Lover's Melancholy / PENICILLIN

Lover's Melancholy/PENICILLIN

2,700円

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1. 黙示録

2. Perfect Flame

3. 飛翔遊戯

4. HUMANOID COMPLEX

5. Dear Friend...

6. メランコリア

7. Quarter Doll ～Acoustic ver.～

PENICILLIN結成25周年記念、第二弾となるミニアルバム。

前作「Lunatic Lover」と対になるコンセプト作品となっています。

本作のテーマは、"ムード重視"とのこと。

音楽性として、どこかに振り切れているわけではないのだけれど、艶めかしさとロマンチシズムが詰まっていて、なるほど、彼らの"世界観"にスポットを当てた作品なのですね。

２分に満たない「黙示録」からのスタート。

導入にショートナンバーを持ってくるのは「Lunatic Lover」と同様なのだけれど、１曲として存在感を示す楽曲として君臨しており、じわじわと迫ってくるような雰囲気が格好良い。

そこからは、「Perfect Flame」、「飛翔遊戯」、「HUMANOID COMPLEX」と、Vo.HAKUEIさんの艶やかな歌声を活かしたメロディアスな佳曲揃い。

早くもなければ、遅くもないのだけれど、ミステリアスな空気を纏って、強烈な印象を残す楽曲たちが続きます。

特に「飛翔遊戯」は、一筋縄ではいかない構成になっており、ただ"良い感じ"の歌モノだけを並べただけではないのだ、というのがわかるのかと。

清涼感のある「Dear Friend...」を経て、キラーチューンとなりそうなのは「メランコリア」。

ギミックが多い複雑なリズム、ラテン調の情熱的なサビメロ、終始弾き倒されるアグレッシブなギター、どこを切り取ってもチャレンジ精神にあふれている。

なのに、出来上がったものがPENICILLIN節なのだから、興味深いですよね。

もっと難解に見えてもおかしくないのに、しっかりキャッチーに聴こえるのだもの。

また、もうひとつの目玉は、過去の楽曲のアコースティックバージョン。

Type-Aには、「Quarter Doll」、Type-Bには、「螺旋階段」が収録されています。

25周年記念に"Quarter"というのも運命的だし、ファンクラブの名称にもなっている代表曲。

本作におけるコンセプトを体現しているのでは、とType-Aを選んだけれど、さすがの出来栄えで。

バラード曲となる「螺旋階段」も聴いてみたくなりました。

さらりと聴き流せば、さほどインパクトは強くないのかもしれない。

ただし、よくよく聴き込んでいくと、これをさらりと聴かせてしまう力量に驚かされると言いますか。

キャッチーの裏に、もうひとつ聴きどころが用意されているという意味で、実はスルメ系のアルバムなのかも。

主張の強い千聖さんのギターが、全曲において良い味を出しているので、ここにも注目して聴いてみてほしい１枚です。

＜過去のPENICILLINに関するレビュー＞

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