動猛成る狂想、動脈に射つ。/Soanプロジェクトwith芥
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動猛成る狂想、動脈に射つ。
2,571円
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1. heart
2. 濁った瞳
3. meteo trive
4. 朽ち木の行方
5. 月欺けば傀儡が笑う
6. frowery count
7. 紫陽花がまた咲く頃に
Soanプロジェクトwith芥による3rdミニアルバム。
ギターにShunさんとKさん、ベースにIvyさんを迎えたお馴染みの編成で制作されました。
期間限定的なプロジェクトになのだろうと思っていたら、早くも３枚目のミニアルバム。
Soanプロジェクトwith手鞠としての制作活動も並行して行っていることを踏まえれば、なかなかに安定したリリースペースと言えるでしょう。
本作においても、すべての作曲をSoanさん、作詞を芥さんが担当しています。
純然たるバンドサウンドをベースに、同期を加えることも良しとしており、ある種、もう片方のプロジェクトよりも音楽性の幅が広げることが可能である彼ら。
過去作品と比較しても、そのメリットがもっとも良く出ているのが本作ではなかろうか。
良い意味でフォーマットが崩れてきており、前作以上にカチッとした線引きでは語ることができなくなってきた印象ですね。
もともとは白系の楽曲も得意な芥さん。
スタートを切る「濁った瞳」は、それを最大限に発揮できるミディアムナンバーであり、Chantyでやっても違和感がなさそう。
ラストに持ってきた「紫陽花がまた咲く頃に」も、切ない鍵盤の音色が白さを感じさせる疾走チューンで、テンポ感こそ異なりますが得意分野です。
手鞠さんとのツインボーカルという試みなのだけれど、どちらの良さも出ている歌モノ。
ただでさえ、世界観がしっかり構築されたSoanさんの楽曲において、こういう表現で勝負されたら、そりゃ引き込まれないわけがないのですよ。
とはいえ、結果として手鞠さんに寄せるだけであれば能がない。
「meteo trive」から「frowery count」は、激しさを纏ってV系然とした楽曲たち。
重さに特化したような「朽ち木の行方」にしても、和風要素を強めに出した「月欺けば傀儡が笑う」にしても、これまでになかったタイプで個性的だし、コンセプトを意識しながらバラエティ性も求めることができるからこそ、この編成なのかも。
ギター隊の太いシャウトも良い味を出していました。
＜過去のSoanプロジェクトwith芥に関するレビュー＞