「Starry boy」「ロンリーロンリー」「海辺」 / 共犯者-KYOHANSHA- | 安眠妨害水族館

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Starry boy/共犯者-KYOHANSHA-

 

1. Starry boy

 

ロンリーロンリー/共犯者-KYOHANSHA-

 

1. ロンリーロンリー

 

海辺/共犯者-KYOHANSHA-

 

1. 海辺

 

Ba.凌央さんと、Gt.uさんによるユニット、共犯者 -KYOHANSHA-。

2022年にリリースされた、5th~7thデジタルシングルです。

 

それぞれ、1月、3月、5月と、コンスタントなリリース展開。

音源の配信が中心の活動形態となっていますが、相応に楽曲ストックも増えてきたといったところでしょう。

自由度の高い音楽性の中でも、彼ららしさが見えてきたような気がします。

 

「Starry boy」は、uさんが作詞・作曲を担当したポップチューン。

サビのツインヴォーカルが印象的で、2分半というコンパクトなサイズの中に、インパクトをぎゅっと詰め込んでいました。

キラキラした同期が、ドリーミーでファンタジックな世界観を生み出すと、息を突く間も与えないメロディの応酬。

緩急をつけて、構成にはメリハリがあるものの、編成の利点を活かして隙間を作らず、ほぼ間奏なしで駆け抜けていきます。

スタートもサビから、という現代的なアプローチですね。

 

ほんのり懐メロ的な雰囲気を与えるのが「ロンリーロンリー」。

こちらは、凌央さんがコンポーズ、歌詞はふたりの共作となっています。

淡々と進行するシティポップをバンドサウンド強めで表現したような独特な空気感。

ラップ風のパートを設けつつ、お洒落なピアノを重ねてくるあたりは、流行もしっかり取り入れたセンスの良さを感じさせ、レトロをレトロで終わらせない再解釈的なナンバーに仕上がったのでは。

 

「海辺」も、凌央さんが作曲したロックチューン。

「Starry boy」、「ロンリーロンリー」の流れもしっかり踏襲しつつ、これまであまり前に出すことがなかったギターのリフで勝負するタイプの楽曲で、オケだけ聴いても格好良いだろうなと。

メロディ部分では抑えて、サビで爆発させるわかりやすさ。

ベタと言えばベタになってしまいますが、それを送り込むタイミングが絶妙でしたよ。

そろそろ、スリリングな共犯者-KYOHANSHA-が聴きたかったのだもの。

 

3分前後の尺で、やるべきことを突き詰めていく潔さが見られ、バラエティ性には申し分なし。

音源が小出しになっている点は否めませんが、配信シングルを再構築してアルバム化、という流れも少なくない昨今。

そろそろ、いつアルバムが発売されても良さそうな頃合いではあります。

そのところ、どうなっているのかな。

 

<過去の共犯者-KYOHANSHA-に関するレビュー>

「DOLL」「neon」

籠鳥恋雲