SAMURAI SESSIONS vol.2/MIYAVI
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SAMURAI SESSIONS vol.2(初回限定盤)(DVD付)
5,400円
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1. Dancing With My Fingers / MIYAVI vs 三浦大知
2. Gemstone / MIYAVI vs SKY-HI
3. Fight Club / MIYAVI vs EXILE SHOKICHI
4. Banzai Song / MIYAVI vs VERBAL (m-flo/PKCZ)
5. Bumps In The Night / MIYAVI vs Masato (coldrain)
6. No Thanks Ya / MIYAVI vs ちゃんみな
7. Flashback / MIYAVI vs KenKen (LIFE IS GROOVE, RIZE, Dragon Ash)
8. All My Life / MIYAVI vs HYDE
9. Forget You / MIYAVI vs シェネル
10. Slap It / MIYAVI vs 雅-MIYAVI-
MIYAVIさんによる"SAMURAI SESSIONS"シリーズの第二弾。
本作では、９人のアーティスト、および自分との対峙を含めた全10曲が収録されています。
vol.1では、代名詞であるスラップギターで、様々な楽器の弾き手、歌い手とバトルを繰り広げた彼。
vol.2は少し趣向が異なるようで、ボーカリストとのコラボレーションが中心となっています。
バチバチとしたバトルから、ハーモニーを楽しむセッションへ。
"SAMURAI"要素は薄まったかな、というのが本音でしょうか。
とはいえ、内容は必ずしも薄いものではありません。
ボーカルの強みを活かす振れ幅の広さは、柔軟性を強みとしてきたMIYAVIさんだからこそ。
スラップ奏法から、メロディを重視する方向にシフトしている近時のスタイルは色濃く反映されているものの、それでも十分に引き出しの多さは感じられる。
そのうえで、ギタリストとして主張しつつ、ボーカリストを立てつつ、という絶妙なバランスを維持しているので、頭が下がりますよ。
三浦大知さんとの「Dancing With My Fingers」のEDMサウンドは、ダンスミュージックとの相性が抜群。
シェネルさんとの「Forget You」についても、歌モノ要素とクラブ要素が結びついて、新感覚な音楽に。
EXILEのSHOKICHIさんや、coldrainのMasatoさんなど、タイプの異なるボーカリストも真っ向からぶつかって、新たな一面を引き出していました。
界隈として注目したいのは、やはりHYDEさんとのコラボレーション、「All My Life」。
HYDEさんの原曲を、MIYAVIさんが大幅にアレンジしたというこの楽曲。
HYDEさんの色気と新進気鋭のEDMサウンドが融合し、今までにないパーティーチューンに仕上がっていますね。
キャッチーさにこだわったという触れ込みだったので、もっとメロディアスなものを想像してしまって期待値のハードルを上げすぎたかな、というのは個人的にあるのですけれど。
ラストは"MIYAVI vs 雅-MIYAVI-"ということで、タイトルもズバリ「Slap It」。
スラップ奏法を復活させ、今のMIYAVIの代表曲を作ろうとするアプローチ。
なんだかんだ、これが耳に馴染むというか、これこそMIYAVIのギター！としっくりくる感覚があります。
あとは好みの問題として、柔軟なあまり、綺麗にまとまりすぎたかな。
不確定要素が存在するからこそ、駆け引きの面白さがあったvol.1のバトル感を期待していた身としては、ちょっと物足りない。
プロデューサーとして優秀なのは間違いないのだが、プレーヤーとしての熱量も見たかったといったところか。
企画そのものは是非続けてほしいので、挑戦の火が消えないことを願います。
＜過去のMIYAVI（雅-MIYAVI-）に関するレビュー＞