇才、ロボガエルの1stフルアルバム。
現在は、Vo&Gt.秋輔、Ba.トマピーにサポートメンバーを流動的に加えて活動中の彼らですが、本作リリース時は、Vo.ロボ、Gt&Vo.秋輔、Dr.しゅんたという編成。
ロボとカエル(秋輔)にてロボガエルを立ち上げた、源流的な布陣でのアルバムとなっています。
1st Pressは13曲を収録。
100枚限定で追加生産された2nd Press盤は、ボーナストラック「酒乱らんらん」を含めた15曲入り。
うち、「愛の戦士ドールちゃん」と「Why don't you love me do,pierrot?」の2曲は、東京ロボガエル名義で、Gt&Vo.秋輔、Ba.トマピー、Dr.海という、現在の編成に近いメンバー構成でのレコーディングとなっていますね。
何が正しくて、何が間違っているのか。
音源としてパッケージされているものが正解であれば、ある意味、再現不能の音楽を奏でていると言える彼ら。
バンドサウンドを前提としたアレンジを想定していながら、ベースとサイドギターの音をまるっと削除してしまったかのような異質な響きと、音程を外しても、ミスタッチをしても、その生々しさごとOKテイクにしてしまう潔さは、真似しようと思っても真似できないオリジナリティなのかもしれません。
兎にも角にもインパクトは絶大。
一度耳にしたら誰かに伝えたくて仕方ないバンドであることは間違いないのですよ。
電波ゆんゆんの楽曲が、15曲の塊となって押し寄せてくる本作。
美空など、秋輔さんの過去のバンド変遷を踏まえれば、あえてナンセンスな音楽に傾倒していると捉えるべきでしょう。
気安く触れると火傷しそう。
もしかしたら、重厚なデスメタルよりも、彼らの音楽の狂気性のほうが攻撃力が高いのでは。
<過去のロボガエルに関するレビュー>