Poisonous berry / GOTCHAROCKA

Poisonous berry 通常盤/GOTCHAROCKA

￥1,260

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1. Poisonous berry
2. Terminal
3. Full bocco!

GOTCHAROCKAの流通盤としては2枚目となるシングル。
通常盤には、「Full bocco!」が追加収録となっています。
プロデューサーに、DのASAGIさんの名前もありますが、サウンド面では、セルフプロデュースのようですね。

今回は、全曲について、作曲をJUNさんが担当。
これまでは作曲にも参加していた樹威さんは、作詞に専念しています。
とはいえ、あまりどちらかに偏った印象は受けませんけどね。
むしろ、GOTCHAROCKAらしいと思える要素は、ひととおり詰め込んであって、バランスが良いとすら思えるほど。

「Poisonous berry」は、ハードな演奏とキャッチーなメロディを掛け合わせたナンバー。
とてもシングル曲らしい。
イントロから、メタルナンバーが始まるかと思わせるアグレッシブさを見せるツインギターと、相変わらず動きの多いベースフレーズ。
楽器隊の主張が、なかなか強いのですが、それを更に包み込む樹威さんのボーカルの存在感を、改めて認識させられました。
埋もれることなく、芯のある歌声を響かせています。

カップリングの「Terminal」は、ギラギラしたダンスチューン。
なんとなく、クラブミュージックとの親和性を狙ったようなコーラスワークや、ドラムのリズムなど、テンポが速いわけではないものの、ライブ感が出ているかな。
チャレンジの部分と、らしさを混ぜ合わせたといったところで、結果としては、本作中、もっとも地味になってしまった感はあるのだけれど、今後、強みとして打ち出せそうな曲調です。

そして、問題作なのが「Full bocco!」。
通常盤にしか収録されていないのが惜しまれるほどのインパクト。
ネットスラングを歌詞にするのは、ヴィドール時代からの樹威さんお得意のパターンではあるのですが、ここまで開き直ったネタ曲に仕上げてしまうとは。
こういう路線そのものには賛否両論はありそうですが、どうせやるのであれば、という目線で感想を書くと、JUNさんの楽曲やアレンジとの相性が良いのだと思います。
コミカルなギターフレーズを、V系的なサウンドの中に、さらっと紛れ込ませるのが上手いというか。
おふざけ曲なのに、わかってやってますよ、というスマートさが見え隠れしていて、あざといなと。

実質的なボーナストラックが、シングル曲よりもインパクトが大きいってのはどうなの？
なんて思いつつ、ミニアルバムをリリースし、綺麗にまとめていく方針を見せていた中での衝撃。
これは、ガツンとやられた。
守りに入るという選択肢もある中堅のメンバーが、あえて、攻め気を出したのだもの。
落ち着くつもりはないのだなぁ、と認識させる意味でも、重要なシングルになったのではないでしょうか。

＜過去のGOTCHAROCKAに関するレビュー＞
Virginity
Hydrag