6PAン6D終ラ6-X/MORRIGAN
1. PANDORA
2. KILLING MYSELF
3. Gouni-until that day-
残念ながら、9月の単独公演をもって解散となったMORRIGANの会場限定シングル。
2015年にリリースされました。
会場限定シングルシリーズの第一弾。
いずれも666枚限定で、特殊パッケージ仕様というのがお約束のようで。
封を破らなければ開けられないように見えて、実はパッケージを壊さなくても開封できるので一安心です。
タイトルの原型となっている「PANDORA」は、2分半に満たないショートチューン。
禍々しいシンセと、ラウドな生音が混ざり合い、古き良きダークサウンドにも、ヘヴィネスを追求する現代的なメタルコアにも聴こえてくるから面白い。
発狂シャウトや笑い声のギミックなどは、90年代のコテコテ系バンドを踏襲しており、ある意味で、どの世代のV系ファンでも受け入れられる楽曲と言えるのでは。
「KILLING MYSELF」は、後にフルアルバム「トランキライザ」にも収録されるナンバー。
疾走感があってメロディアス。
彼ららしいハードさも兼ね備えたキラーチューンに仕上がっています。
「PANDORA」が飛び道具的な激しさ特化型だっただけに、こちらがリードトラックのような風格。
バランスはとられているのではないかと。
最後に登場する「Gouni-until that day-」は、サイケデリックなデジタルサウンドも挿入され、ダンサブルな雰囲気に。
ヴィジュアル系バンドとしてのダークネスと、天邪鬼な視点として取り入れるキャッチーでポップなフレーズ。
この極端な融合こそ、MORRIGANの音楽の醍醐味。
彼らの魅力を端的に伝えている楽曲ですね。
3曲ともタイプが異なり、バラバラな感覚ではあるのだが、不思議と筋が通っている気がしてしまう。
一見ぐちゃぐちゃなのだが、"パンドラ"と読めてしまう「6PAン6D終ラ6-X」という作品名も、なんとなくそんな彼らの音楽性とリンクしているようで、しっくりくるのですよ。
今となっては入手困難作品ではありますが、原点的な1枚。
とにかく何でもチャレンジするというMORRIGANの姿勢は、この段階から表明されていました。
<過去のMORRIGANに関するレビュー>