MICHAEL/MICHAEL
1. かくこそありしか合縁奇縁
2. be tomorrow
3. Archangel
4. 東京
5. new world satisfaction
6. 僕の場所
2013年にリリースされた、MICHAELの0thミニアルバム。
SOPHIAの Vo.松岡充、Gt.豊田和貴、Dr.赤松芳朋にて結成されたMICHAEL。
赤松さんが本作を最後に脱退してしまっているので、3人編成時代の唯一の音源となりました。
セルフタイトル作でのデビューとなったのは、SOPHIAが、ミニアルバム「SOPHIA」でシーンに登場したことを意識して。
「SOPHIA」同様に初回限定盤を完売させ、ジャケット違いの2ndプレス盤も発表しています。
収録曲は、すべて流通販売された1stフルアルバム「Archangel」にてパッケージ済み。
その意味では、コレクターアイテム色が強い作品と言えるのでしょうが、すべてアレンジが変更されており、実は聴き比べの楽しみも多いのですよ。
例として、1曲目として収録された「かくこそありしか合縁奇縁」は、イントロでの松岡さんのハミングが、アルバムではカットされていたり、逆にアルバムのリード曲となった「Archangel」ではギミックが追加されていたりと、後に洗練されていく楽曲たちの源流の姿を探ることができる。
ともすれば、この衝動性が"チームSOPHIA"っぽさをもたらしているので、パッションをコンパクトにまとめた本作の方が、作品としての完成度が高いと捉えられなくもないのです。
SOPHIAの再始動が発表されましたが、その影で、活動休止となったMICHAEL。
"未来のSOPHIAと繋がっている" という言葉とともに始動した彼らですから、赤松さんも含めた3人が、引き続き一緒に音楽を奏でるという意味では、イメージ通りのゴールにたどり着いたと言えるのでしょう。
ただし、その間、しっかりファンを受け止めていたMICHAELの音楽を忘れてはいけないな、と。
このタイミングで聴き直しておきたい1枚です。
<過去のMICHAELに関するレビュー>