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1. カルトなでしこ
2. my first ill
LIPHLICHの会場限定シングル。
CONCEPTUAL ONE MAN公演 「Use My illusion Ⅰ」にて、当日限定で販売されました。
二つ折りの紙ジャケットに、裸でCDが挟んである。
彼らの会場限定モノは、この仕様であることが多いのだけれど、正直、あまり嬉しくはないですな。
保管しにくいのが難点。
表題曲、「カルトなでしこ」は、Ba.進藤渉さんが作曲を担当したナンバー。
じめっと陰鬱なメロディからスタートし、バンドサウンドが入ると、そのままダークに進行していきます。
普段とコンポーザーが異なる影響か、LIPHLICHの世界観ではあるのだけれど、なんだか新境地的な印象も受ける。
彼ららしいモノクロ映画のようなレトロな雰囲気が薄れ、おどろおどろしさを持った和の要素が強まっているからでしょうか。
二段階にテンションアップする間奏が聴きどころ。
シンセがミステリアスに鳴り続けているところに、妖しく絡まってくるのは、Gt.新井崇之さんのインパクト重視のフレーズ。
徐々に速弾きへと変貌していき、この楽曲の二面性を端的に表現しているようです。
全体的にとっつきにくさがあるものの、じわじわと侵食していく不気味さは、Vo.久我新悟さんの艶やかな歌声との相性も良し。
映し出される映像はこれまでの楽曲と少し違えど、劇場でのライブで披露される意味は十分に伝わるかと。
「my first ill」は、新井さんが作曲を手掛けたインスト。
衝撃度が大きい表題曲の余韻を吸収し、美しくクロージングする役割を果たしていますね。
進藤さんがより作曲に絡むことで、LIPHLICHに新しい武器が増えそう。
それがカチっと、これまでのLIPHLICHが作り上げてきた世界観にもハマっているところが、安心感を与えてくれます。
もうひとつのコンセプトワンマンで発表される「SEX PUPPET ROCK'N'DOLL」は、更にサウンド面での新境地を見せてくれるということで、こちらも気になる。
リリースに意味付けをする演出も効いていて、LIPHLICHの次なる展開に期待したくなる作品でした。
<過去のLIPHLICHに関するレビュー>
萬の夜に鳴くしゃれこうべ
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LOST ICON’S PRICE
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