KILLING FIELD 戦場の記憶 第6話 "悪夢"
NIGHTMARE
眠れない夜に忍び込む 呻き声に似た奴らの声を聞いていた
握り締めた拳 滲み出す血の中に奴等の叫びが溢れ出す
朱色の泥沼に堕ちていった者達
ひきつった顔達が呻きながら沈んでゆく
いつもの夢に目を覚まし
外見だけの平和な日々を嘲笑う傷跡をおさえた
この心はまだ悪夢の中を彷徨っている
抜け出すこともできず 何一つ終わらせられなければ
夢見てた平和も探しようもない
どうすれば過去から自由になれるのだろうか
傷跡から流れる亡霊達の歌声を眠らせられたなら
俺は平和へと帰ることができるのに
裏切られた平和な日々を踏み躙るのは
亡霊達を呼び起こすのは
この胸の奥に刻まれた日々
時計の針が囁く夜が流れてくる音の中で
逃げ場のない日々の中で膝を抱えている
死ぬことさえもう俺には遅すぎた
手の平の上の平和が零れ落ちて消えた
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次回、連続詩小説 KILLING FIELD
第7話 「放浪」
最果てを彷徨う心は何処に帰るのか・・・?
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