2023年4月8日(土)、茅ケ崎・ハスキーズ・ギャラリーでハイハット・カルテットのライブに客演させて戴いた。茅ケ崎では2007年から毎年のように客演させて戴いた(*1)し、実は2019年にもこのお店でのライブを予定していたが諸般の事情で中止となり、その後コロナ禍が始まってしまった。

この4年間でハイハット・カルテットのメンバーも一部替わった。私に声を掛けてくれたyumily(as,ts)と上地さん(ds)は同じだが、ピア二ストは音大出身の声楽家でもある美声の菊池千恵子さん、ベーシストは私がいつもSEABIRD二金ライブでお世話になっている榎本さんだ。

ライブは、当日の天候さながらの「Come Rain Or Come Shine (降っても晴れても)」でスタート。菊池さんの弾き語り「Spring Can Really Hang You Up The Most」でグッと春らしくなるかと思いきや、“春なんて憂鬱で大嫌い!”という内容で、あまりポジティブな春の歌ではないらしい。

ここでyumilyからゲストとしてご紹介戴いて登場した私は先ず下記2曲を歌わせて戴いた。考えてみれば私の「It Might As Well Be Spring (春の如く)」も“春でもないのに (It isn’t spring) ”という歌詞の通り本来は春以外の季節に歌うべき曲、でも歌い手としては“春に歌いたい曲”だ(*2)。

♪Just in Time ~ It Might As Well Be Spring (春の如く)・・・2023年4月8日、茅ケ崎・ハスキーズギャラリーにて♪

  【お店の方針で「演者はノーマスク」となった】

このお店は駅から徒歩1分のビル最上階で、休憩時間にガラス戸越しにパティオに出れば茅ケ崎の街を一望できる。ライブがない時はギャラリーになる贅沢な空間だ。さて後半のライブではバート・バカラック追悼で「Alfee」そして菊池さんの弾き語りで「Close To You (遥かなる影)

続く「Spring Is Here」はまさに春の歌だが、これも“春が来たのにワクワクしない”とアンニュイな内容。どうも春というのは鬱っぽい季節のようだ。菊池さんの伸びやかな声と榎本さんの弓を使ったソロでこの美しい曲をたっぷり聴かせた後、再び出番を戴いた私は下記2曲を歌わせて戴いた。

♪Cheek To Cheek ~ What A Wonderful World・・・2023年4月8日、茅ケ崎・ハスキーズギャラリーにて♪


ライブの最後はインスト(器楽)曲に戻って「Hush-a-bye」、これにはyumilyの後輩という西田さん(fl)もシット・イン(*3)で参加する。そしてアンコールの「S.A.G.〜始発、朝焼け、5時散歩〜」で和やかで温かくアットホームな雰囲気のハイハット・カルテットのライブは終演となった

アルトからテナーに鞍替えしたyumilyは「大きくて重いのよ」と言いながらも貫禄のテナー奏者になっていたし、上地さんは今や“茅ケ崎のアート・ブレイキー”と称される街の重鎮である。私は微かな潮風が混じる茅ケ崎の空気を頬に感じながら、午後から雨という空模様の中、お店を後にした。
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*1:以前の茅ケ崎での客演については下記をご参照。
復興に向かって茅ヶ崎から「上を向いて歩こう」!
*2:この楽曲については下記をご参照下さい。
春の如くは当然ながら春に非ず | Saigottimoのブログ
*3:シットインについては下記をご参照下さい。
ライブ/セッション/シットイン | Saigottimoのブログ

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