死ねばいいのに。/ハッピーハッピーグロテスク / そんび | 安眠妨害水族館

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死ねばいいのに。/ハッピーハッピーグロテスク/そんび

 

1. 死ねばいいのに。

2. ハッピーハッピーグロテスク

 

2015年にLIVE会場と通販限定で発売された、ぞんびのワンコインシングル。

 

2019年末に解散を発表したものの、2020年にZOMBIEを始動。

バンド名のとおり、ゾンビ的に蘇った彼らですが、本作は"ぞんび"名義の頃に発表した作品群の第一弾となります。

2015年10月から2016年1月にかけて、2曲入りの作品を5枚立て続けにリリース。

更には、それぞれ2015年8月に東高円寺二万電圧にて開催されたライブ映像を収録したCD extra仕様となっており、全部集めたとしても合計2,500円。

画質はそれなりではありますが、10曲+ライブ映像5曲分でのコストパフォーマンスとしては、悪くなかったのではないかと。

 

Vo.atomさんが脱退となり、後任として、奏多さんが加入。

代表曲を新体制ヴァージョンにアップデートしておこうという思惑があったのでしょうか。

いずれも、atomさん在籍時に音源化されている楽曲でしたが、逆に言えばハズレがないということ。

結果的に、アルバム「ぼくらはみんな死んでいる。」に、10曲中7曲が収録されているので、網羅性の観点に限れば全部集める必要はなくなりましたが、ファンアイテムとしては手にしておきたい作品ですね。

 

ヴォーカルパートの差し替えというわけでもなさそうで、アレンジは少しシンプルになったような。

ライブで煮詰めて、贅肉を削いだと言ったところかな。

フレーズのインパクトが強い「死ねばいいのに。」と、再録版はアルバム未収録の「ハッピーハッピーグロテスク」。

作品群の一発目ということで、勢いをつける意図がはっきりしています。

"死んでも復活"をあらゆる角度から再現していく、実に彼ららしい1枚でした。

 

<過去のぞんびに関するレビュー>

ぼくらはみんな死んでいる。

感染るんです。
ハッピーハッピーグロテスク