堺市の交通まちづくりを考える会 -111ページ目

阪堺線存続を考えるワークショップ参加 その4

ともかく、約6名ごとに6班に分かれてワークショップが始まりました。今回は「KJ法」と呼ばれる手法で行なうということでした。詳しくはこちらをご参考 下さい。KJ法とは、ブレーンストーミングなどによって得られた発想を整序し、問題解決に結びつけていくための方法です。堺市が用意した2つの課題とは、

テーマ(1) 堺市における阪堺線の役割について
テーマ(2) 行政・事業者・市民の役割分担における市民の具体的な取組について


実際は、KJ法の途中まで進めたのが第3班だけで、矢印を付けて関連性を表すことができました。残りの班は2つの課題に対して自由にアイディアを出し合う「ブレーンストーミング」に留まり、矢印すらありませんでした。今回の問題解決とは、阪堺線の存在意義と、今後の活用方法ですが、どの班も問題解決には至っていません。つまり、5月頃に「阪堺線存続を前提とした提案」と同じことをやったにすぎない市民ワークショップとなりました。もっと言うなら、私たちが3月におこなった「第5回連続学習会」の結果と同じ結果を堺市主催でおこなったに過ぎません。当時、松井補佐官も参加感想として「市民、行政、事業者の3身一体となった阪堺線の存続が重要」とおっしゃっていました。今回の市民ワークショップで三位一体となれたのか、大いに疑問の残るイベントです。

ともあれ、本来の「KJ法」による問題解決ができなかった理由は、時間の問題なのか、テーブルファシリテーター(班ごとの司会者)の技量によるものなのか、判断はしかねます。ただ言えることは、第3班のテーブルファシリテーター(班ごとの司会者)だけが熟年の経験者だったと言えます。

そうそう、参加者の席が決まってから、各班にファシリテーターが配属されました。私はもちろん?熟年で経験豊富なファシリテーターさんの担当する、「第3班」です。これは堺市の言う「想定」というよりも、「設定」ですね。

最後にはおかしなことも起こりました。班ごとの結果を発表する発表者を決めるに当たって、他の班は「互選」でしたが、私の班だけが、「くじ引き」という公平な選出方法を採用したんです。

私は、「これからの世代を担う○○さんの発表で良いのでは?」と現役大学生の方を推薦しました。我が班の参加者全員の方が同意され、現役大学生の方を発表者にと推薦しました。にも関わらず、テーブルファシリテーター(班ごとの司会者)さんは、「皆さんの意志はわかりましたが、投票でお願いします」とおかしなことをおっしゃいました。仕方ないので、我が班みんなで「現役大学生の○○さん」とメモに記してファシリテーターさんにお渡ししました。

ファシリテーターさんは、とても大事そうにその投票メモを回収して、成果品として堺市に手渡していました。私が自薦で発表するとでも思ったのでしょうか?これも「想定」なのでしょうか?

各班ごとに5分間で発表を行い、メインファシリテーター(総合司会者)の波床先生が「各班の意見はほぼ同じで、専門家顔負けの結果だった」と総括されました。同感です。また「市民と行政が目指す山はほぼ同じで、その登り方が違うだけ。市民と行政と事業者は、対峙するのではなく、協働すべき。」と感想を述べられました。

ちょっと意味深なコメントです。阪堺線の存続問題で市民と行政が「対峙した」経緯などありましたっけ?市民と行政が目指す「山」とはなんでしょう?いずれにしても無事に市民ワークショップは終わりました。最後にアンケートを提出しました。アンケート結果は市役所のホームページ にあります。

これら総じて、日本で初めての施策をしようと試みる市役所としては手探り状態、模索中だから致し方ないとする意見の方もいらっしゃいます。一方、戦後これまでのやり方と変わらぬ「ありき主義」、「ピラミッド構造の硬直した組織体系」が改めて露呈したとする意見の方もいらっしゃいます。私見は、前段2割、後段8割といったところでしょうか。課長以下の職員さんは、阪堺線存続問題の本質を見抜いていると思います。

後日、この市民ワークショップの「想定?」を知っている職員が、「こんなことしているから堺市はアカンねん」と発言したことが印象的でした。

つづく

阪堺線存続を考えるワークショップ参加 その3

ワークショップの次第は以下のとおりです(堺市のホームページより
)。


***********************************************************************

1. あいさつ ~ 趣旨説明
2. ファシリテーター紹介(メインファシリテーター:大阪産業大学 准教授 波床正敏)
3. 進め方の説明
4. 阪堺線(堺市内区間)に係る堺市の支援策(協議案)について
5. グループ討議
 1) 進め方の説明
 2) 自己紹介
 3) テーマ(1) 堺市における阪堺線の役割について
 4). 休憩
 5). テーマ(2) 行政・事業者・市民の役割分担における市民の具体的な取組について
 6). 発表・まとめ
6. 閉会挨拶

※グループ討議では、上記のテーマについて6つの班に分かれて議論を行い、最後に班別に発表を行いました。

************************************************************************

前回の記事
にもあるとおり、ワークショップ開始前から多少の混乱がありました。5分ほど遅れましたが、上記の次第にしたがってワークショップが始まりました。

ここで疑問が生まれます。堺市が行なう他の市民ワークショップでは、席は自由に選べます。今回の交通部が行なう市民ワークショップのみ、入り口でくじ引きが行なわれました。公平感の演出なのでしょうか?それとも?

しかし実際には、参加予定者が6名ほど欠席したために各テーブルの人数が不揃いになり、多いテーブルに割り当てられた参加者が任意に参加者の少ないテーブルに移動しました。ならば最初から先着順の自由席にするか、先着順に振り分ければ公平に着席できたように思えます。なんなら傍聴席の方から飛び入り当日席を割り当てればもっと多くの意見が出たかもしれませんのに残念です。堺市はなにか「想定」していたのでしょう。

ともあれ、交通部平松課長が開会の挨拶を済ませ、司会者の波床先生の紹介がありました。今回、波床先生はメインファシリテーターという、なんだか「ターミネーター」のような怖い印象の役名ですが、要するに「司会者」です。最近の堺市はハイカラな名前をつかいたがり、わかりづらいです。この件を堺市に尋ねたところ、「ファシリテーターも司会者の一種です」と変な言い訳をします。だったら最初から「司会者」と書けばわかりやすくてよいのです。

いよいよ「阪堺線支援策の説明」が始まりました。6月30日に阪堺電気軌道に手渡した際の「支援策(案)」の冊子よりもわかりやすくまとめ直されています。とくに、時間軸の観点、つまり支援のスキームが段階的に示されており、良かったと思います。しかしながら時間の都合もあってか、「早口でよくわからない」というのが感想です。とてももったいないことをしました。

また、なぜ今回の市民ワークショップで支援策の中身を説明するのかも意図がわかりませんでした。前回の記事
にも記したように、支援策の説明が冒頭にあることを事前に平松課長から耳にし、「なぜですか?」と質問しました。平松課長は、広く支援策を説明したかったそうです。(これはワークショップ後にも改めて尋ねましたが、同じお答えでした。)

私は「阪堺線の現状」だけを、今回の市民ワークショップで説明すればよかったと考えています。なぜなら、今回の市民ワークショップは「支援策に対するワークショップ」ではなく、「存続を考えるワークショップ」だからです。

ここでまたしても大きな疑問が生まれます。なぜ支援策(案)を公表してから市民ワークショップで意見を交換させるのか?この件については、以前、交通部に質問
しましたが、要領を得ませんでした。

またネットワーク・みはらの掲示板
にあるとおり、「しかし、市の担当者は、以前から「反対の意見でもいい」と言っていました。現に当日も、担当課長が、支援策(案)について、「最後まで、これで行こうとは思っていない。(案)に関係なく、意見交換して欲しい。」と言いました。私からすれば、既に(案)を出しているのに、「(案)に関係なく意見を交換して欲しい」という考え自体が不思議です。」 次項(この文章を見て、あることに気づきました。それは「その5」で記します。とても重要なことです!)

堺市が「支援策に関係なく、意見交換して欲しい」とするならば、まさしく阪堺線の現状説明だけでよかったのではないのでしょうか?

案の定、グループ討議に移る前の2度目の「進め方の説明」の際、参加者の質問により次第が紛糾しました。

その方の質問は、「本日(7/17)開催するワークショップの参加者募集を6月中旬に行った後、6/30に支援策(案)が阪堺電気軌道に手渡され、ワークショップ開催前の7/15に阪堺電気軌道から支援策に対する回答書が提出されている。先に支援策を阪堺電気軌道とやり取りし終わっておきながら、後から今回の市民ワークショップで意見交換させるとは、順番が逆で、今回の参加者を愚弄している」というものでした。また「庁内会議の議事録には、建設都市局交通部の発言で、「庁内会議は阪堺線存続を前提として討議願いたい」とある。存続ありきで作られた支援策(案)だったこともワークショップ開催の意義(阪堺線存続の賛否を意見交換させる目的)を危うくさせている」というものでした。確かにこの質問者の主張はごもっともで、堺市も納得いく回答ができませんでした。まずは市民ワークショップの位置づけをはっきりさせなければ、ワークショップ開催の意味もありません。

また、堺市はこの質問に手間取ったため、この質問者も声を荒げる結果になり、益々紛糾しました。何かペーパー見ながら総合司会の波床先生とゴニョゴニョ相談する暇があるなら、堺市がさっさと答えればスッと進んだものを、、、、そうするうちに、「早くワークショップを始めたい」とする意見もほかの参加者から出始めました。たしかにこの意見もごもっともです。

さらにこの意見に感化された2名ほどの参加者が、別の質問をし始めたことにより、さらに、さらに、次第が紛糾しました。

上述の通り、私は事前に文書にて質問
していましたので、別の質問を試みましたが、司会の波床先生に却下されましたしょぼん それでも後刻、幸運にも波床先生のご厚意により質問の機会が与えられラッキーでした。それは「阪堺線の大阪区間が赤字に転落しましたが、大阪区間の営業が確保できなければ、いくら堺区間の存続を支援しても、泡と消えるのではないのではないでしょうか。阪堺線の大阪区間営業は続けられることが担保される前提でワークショップするのですか?」という、ワークショップの位置づけについての質問です。参加者全員が同じ前提条件で意見交換しなければ、議論は際限なく広がってしまいます。

堺市は事前の文書
にて、「現在のところ、阪堺線の大阪市内区間や上町線が廃線になることは、想定しておりません。」と回答しましたが、当日の私の質問には、「大阪区間の存続を前提に意見交換下さい。」と答えました。堺市の回答に関しては後日詳細に記事にしますが、今回の支援策において、堺市は大阪市と何も協議していないにもかかわらず、今回の回答はあまりにも無責任です。

私も質問をしておきながら言うのもなんですが、そもそも、「進め方の説明」も1回で済ませておけばこんな混乱も防げたはずです。(一応弁解しますが、私は手短に質問したつもりです、、、30秒ほどですあせる

いずれにしても、想定問答集を事前に作成し、それを読み上げ、総合司会の波床先生に指示する堺市の姿は、確かに何かを「想定」していました。


つづく

阪堺線存続に関する質問 2通

公開し忘れていましたので、以下に示します。スミマセンガーン

阪堺線存続に関する質問とその回答↓

堺市の交通まちづくりを考える会
堺市の交通まちづくりを考える会

堺市の交通まちづくりを考える会

堺市の交通まちづくりを考える会

堺市の交通まちづくりを考える会

堺市の交通まちづくりを考える会

堺市の交通まちづくりを考える会

ワークショップに関する質問とその回答↓

堺市の交通まちづくりを考える会

堺市の交通まちづくりを考える会